海外大学進学情報

「英語で」学ぶ学部 2021年度最新情報⑤ 上智大学国際教養学部(FLA)

海外の大学を目指すのか、国内のグローバル系大学で学ぶのか。自分が本当にやりたいことを実現できる、自分らしい進路選択をするためには、なるべく多くの情報を集めていくことが大切です。このシリーズでは、グローバル視点での大学選びの一助としていただくために、「英語で学べる」ことに実績・定評がある大学・学部のコロナ禍の状況を含めた最新入試情報を、月1回お届けしています。

【過去記事】「英語で」学ぶ学部 2021年度最新情報① 早稲田大学 国際教養学部(SILS)

【過去記事】「英語で」学ぶ学部 2021年度最新入試情報② 国際教養大学(AIU)

【過去記事】「英語で」学ぶ学部 2021年度最新情報③ 国際基督教大学(ICU)

【過去記事】「英語で」学ぶ学部 2021年度最新情報④ 立命館アジア太平洋大学(APU)

5回目となる今回取り上げるのは、「THE世界大学ランキング日本版2020」のEnvironment(国際性)13位、Engagement(教育充実度)6位を獲得し、総合20位にランクインした上智大学の国際教養学部。FLA(Faculty of Liberal Arts)の略称でも知られ、日本における国際教育の先駆者として高く評価され続けています。

2021年度最新情報⑤ 上智大学国際教養学部(FLA)

FLAとはどんな学部?

上智大学国際教養学部(FLA)は、1949年創設の国際部をルーツとし、2006年の改組によって誕生しました。大きな特徴としては、創設以来、一貫して英語での国際教養教育に取り組んでいること。十分な国際感覚、言語運用能力、及び柔軟な思考力を養い、グローバル化に対応し多様な文化間の架け橋として活躍できる人材を養成することを目的に、半世紀以上にわたって幅広い教養と論理的思考力を育むリベラルアーツ教育を英語で提供しています。国内屈指の歴史を持つ国際系学部のパイオニアと言われ、高い評価を受けています。

学科として設置されているのは国際教養学科のみ。学科内は比較文化、国際経営・経済、社会科学という三つの専攻分野に分かれています。基礎的なものから専門性の高い科目まで体系的にカリキュラムが構成され、学生個々の関心にしたがってそれぞれの分野の知識を深く追求できると同時に、隣接領域の科目も履修することで、幅広く柔軟な視点を身につけることができるようになっています。

FLAには、国内外の高校を卒業した日本人学生だけでなく、様々な国から集まる留学生など、多様な文化的背景を持った50を越える国籍の学生が在籍しており、キャンパスは国際色豊か。真に国際的な教育環境で、多様性に富んだ学生・教員との英語でのコミュニケーションを通じ、日本と世界を結ぶ国際的教養人を育成しています。

<FLAの主な特色>

◇語学を除くすべての授業を英語で実施

FLAでは、語学を除き、すべての授業が世界共通語である英語で行われています。多様なバックグラウンドを持つ教授陣の指導や、学生同士の活発なやり取りを通して、高い外国語能力、卓越した専門的知見、異文化への繊細な感受性を身につけていきます。

◇「グローバル社会対応型」人材を育成するリベラルアーツプログラム

FLAのアカデミックプログラムは、柔軟で批判的な思考、言語能力、および今日のますます多文化で複雑な世界で違いを埋め、理解を促進する上で必要な文化的スキルを身に付けられるように設計されています。1年次は基礎教育、2年次後半からは比較文化/国際経営・経済学/社会科学の3つの専門分野から専攻を選択することになりますが、専攻以外の多彩な科目も幅広く履修し続け、専門性と多様性を獲得していく学際的なプログラムとなっています。

<FLAのカリキュラムの特徴>

FLAは英語のリベラルアーツカリキュラムを提供しており、学生は専門分野を選択する前に強力な学問的基盤と知的志向を身に付けることができます。

≪1年次≫

●FLAコアプログラム

新入生向けの基礎教育プログラムで、学位取得に必要な批判的思考スキルや、ライティング、人前で話すスキルを徹底的に訓練するコースなどで構成されています。授業は少人数クラスで行われます。学期が始まる前にすべての入学者がプレースメントテストを受け、コアプログラムコースをどこから開始するかを決定します。

