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日本の高校生も活用できる!アメリカの大学単位認定試験「CLEP」とは?

日本ではあまり知られていませんが、アメリカには「大学単位認定試験」という制度があります。これは、特定科目の試験を受けて一定以上のスコアを取得すると大学の単位として認められ、在籍大学に単位移行をしてもらうことができるという試験制度です。すでに持っている知識を大学単位として認定してもらえるため、卒業までにかかる期間が短縮でき、費用も節約できるなど、多くのメリットがあり、アメリカでは広く利用されています。
この大学単位認定試験は誰でも受験することができるので、海外進学を希望しており、かつ得意科目があるという日本の高校生には、実はおすすめの制度。新型コロナウイルスの感染拡大等による留学への影響がある可能性を考えて、単位を少しでも多く稼いでおきたいときなどにも有効です。

大学単位認定試験には実施団体がいくつかありますが、中でも最もメジャーなのがSATを主催するCollege Board が行っている「CLEP(College-Level Examination Program)」試験。今回はこの「CLEP」についてご紹介します。

アメリカの大学単位認定試験「CLEP」とは?

CLEPとはどんな試験?

CLEPは「College-Level Examination Program」の略。アメリカでSATなど各種試験の運営をしている非営利団体「College Board」が提供している大学単位認定試験です。CLEP試験は全米の600人以上の教授により開発・構築され、各科目に常設された試験開発委員会(3~4人の大学教員で構成)によって常に監督されているため質が高く、いくつかある大学単位認定試験の中でも50年以上にわたって最も広く利用されています。CLEPの単位は全米の2,900以上もの大学に認定されており、世界中に2,000を超えるCLEPテストセンターが設定されています。
ビジネス、作文/文学、外国語、歴史/社会科学、科学/数学のテスト分野で、34の試験がありますが、いずれも大学の入門レベルのコース内容をカバーしたテストとなっています。各テストで所定のスコアを達成すると、大学の単位(基本的に1コース:3単位以上)として認められます。

CLEPのテストは、テストセンターのコンピュータを使って受験する方式です。一部を除いてほとんどの問題の回答形式は多肢選択式となっています。また、一部の試験には必須またはオプションのエッセイも含まれています。語学試験にはリスニングセクションもあります。
試験の結果・スコアは、受験直後に画面上に表示されます(作文・エッセイ問題を除く)。不合格となった場合、同じ試験を再受験するには最低3ヶ月以上期間を空ける必要があります。3か月以内に再受験すると、スコアはキャンセルされ、テスト料金は没収となるので注意が必要です。

【参考ページ】CLEP|College Board(公式サイト)

CLEPの受験メリットは?

基準以上のスコアを獲得すれば、大学の単位として認定されるCLEP試験のメリットは、以下のようなものが挙げられます。

◆すでに持っている知識(独学、仕事経験、その他の文化体験などで得た知識)を大学単位として認定してもらえる

◆CLEPで単位を取得してしまえば、大学の基礎的なコース(一般教養のような科目)を受講しなくて済むので、自らの専攻の勉強に集中できる

◆入学前や在学中に1回試験を受けるだけで、大学でのコースを履修しなくても単位を取得できるので、大学卒業(学位取得)までの時間が短縮できる

◆CLEPにより卒業に必要な単位を早く取得することで在学期間が短くなるので、授業料等の留学コストが大幅に節約できる

◆自分でコツコツ学習して成果を上げることが得意な人は、効率的に単位を取得できる

◆入学前に受験してみると、大学の授業について行くためのよい準備になる

◆高校や大学のGPAには反映されないので、万が一、不本意な成績をとっても安心

など

日本でのCLEP受験方法は?

日本では、東京・世田谷区にあるテンプル大学ジャパンキャンパス(Temple University, Japan Campus = TUJ)が誰でも受験可能(Open)なテストセンターになっています。

【参考ページ】Find a CLEP Test Center|College Board

CLEPの試験は、公式のWebサイトから受験する科目を登録し、料金を支払って申し込みます。

【参考ページ】Register for CLEP Exams|College Board

各試験の内容は、下記のページから確認することができます。

【参考ページ】CLEP Exams|College Board

■CLEPの受験日程

CLEPは年間を通じて受験することが可能です(テストセンターが満席になっている場合を除く)が、試験のスケジュールについては自分でCLEPテストセンターに問い合わせる必要があります。日本で受験する場合は、事前にテストセンターとなっているテンプル大学に連絡して、CLEPのテストスケジュール(受験可能日、予約期限など)やCLEP受験の際のテストセンター利用費などを確認しましょう。CLEPの試験の登録(申込み)は公式Webサイトから行いますが、実際の受験日時はテストセンターであるテンプル大学での予約が必要です。

【参考ページ】テンプル大学ジャパンキャンパス テストセンター 問い合わせ先

■主な費用

●テスト受験(購入)費用:1科目につき 89ドル
※支払い方法はクレジットカード払いのみ(MasterCard、Visa、American Express、Discover、またはJCB)
※テスト登録(購入)後、有効期限は購入日から6か月となります(6か月以内であればいつでもCLEP試験を受けることが可能)

●テストセンター利用費
テストセンターでは、追加の管理手数料が請求される場合があります。通常は約25ドルとされていますが、実際の金額はテストセンターにより異なります。

●CLEP成績証明書送付費用:1通 20ドル
CLEPのスコアは1つの教育機関に無料で送付してもらえます(試験登録時に設定)。2校以上に成績証明書を送ってほしい場合は、1通につき料金が20ドルでリクエストできます。

●大学単位認定費
大学がCLEP単位を移行するための手数料です。金額は大学によります。

■試験の合格点・試験時間

・CLEP試験は独自の基準により、各テスト20~80の範囲でスコアが算出されます。単位が付与されるための合格基準となるスコアは一般的に50とされていますが、各大学は独自のCLEPクレジットポリシーを設定しており、大学によってCLEPの単位を受け入れる基準スコアが異なるため注意が必要です。

・試験時間は科目によって異なりますが、通常、90~120分間となっています。

CLEPを受験する際に注意したいこと

◇CLEPはすべての大学で単位が認められているわけではありません。志望大学がCLEP試験を単位認定しているかどうかをまず確認しましょう。
大学ごとに認定されているCLEP単位は、下記のページから検索・確認することができます。

【参考ページ】Search Institution Policies:|College Board

◇大学によって、単位認定されているCLEP試験の科目は違うので注意しましょう。また、各大学で受け入れ可能なCLEPの最大単位数(約20~100単位など)が設定されていることがあるので、事前に確認が必要です。

※この記事でご紹介している内容は2020年10月30日現在の情報に基づいています。

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