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「国際バカロレア」資格を生かした入試方法~海外大学編~

グローバル海外進学コラム

前回は「国際バカロレア」資格を生かした日本国内の大学入試について取り上げましたが、今回は海外に目を向けてみましょう。国ごとに具体的な扱いは異なるものの、国際バカロレアは国際的に通用する大学入学資格として、世界の多くの国々の大学で幅広く受け入れられています。また、海外の大学入学者選抜では、国際バカロレアのスコアが広く活用されているのが現状です。ここでは海外の大学入試における国際バカロレア資格の意義や活用方法について、いくつか事例をご紹介します。

国際標準として評価される国際バカロレア

国際バカロレア(IB:International Baccalaureate)は1968年に、スイス・ジュネーブのインターナショナルスクールで始まりました。当初は、国際的な移動を余儀なくされるインターナショナルスクールの生徒たちを対象に高度な大学前教育のプログラムを実施したものでした。国によって教育制度や教育カリキュラムが異なるために外国の大学への進学が容易ではないという事情が背景としてあり、いわば自国だけでなく世界各国の大学に進学する際に利用できる国際統一カリキュラムの提供を目指した取り組みでした。そういった意味で、もともとグローバルな発想のもとに生まれたプログラムと言えるでしょう。それが近年では、本格的なグローバル社会の到来に伴い、世界的にカリキュラム改革の指標の模索と大学入学資格審査の国際基準の確立の必要性が求められるようになり、国際バカロレアはプログラムの内容の高度さと豊富さゆえに非常に高い評価を得て、世界中で急激に普及しています。
国際バカロレアが国際的に評価・信頼されるようになった理由としてはまず、カリキュラムや試験の内容などのほとんどの情報が開示され、さらに明確で一貫した評価基準がすべて公表されていることが挙げられます。大学入学資格として認められるディプロマ(認定証書)の取得要件は、項目ごとに点数化・明文化されており、国際バカロレアの最終試験は、世界共通試験として一斉に実施されることで公平性が保たれています。評価に関しては外部評価員(5,000人以上)が実施・調整することで、評価の客観性・正確性が確保されます。また、特定の国の教育政策に依拠しないグローバルな観点で構成されたカリキュラムであること、多様性を重視した深く幅広い実践的な学習を課されるため、学力・教養ともに高く大学での好成績が期待される(※1)ことなども国際的評価が高い理由として挙げられます。加えて、国際バカロレア取得には世界共通語と言われるようになった英語の高い能力が必要になるため、資格取得者は高レベルの英語力があるとみなされることも要因の1つと言えるでしょう。

現在、世界の2,000校以上でディプロマ・プログラム(DP)が実施され、1,800以上の大学で国際バカロレアを活用した入学審査システムが採用されています。ハーバード大学やオックスフォード大学、ケンブリッジ大学などの難関大学も独自の基準を設定し、国際バカロレアを入学資格として認めています。国際バカロレアはあくまで入学を希望する際の資格の1つで、ほかにその国や大学で定めている試験のスコア等も必要とはなりますが、国際バカロレア資格を使って進学できる大学は世界で増加中です。また、入学時だけでなく、国際バカロレアの上級レベル科目(HL)において一定の得点を取得した生徒に対して、その科目に相当する大学の一部科目について入学後の履修免除(単位認定)等の特典を与えるケースも多く、活用の幅が広がってきています。

※1 たとえばイギリスだと、IB資格取得者の進学先はトップ20大学の割合が高くなっています。アメリカでは、大学進学のための共通試験であるSAT®及びACTの平均点は各科目ともIBディプロマ生がアメリカの学生全体の平均を上回り、主要大学への合格率も全体平均より高くなっています。とくに8つの名門私立大学で構成されるアイビーリーグへの合格率は、全体よりり3~13%ポイント高いというデータもあります。(「国際バカロレア日本アドバイザリー委員会 報告書 参考資料集(2014年4月)」による)