●一般教育(GS)

専門分野を超えて学習することで、学問分野の学際的な理解と、基本的な人間的および社会的問題について考えることを促進します。コースの範囲は広く、キリスト教ヒューマニズム、言語、健康、体育の研究に加えて、過去の遺産、文化的伝統、現代世界の3つのカテゴリーでコースを提供しています。さらに、様々な選択科目により、学生はコンピュータ研究、環境問題、地理学、数学、統計学の強固な基盤を身に付けることができます。

≪2年次後半~≫

●FLAカリキュラム

比較文化、国際経営・経済学、社会科学の3つの専門分野から専攻を選択するプログラムで、隣接する関連分野も含めて幅広く学んでいきます。

◆比較文化(Comparative Culture)コース:美術史/視覚文化、文学、宗教と哲学の分野に焦点を当てた人文科学の学際的な専攻

◆国際経営・経済学(International Business and Economics)コース:単一の専攻でビジネスと経済学の両方を学ぶユニークな機会を提供する専攻

◆社会科学(Social Studies)コース:リベラルアーツカリキュラムの中心的な要素である歴史、政治学、人類社会学の3つで構成されている専攻

≪3年次・4年次≫

選択した専攻で上級コースを受講しつつ、専攻外のコースも受講し続けます。この学際的な学びは、複数の視点から問題に取り組む学生の能力を育成するように設計されています。

<求められている学生像>

大学全体のアドミッションポリシーによると、上智大学ではカトリシズムの精神を基盤に、「キリスト教ヒューマニズム精神の涵養」「他者に仕えるリーダーシップの涵養」「グローバル・コンピテンシーの養成」「幅広い教養と専門分野の知識・能力の修得」の4つを柱とする人材養成を教育の目標としています。学力の3要素に対比させると、「主体性・対話性・協働性」を高めていこうとする人、「思考力・判断力・表現力」を深めていこうとする人、「知識・教養・技能」の獲得を目指そうとする人を求めています。

さらに国際教養学部国際教養学科(FLA)では、十分な国際感覚、言語運用能力、及び柔軟な思考力を養い、グローバル化に対応し多様な文化間の架け橋として活躍できる人材を養成することを目的に、以下のような学生を求めています。

  • 1.能動的にかつ責任を持って、グローバル化する社会の一員となる意欲を持ち、その維持と改善に欠かせない社会的・経済的・人文的な価値の創出にすすんで参画する。
  •  
  • 2.多様な社会文化的背景をもつ他者と建設的に交流するために欠かせない知的好奇心の旺盛さ、自らのコミュニケーション能力・分析力を改善する強い意欲を持つ。
  •  
  • 3.グローバルな問題を見極めアプローチしてゆくことができるよう、自らの知識を増やしてゆく覚悟がある。

2021年度入試制度の特徴・内容

FLAには、「書類選考入試」と「公募制推薦入試」の2つの入試方式があります。入学時期は春学期(4月)・秋学期(9月)で、いずれも1年次入学、3年次編入学を受け入れています。

※本情報は、書類選考入試については9月29日時点、公募制推薦入試については7月16日時点での公表内容となります。今後、新型コロナウイルス(COVID-19)の影響により、実施方針(出願要件・入試日程・試験内容等)が変更される場合があります。変更が生じた場合はWebサイトにて随時公表されますので、出願にあたっては必ず公式Webサイトおよび募集要項にて最新情報を確認してください。

書類選考入試

多様な人材を広く世界から受け入れるため、書類選考のみで合否を決定する入試。出身学校の国や自身の国籍は一切問われません。同学部ではすべての授業を英語で行っているため、TOEFL®テストやIELTSのスコア、SAT®、ACT、IBなどにより、各国の教育制度を考慮した選抜を行っています。春学期入学・秋学期入学ともに、第1期・第2期の募集があります。

