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【日本の大学入試改革(1)】「センター試験」はどう変わる?

グローバル海外進学コラム

2017年7月、文部科学省は高大接続改革の実施方針等の策定について発表、その一環として「大学入学共通テスト実施方針」も公表されました。これを受けて今後、日本の大学入試はどう変わっていくのでしょうか?とくに大学入試センター試験の大規模な改革について、本コラムでは3回にわたって取り上げていきます。1回目の今回は、現行の大学入試センター試験に代わって2020年度から導入予定の新テスト「大学入学共通テスト」について、最終案となる実施方針で示されたポイントをご紹介します。

※以下は2017年7月13日に文部科学省のホームページで公表された「大学入学共通テスト実施方針」の内容を基にしています。

【参考ページ】:高大接続改革の実施方針等の策定について(平成29年7月13日)|文部科学省

2020年度からセンター試験は「大学入学共通テスト」に

現在、文部科学省が進めている高大接続改革とは、日本の高校から大学にかけての教育に関して、(1) 高等学校教育改革、(2) 大学入学者選抜改革、(3) 大学教育改革を三位一体で推し進める改革です。中でも大きな関心を集めているのが「大学入学者選抜改革」で、その柱の1つが現行の大学入試センター試験(以下、センター試験)に代わる新しい共通試験の検討・実施ということになります。この共通試験について、2017年7月に公表された「大学入学共通テスト実施方針」で最終的な全体像が明らかになりました。実施方針で示された「大学入学共通テスト」の概要は、以下の通りです。

≪「大学入学共通テスト」の概要≫

名称大学入学共通テスト
実施主体大学入試センター
実施年度2020年度から
対象学年2017年4月現在で中学3年生以下
日程1月中旬の2日間
出題教科・科目6教科30科目

※日程、出題教科・科目は現行のセンター試験と同じ

センター試験は2019年度(2020年1月実施)をもって廃止され、替わって2020年度(2021年1月中旬実施)から「大学入学共通テスト」(以下、「共通テスト」)がスタートします。試験日程は1月中旬の2日間で、これまでのセンター試験と変わらず。受験対象者は現在の中学3年生(2017年4月時点)からとなります。なお、現在進められている学習指導要領等の改定に伴い、現行の学習指導要領に基づく2020~2023年度のテストと、次期学習指導要領に基づく2024年度以降のテストでは、出題・解答方法などを見直す方向で検討が進められています。2024年度以降の共通テストの方針は2021年度を目処に策定・公表される予定です。
今後、文部科学省は2017年11月(高校生5万人規模が対象)、2018年12月(高校生10万人規模が対象)に大規模なプレテストを実施。共通テストの問題内容や受験料、実施体制などを検討し、2019年度中に実施大綱を定めることにしています。

「思考力・判断力・表現力」を重視
数学・国語では記述式問題を導入

新たに実施される共通テストにおける、各教科のポイントは以下の通りです。

≪「大学入学共通テスト」の出題形式≫

教科出題・形式などのポイントや変更点など
国語記述式問題を導入。マーク式の大問4問に、80~120字程度の記述式3問を含む大問1問を追加。記述式問題の出題範囲は古文・漢文を除く国語総合となる
(試験時間:80分→100分に延長)
数学記述式問題を導入。「数学Ⅰ」「数学Ⅰ・数学A」の試験で、数学Iの範囲から記述式を3問程度追加。マークシート式と混在の問題となる
(試験時間:60分→70分に延長)
英語4技能を評価する民間の資格・検定試験を活用。民間試験は高3の4~12月に2回まで受検可能
※ただし2023年度までは、共通テストのマーク式テストと民間試験を併用する
地理歴史・公民センター試験と同様にマークシート式で実施
※2024年度からは記述式問題の導入を検討
理科

共通テスト全体に関しては、出題内容等のベースとなる方針が、「知識・技能」だけでなく「思考力・判断力・表現力」等を中心に評価するとされているのが、注目すべき点となります。
個別の教科におけるセンター試験からの大きな変更点としては、まず「国語」「数学I」「数学I・数学A」でマークシート式問題に加え記述式問題が出題されること。マークシート式問題と、国語・数学の記述式問題は同一日程で行われます。国語の記述式は、80~120字程度で答える問題が3問程度出題(古文・漢文を除く範囲からの出題)され、試験時間は現行の80分から100分程度に延長されます。数学の記述式は、「数学Ⅰ」「数学Ⅰ・数学A」受検者を対象に、「数学Ⅰ」の範囲から3問程度出題。試験時間は現行の60分から70分程度に延長されます。この記述式問題の結果は、3~5段階程度の段階別で評価される予定です。また、次期学習指導要領に基づくテストとして実施することになる2024年度以降は、地理歴史・公民分野や理科分野などでも記述式問題を導入する方向で検討されています。

なお、大学入試センターのホームページには、新たに実施される国語と数学の記述式問題のモデル問題が公表されています。国語は複数の文章を読んで様々な情報を統合して設問に答えるような問題、数学では日常や身近な場面を題材として数学的な思考を用いて課題を解決するような問題などが示されています。

【参考ページ】:モデル問題例等について(平成29年7月13日公表)|大学入試センター

英語は抜本的な改革を実施
民間の資格・検定試験を活用し、4技能を評価するものに

センター試験と比べて、もっとも大きな変革があるのが英語です。まず、現行のセンター試験の英語で実施されている「読む」「聞く」の2技能評価に替わり、新しい「共通テスト」では「読む」「聞く」「話す」「書く」の英語4技能を評価する方針が打ち出されています。さらに、多数の学生の4技能を適正に評価するため、センター試験のように同日に一斉に試験を行う方式はとらず、すでに4技能評価を行っている民間の資格・検定試験を活用することが提示されました。ただし、2020年度からいきなり民間試験に全面移行することに対して、高校、大学関係者から準備期間の短さを懸念する声などがあったことに配慮して、2023年度までは民間試験と従来のマーク式が併存する「移行期間」が設けられることに。その期間に、民間の資格・検定試験と共通テストの英語のどちらを活用(もしくは両方を活用)するのかは各大学の判断に委ねられることになっています。

「共通テスト」の英語に関する詳しい内容は、次回の記事でお届けします。

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