アメリカの大学入試での活用事例

アメリカでは、各大学が独自のアドミッションポリシーに基づき入学者の選抜を行っています。大学ごとに個性や違いはありますが、SAT®等の米国大学進学希望者を対象とした共通試験や、高校の成績などを総合的に評価して選抜を行うのが一般的です。出願の際には各大学が定めている試験で基準以上のスコアを獲得するなど、それぞれの出願要件を満たすことが必要になりますが、国際バカロレアも入学を希望する際に利用できる資格の1つとしている大学が数多くあります。とくに、多くの志願者が集まるレベルの高い大学を中心に、SAT®などのスコアに加え、国際バカロレアの履修がプラス材料として推奨されていたり、国際バカロレアの資格の有無やスコアが選抜時に積極的に考慮されるケースも多く見られます。またスコアによっては、入学後の科目履修免除等の特典付与に活用される場合もあります。

大学入試での活用例

●ボストン大学

〈出願要件〉
国際バカロレア(IB)やアドバンストプレイスメント(AP)を含む大学進学予備プログラムの習得も要件とされ、かつその成績が最も重要とされています。
〈合否判定〉
高校におけるGPA(学業成績を平均点で換算した値)では、IBやAPなど大学進学予備プログラムをどの程度受けているかという履修科目選択の積極さがより重要とされています。

●ハーバード大学

〈出願要件〉
国際バカロレア(IB)やアドバンストプレイスメント(AP)を含む大学進学予備プログラムの習得も推奨されています。
〈合否判定〉
高校での学業達成、教師による推薦状、標準試験の成績の順に重要であるとされています。

●ペンシルバニア州立大学(ユニバーシティパーク校)

〈出願要件〉
国際バカロレア(IB)やアドバンストプレイスメント(AP)を含む大学進学予備プログラムの習得が推奨されています。
〈合否判定〉
高校の成績を2/3、SAT®又はACTの成績を1/3の比重で得点化し、一定の基準以上の者が合格となりますが、高校の成績の評価においてIBやAPなど等の成績があれば加味されます。

●ブラウン大学(私立)

〈出願要件〉
SAT®またはACTの成績、高校の成績、エッセイ、教師の評価等を総合的に判断するが、高校における履修科目のレベルの高さとともに、国際バカロレア(IB)やアドバンスト・プレイスメント(AP)を含む大学進学予備プログラムの成績を最重要視する。

参考・単位認定等での活用例

●ハーバード大学

上級レベル科目のスコアが7(満点)の場合、一部科目の履修免除(単位認定)。上級レベル科目のスコアが3つある場合は、速習プログラムへの参加資格付与。

●コロンビア大学

上級レベル科目のスコアが6又は7の場合、各科目につき6単位(最大16単位)を付与(学科で認められている場合)

●カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)

上級レベル科目のスコアが5の場合、ほとんどの国際バカロレア資格取得者に単位を付与。(専門分野により異なる)

イギリス等の大学入試での活用事例

イギリス、オーストラリア、インド、ニュージーランド、スペインなどでは、国の中央機関等が国際バカロレアを含む各種資格のスコアなどの統一的な換算表を作成しており、異なる資格の間でもそれぞれの成績がどの程度のレベルにあたるのかを公的に規定しています。たとえばイギリスの場合だと、大学に入学するための出願一括で管理する機関であるUCAS(University & College Admissions Service)(※2)が国際バカロレアや英国の共通試験であるAレベル等のスコアを独自のTariff Pointに置き換えて換算表を作成するとともに、大学ごとに出願時に必要なIBスコアの目安も作成し、受験者に提供しています。

※2 イギリスの大学の学士課程に入学するためには、イギリス国内の学生・留学生を問わず、UCAS(University & College Admissions Service)を通じて出願します。ただし大学院や学部短期留学(Year Abroad)の場合は学校へ直接出願となります。

イギリスの大学での活用例

●オックスフォード大学

〈入学に必要なIBスコアの目安〉
各コースともIBスコア(全体)の目安は38~40とされています。

●ケンブリッジ大学

〈入学に必要なIBスコアの目安〉
各コースともIBスコア(全体)の目安は40~42。科目のスコアでは、上級レベル科目(HL)で7,7,6または7,7,7を含むこととされています。

●キングス・カレッジ・ロンドン

〈入学に必要なIBスコアの目安〉
ほぼすべてのコースでIBスコア(全体)の目安は35(栄養学コースは34)。科目のスコアでは、各コースが指定する上級レベル科目(HL)で6または6,6,5(コースごとに異なる)とされています。

*内容には変更等の可能性もありますので、必ず大学が発表する最新の情報をホームページなどで確認してください。

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