■2021年度 入学時期と募集人員

<2021年度春学期(2021年4月1日入学)>
1年次入学      63名  ※他40名は推薦入試など別の入試制度で募集
編入学(3年次)   若干名

<2021年度秋学期(2021年9月21日入学)>
1年次入学      82名
編入学(三年次)   若干名

■出願日程

<2021年春学期入学(4月)>

  第1期募集(1年次・編入学) 第2期募集(1年次)
出願期間

2020年8月26日(水)10:00

~9月16日(水)23:59

2020年11月18日(水)10:00

~12月9日(水)23:59

<2021年秋学期入学(9月)>

  第1期募集(1年次) 第2期募集(1年次・編入学)
出願期間

2020年11月18日(水)10:00

~12月9日(水)23:59

2021年3月17日(水)10:00

~4月7日(水)23:59

※過去の選考において不合格となった場合、次回以降の募集への再出願が可能です。

■出願書類

以下の必要書類(テストスコアを除く)を封筒に入れ、出願書類提出期限までに速達・簡易書留・国際宅配便等で郵送すること(締切日当日必着)。

  • 1)Application Formsおよび出願理由を述べたエッセイ(500ワード)
  • 2)学業成績証明書(厳封)
  • 3)高等学校の卒業(または卒業見込み/早期卒業)証明書  ※1年次入学のみ
  • 4)テストの公式スコア ※テスト実施機関より直送
  • 下記の試験結果のうちいずれかひとつ以上を提出
  • ・SAT®(Reading&Writing, Math)
  • ・ACT(Writing含む)
  • ・IB Diploma ※IB Certificateは認められない
  • ・GCE A-levels 3科目
  • 5)TOEFL®テスト(Special Home Edition含む)またはIELTS(Academic)の公式スコア ※テスト実施機関より直送 ※直近の過去6年のうち5年以上英語を主要言語とする学校で学んでいる場合、または、ケンブリッジ英語検定でC2レベルを取得している場合、TOEFL®テストまたはIELTSを免除
  • 6)推薦状(2通)※最終出身学校の教員2名より
  • 7)パスポートコピー(日本以外の国籍保持者のみ)
  • 8)出願書類チェックリスト

≪新型コロナウイルスの影響による変更点≫

  • ●当初、2021年度国際教養学部(書類選考)春学期第2期の出願要件は「日本の在留資格を持つ1年次の出願のみ」とされていましたが、各テストの中止が続く事情を鑑み、在留資格を持たない留学生の出願も認められることになっています。(日本国籍保持者には影響なし)
  • ●2021年度国際教養学部(書類選考)入試では、新型コロナウイルス(COVID-19)によるSAT®・ACTの中止や延期に伴い、同テストを受験できなかった志願者への配慮として、その旨の申告を行った場合はテストスコアの提出が免除されます。春学期第1期・第2期、秋学期第1期・第2期のすべての募集時期が対象です。詳細は必ずApplication Procedureを確認してください。
  • ●新型コロナウイルスの影響により中止が続いているSAT®については、2021年度国際教養学部(書類選考) 春学期第1期では2020年8月実施分のスコアを利用した出願が認められます。また、春学期第2期および秋学期第1期では、2020年12月実施分のスコアを利用した出願が認められます。

公募制推薦入試

日本の教育制度に基づく高校卒業見込みの者が対象。入学者の多様化を図ることを目的とした入試方式。学校推薦型選抜として、高等学校長の推薦に基づき、「高等学校調査書」、「自己推薦書」等による書類審査と、「学科ごとの個別テスト」および「面接」によって総合的に判断し、合否判定が行われます。推薦を受ける高校は特定せず、全国から幅広く優秀かつ個性的な人材を募ります。

■募集人員:37名

■出願資格・要件

次の1~3のすべてを満たす者、または1および<国際バカロレア(IB)枠>の要件を満たす者

  • 1.2021年3月に日本の教育制度に基づく高等学校を卒業見込みの者で、上智大学を第一志望とし、出願学科への入学を確約できる者 等
  • 2.全体の評定平均値4.0以上を在学全期間を通じて満たす者
  • 3.指定された外国語検定試験のいずれかの基準を満たす者
  • ・TOEFL iBT®テスト 83
  • ・IELTS 6.5
  • ・TEAP 340(各75)
  • ・TEAP CBT 615

