海外大生体験談

先輩はどうしてる? 海外の友人づくりとコミュニケーション②

前回より海外での気になる「友人づくり」についてお聞きしています。2回目となる今回は、アメリカのワシントン大学に通うYuji F.先輩の登場です。高校までは英語が苦手、留学による渡米が初めての海外経験、そして一度も帰国せず現在まで4年近くをアメリカで過ごしているという先輩は、どのように友人づくりや英語でのコミュニケーションを進めてきたのでしょうか。

  

 

 

授業内外で話すうちにできた友達ばかり。積極的な会話で英語力もアップ!

 

今回の「ラボ協力隊」


Yuji F.先輩

アメリカ ワシントン大学3年生。高校卒業後はサンタモニカの語学学校を経てショアライン・コミュニティ・カレッジに入学し、同じくシアトルにあるワシントン大学へ編入。コロナ禍の間もアメリカにとどまり、住んでいるシェアハウスでオンライン授業を受けていた。機械工学を専攻中。

 


 

Q:海外大で初めての友達!どうやって仲良くなりましたか?

 

授業のグループディスカッションなどで話しはじめて、気づいたら友達に。

 

私の場合は「よし、友達をつくろう」と意識したことはなく、話すうちに自然と親しくなった友達ばかりです。大学で同じクラスの人とグループディスカッションで話したり、グループワークをしたりと、授業内で話す機会が結構あります。すると、授業外でも自然とよくしゃべるようになるので、そのまま仲良くなる感じですね。

 

コミュニティカレッジを卒業して、4年制大学に編入してからもずっと仲のいい友達もいます。もともとは友達のほうから「数学を教えてほしい」と声をかけられて、一緒に勉強するようになったのがきっかけ。それ以来ずっと一緒に勉強したり、遊びに行ったりする仲です。

 

 

Q:友達づくりで苦労したことや、仲良くなるコツは?

 

自然と仲良くなった友達ばかり。日本人の友達も最低一人はいたほうがいい!

 

正直、友達づくりに気負うこともなかったので、特に苦労したことは思い当たりません。コロナ禍の間も日本に帰国せずにずっとシアトルに留まっていましたが、大学がオンラインになる前から現地に友達がいて、シェアハウスに住んでいたので誰にも会えずつらい…ということもなかったです。

 

コツではなくアドバイスになりますが、友達はよく選んだほうが良いです。遊びではなく、アメリカの大学に勉強しに来ているはずなのに、中にはお酒やタバコを誘ってきたり、ナイトクラブに通ったりする人もいます。そういう人とは近づかないように気をつけたほうがいいです。もし友達になってから気づいたときは縁を切るなども、自分の目標達成には不可欠だと思います。

 

また、日本からの留学生で、アメリカに来てから日本人の友達をつくらないようにしている人もたまにいますが、少なくとも一人は日本人の友達がいたほうがいいのでは、と私は思います。もちろん無理につくる必要はないですが、同じ言語で気楽に話し合える友達がいるだけで、留学中の心のゆとりはかなり違います。

 

 

Q:友達づくりに役立った話しかけ方はありますか?

 

一方的に話さず、相手に質問しながら会話すること。下品な言葉はNG!

 

まずは自己紹介ですね。クラスメイトや席が隣になった人に、出身の国や今住んでいる場所、とっている授業の内容などを話すと話題が続くことが多いです。一言何か話してから”What’s your major?(専攻なに?)”など相手に話を振るような質問すると、会話が一方通行にならないのでおすすめです。

 

ただ、個人的に気をつけたほうがいいと強く思うのが、下品な言葉を使わないこと。いわゆるFワードやネガティブな言葉は、聞いていて不快になるのでおすすめしません。留学してしばらく経つと、現地の人たちの口ぶりを真似するみたいにそういう言葉を使いたがる人もいますが、トラブルの元にもなりかねないです。シンプルに避けたほうが良いです。

 

 

Q: 友達と話していて「海外ならでは」と思う話題は?

 

センシティブな宗教の話題。公共の場なのに大声で話す友達にハラハラ!

 

宗教関係は、日本にいる間は全くなじみがなかったので海外らしいなと感じました。ただ、かなりセンシティブな話題だとも感じているので、友達と話すときはちょっと気をつかいます。

 

ワシントン大学にはいろいろなキリスト教など宗教関連のクラブがあって、キャンパスを歩いていたらあるクラブに「参加してみない?」と声をかけられたことがあります。特に興味があるわけでなく、その場は適当に流したのですが、友達の一人が他のキリスト教系のクラブに入っているので、知っているクラブか後から聞いてみたんです。結局その友達は、私に声をかけてきたクラブのことは知らなかったようですが「大学入ってからいろいろクラブ見学したけど、カルトみたいだったところあるよ」なんて、結構大きな声で話していたので周りの目がものすごく気になりました。聞く人によっては気分を害する発言だと思うのでハラハラします。

 

 

Q: 海外で大学生活を送る上で、あなたにとって友達はどんな存在?

 

日本にいるときと同じ!友達とどんどん話すことで、英語も覚えていけます。

 

私としては、日本でも海外でも同じです。友達がいることで気が楽になったり、勉強や遊びなど毎日の生活が充実したり…。友達は、特に意識して、頑張ってつくろうとしてつくるものではないと思っています。

 

日本との違いといえば、友達との会話を通して英語の練習ができるということくらいでしょうか。初めて覚えた単語を友達と話す中で試しに使ってみたり、逆に友達と話している中で初めて覚える単語が多くあったりもします。

 

海外大で友達をつくるというときに、英語でうまくコミュニケーションが取れないかも、と不安な人もいると思います。でも、怖がる必要はありません。片言の日本語の人と話しても何とか内容が理解できるように、文法などめちゃくちゃな会話をしても現地の人は理解してくれるし、理解しようと聞いてくれます。むしろ積極的に会話をすることで自分の成長につながります。

 

いかがでしたか? 

「海外だから」と構えることなく、日本と同じように気の合う友人を見つけてきたYuji F.先輩。自然体でいる一方で、相手の不快にならない言葉づかい、センシティブな話題には周りに気をつかうなど、コミュニケーションにおいてしっかりと必要最低限の気配りをしている様子でした。次回はアメリカ ポモナ大学に通うKarin F.先輩のお話をお届けします。

 

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※この記事でご紹介している内容は2022年2月8日現在の情報に基づいています。
 

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