海外大学進学情報

授業が英語で行われる大学ってどこ?(前編)


将来の夢のために、大学では英語の勉強に力を入れたいと思っているけれど、海外留学まではちょっと踏み切れない…。そんな方は意外と多いはず。でも、海外で学べなからと言って、英語ができないわけではありません。日本国内でも授業を英語で行うなど、英語に力を入れている大学や学部は増えてきています。日本の大学で英語を学びたい方は、しっかり情報収集をしていきましょう!

授業が英語で行われる大学ってどこ?(前編)

英語で授業が行われる大学ってどこ?

英語による授業を開講している日本の大学・学部を、前編ではまず、4校ピックアップしてご紹介します。
日本にいながらにして、国際的な環境で英語を学べるのは大きな魅力ですね。

1.国際教養大学 AIU

「英語で学び、英語で考える大学」を掲げる国際教養大学(AIU)では、すべての授業が英語で開講されています。1クラスあたりの受講者数は平均18.4名と少人数授業を徹底。学生数と専任教員数の割合は12:1と、教員と学生のコミュニケーションも取りやすくなっており、学生一人ひとりをきめ細かくサポートできる体制が整っています。また、全学生900名弱のうち、世界170を超える提携大学などからの留学生が約200名。じつに学生の5人に1人が留学生で、外国人教員の割合も53.5%という多文化共生のキャンパスは、貴重な国際交流の経験ができる環境と言えます。
英語に関するカリキュラムで特徴的なものとして挙げられるのは、英語集中プログラム(EAP:English for Academic Purposes)の存在。新入生は、入学後すぐに学術的な英語力を測るテスト(TOEFL ITP®テスト)を受験し、そのスコアによって分けられた英語集中プログラム(EAP:English for Academic Purposes)で、学問を深めていくために必要なアカデミックな英語力を徹底的に鍛えます。
また、学生全員に1年間の留学が義務付けられているのもAIUの大きな特徴です。およそ180校の海外の提携大学との交換留学のため、留学先大学の授業料は免除(一部の大学を除く)。留学先で履修した科目も卒業に必要な単位として認定されるので、留学期間を含めても4年間で卒業することが可能です。

【参考ページ】国際教養大学 AIU 国際教養学部とは?

2.立命館アジア太平洋大学 APU

立命館アジア太平洋大学(APU)のキャンパスは、公用語が日本語と英語。全学生の50%近くを国際学生と呼ばれる世界約90の国や地域から集まる留学生が占め、教員も約50%が外国籍。日本国内屈指の多文化・多言語のキャンパス環境が大きな特徴です。
学部の授業は、およそ80%が英語と日本語の両方で開講されています。英語で大学の授業が受けられるレベルのアカデミックな英語スキルを身に着けるべく、英語教育に関しては習得レベルごとのクラス編成で授業が行われます。日本語基準で入学した新入生はまず英語のプレイスメントテストを受け、成績によって英語科目のスタートレベルが決定。以降、TOEFL ITP®テストの獲得スコアが上がるにつれて、より高レベルな英語で行われる授業の履修が可能になっていきます。1・2回生の間に集中的に英語力を向上させ、3・4回生次には英語で開講される専門科目が履修できるレベルへの到達を目指したきめ細やかなカリキュラムとなっています。(卒業要件124単位中、英語開講の科目を20単位以上取得することが必要)
また年間を通してバリエーション豊富な語学プログラムも充実。異文化体験や言語運用能力向上、ゼミ研究のための現地調査などの短期間の海外学習から、およそ世界47の国・地域の120を超える学生交換協定校で専門科目を学ぶ長期間の交換留学まで、様々な海外学習のプログラムが実施されています。留学前の学習支援や、帰国後の就職や進学など進路選択へのキャリア支援など、手厚いサポート体制も整っているのも大きな魅力です。

【参考ページ】立命館アジア太平洋大学 APUとは?

3.早稲田大学国際教養学部

早稲田大学国際教養学部(SILIS)は、学部での共通言語が英語とされ、ほぼすべての授業が英語で行われています。入学者の約3割は世界約50か国から集まる外国人留学生。オックスフォード大学、ケンブリッジ大学、コロンビア大学など、世界のトップクラスの協定校からも毎年約200~250名の交換留学生を受け入れています。少人数でのクラスを基本に、多くの留学生をまじえた学生同士および学生と教員の活発なコミュニケーションを重視した授業で、多元的な視点、論理的思考を養うリベラルアーツ教育が実践されています。
カリキュラムには学生の母語によって2つのStudy Planが用意されており、主に日本語を母語とする学生には「Study Plan 1」と呼ばれるカリキュラムが適用されます。1年次の基礎演習科目など一部の授業のみ日本語での履修となりますが、それ以外の授業は英語での講義で、様々な英語力補強のプログラムを含めて英語力の強化が図られます。
さらにこのカリキュラムの大きな特徴としては、より国際的な広い視野を身に着けることを目的に在学中に1年間の海外留学が必修となっていること。留学先は英語圏・非英語圏どちらでも自由で、世界各国の約300以上の大学等から選び、早稲田大学または国際教養学部が協定を締結している留学プログラムに参加する形となります。留学中に履修した単位は、定められた基準に従って早稲田大学の単位数に換算して認定されます。

【参考ページ】早稲田大学国際教養学部 SILSとは?

4.立命館大学国際関係学部グローバル・スタディーズ専攻

立命館大学国際関係学部のグローバル・スタディーズ専攻(GS専攻)は、すべての授業が英語で行われています。国際政治や国際経済、国際文化など国際関係における様々な分野をすべて英語で学ぶことができ、英語による科目履修のみで学位を取得することが可能です。カリキュラムは「言語×理論×地域」を総合的に学べる国際社会の課題に対応した充実のプログラムが用意されていて、外国人留学生を含む少人数ゼミでの議論などを通して実践力を養うことができます。
また、8言語の外国語科目を開講するなど多彩な語学教育が実施されている中で、英語教育を特に重視。「英語を使って仕事ができる」総合的かつ高度な英語力習得を目指しています。留学プログラムも豊富で、立命館大学に在籍しながら2年間アメリカの大学で学び、最短4年間で両大学の学位を取得できる学部共同学位プログラム(DUDP)など、長期・短期の制度を利用して毎年100名以上の学生が海外へ。国際関係学部の全学生のうち、およそ3分の2が在学中に海外留学を経験しています。

【参考ページ】立命館大学国際関係学部グローバル・スタディーズ専攻にAO入試で合格する!

後編でも、引き続き、「英語で授業が行われる大学・学部」をピックアップしてご紹介します。どうぞお楽しみに!

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※この記事でご紹介している内容は2017年1月27日現在の情報に基づいています。

※この記事は、旧GLCウェブサイトの「グローバル海外進学コラム」2017年1月27日に掲載されたものです。

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