<国際バカロレア(IB)枠>
・IB Diplomaを取得見込みの者

■出願書類

  • 1)上智大学志願票
  • 2)写真(Web出願サイトでアップロード)
  • 3)高等学校長の推薦状
  • 4)高等学校調査書
  • 5)高等学校調査書
  • ※<国際バカロレア(IB)枠>で出願する場合は、「高等学校調査書」「INTERNATIONAL BACCALAUREATE PREDICTED GRADES REPORT FORM」を提出
  • 6)自己推薦書 ※英語で記述
  • 7)外国語検定試験の試験結果を証明する書類(いずれか1つのみ・IB枠を除く)
  • 8)出願書類チェックリスト

■学科ごとの個別テスト・面接

・個別テスト:English Aptitude Test(essay writing)(60分)
・面接:英語で実施

現在のFLAの学びの状況

新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大に伴い、上智大学では5月25日より原則として春学期の授業は全面的にオンライン授業に移行して提供されました。9月21日よりスタートした秋学期も、オンライン授業を基本とし、一部対面授業を取り入れて開講しています。

※9月24日~25日にかけて実施予定だった秋入学の新入生オリエンテーションキャンプは中止

≪秋学期の授業≫

●オンライン授業の継続を基本とする

●ただし、下記科目のうち対面で行う必要性の高いものに限定して、感染防止対策を十分に取った上で、キャンパスでの授業を行う
  • 実験、実習科目
  • 教職課程、資格取得に関する科目
  • 大学院の修了に関わる指導科目
*対面となった授業については、キャンパスに来ることができない学生が不利益を被ることがないよう配慮する。
*今後の新型コロナウイルス感染症の拡大状況に応じて変更の場合あり。

◆11月9日から、指定されたルールに従って、対面授業受講や図書館利用以外の場合も四谷キャンパスへの入構が可能になります(事前予約制)。学内の指定教室でオンライン授業を受講することも可能です。

◆上智大学では現在、全世界を対象に、大学で実施する海外留学を中止しています。夏期休暇中の海外短期留学プログラムと2020年秋学期に開始する交換留学プログラムの中止に加え、春期休暇中の海外短期留学プログラムの海外派遣の中止(一部プログラムはオンラインで実施)と、21年春学期に開始する交換留学の渡航を伴う留学の中止が決定されました。いまだ先行きが不透明な世界情勢に鑑み、同大学では一般留学や、休学しての留学等の海外留学についても、外務省の海外治安・感染症危険レベル2以上の地域への渡航を引き続き禁止としています。
今後、危険レベルと感染症レベルの両方が1以下に下がる国・地域が出てきた際には、一般留学、休学中の留学(私費留学)については、留学開始予定の1か月前、または、留学願・休学願の提出期限のいずれか早い日までに、指定された全ての条件を満たし、かつ所属学部・大学院からの指導を受けて許可が得られた場合には渡航を妨げないとしていますが、状況次第では大学の方針を変更し、レベル1以下の国・地域についても渡航を禁止する可能性があるため、大学としては、海外治安・感染症危険レベル1以下に引き下げられた国・地域であっても、当面の間、不要不急の海外渡航は中止することを強く要請しています。

◆新型コロナウイルスの影響で、今年度のキャンパス内のイベント「SOPHIA OPEN CAMPUS」はすべて中止が決定していますが、英語プログラムの学部では入試等に関するオンライン説明会を実施予定です。

・11月17日(火)午前9時30分〜午前11時(JST)(英語)
<基本的に海外(日本のインターナショナルスクール含む)から応募する学生を対象にすべて英語で行われる>

・11月26日(木)午後3:30〜5:00(日本語による説明)
<日本の学校だけでなく海外からの学生を対象にすべて日本語で行われる>

※この記事でご紹介している内容は2020年11月6日現在の情報に基づいています。

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