海外大学進学情報

世界的に有名な教授が教壇に立っていた大学10選

大学選びをする際に何を最も重視するかは、人によって少しずつ異なります。「学びたい分野に強い」「最新の研究設備がある」「将来、就きたい職業につながっている」など、志望大を選択するポイントはいろいろありますが、その1つに「教授」があります。熱心に海外の大学のことを調べて研究し、海外進学した先輩の中にも、「あの教授の授業が受けてみたかったから」を志望理由の1つに挙げる人がいます。

世界の大学には、偉業をなしとげたり、社会に広く影響を与えたような有名・著名な教授がたくさんいます。彼らが実際に在籍していた大学では、その後も同分野で強みを発揮していることが多々あります。そこで今回は、世界的に高名な教授が教育・研究を行った海外の大学を10校紹介します。もしかしたら、あなたも知っている人もいるかもしれません。教授をきっかけに、志望大を探してみるのもよいのではないでしょうか?

世界的に有名な教授が教壇に立っていた大学10選

●南カリフォルニア大学(University of Southern California)

アメリカ/カリフォルニア州ロサンゼルス

大都市ロサンゼルスの中心に位置し、カリフォルニアで最も古い総合私立大学でもある南カリフォルニア大学(USC)。映画の聖地と言われるハリウッドの近くにあるUSCの教授陣には、ショービジネスを熟知した業界のエキスパートが揃っています。映画に関する本やガイドを何冊も執筆し、テレビ番組にも多数出演した有名な映画評論家レナード・マルティン(Leonard Maltin)氏はかつてUSC School of Cinematic Arts(以前はSchool of Cinema-Television)で教鞭をとっており、彼の「フィルム・シンポジウム」コースはUSCの中でも最も人気のコースと言われました。

現在はメディアコメンテーターのトッド・ボイド(Todd Boyd)氏や映画「トップガン」などで知られる脚本家のジャック・エップス・ジュニア(Jack Epps Jr.)氏など、メディアや映画界の著名人による講義が行われています。

●コロラド州立大学(Colorado State University)

アメリカ/コロラド州 フォート・コリンズ

ロッキー山脈の麓に位置し、クリーンエネルギー技術や環境科学分野に関して世界最先端の研究を行っているとされるコロラド州立大学では、テンプル・グランディン(Temple Grandin)氏が畜産学教授を務めています。グランディン氏は自閉症を抱えながら社会的な成功を収めた人物としてもよく知られており、現在では自閉症啓蒙活動と動物愛護という2つのテーマについて、世界で最も有名かつ影響力のある専門家の1人と言われています。家畜の研究や、動物、特に牛の治療法の改善で世界的に高い評価を受けている彼女は、深層心理を利用した畜産業における動物福祉を推進しています。現代の家畜の飼育場では様々な分野で彼女の影響を見ることができます。

●トロント大学(University of Toronto)

カナダ/オンタリオ州トロント

AI(人工知能)の「聖地」として世界中のAI開発者が集まるトロント大学。その基礎を築いたのは、「AIとディープラーニング(深層学習)の父」とも呼ばれ、「ディープラーニングの創始者」として世界的に有名なジェフリー・ヒントン(Geoffrey Hinton)氏です。コンピュータ・サイエンス学科の教授を務めていたヒントン氏が率いるトロント大学のチームが「SuperVision」を開発したことをきっかけに、現代のAIは飛躍的な発展を遂げました。
現在は名誉教授となっていますが、トロントでディープラーニングの研究を続け、同分野で中心的な役割を担っているヒントン氏をはじめ、トロント大学には人口知能や機械学習の分野において著名な研究者が数多く集まっており、世界のAI研究における技術的進歩を最前線でリードしています。

●ウェイクフォレスト大学(Wake Forest University)

アメリカ/ノースカロライナ州ウィンストン・セーラム

アメリカ南部でも有数の名門私立大学であるウェイクフォレスト大学は、「アメリカで最も目立つ黒人女性の自叙伝作家」とも呼ばれるマヤ・アンジェロウ(Maya Angelou)氏が、1991年から30年以上にわたってアメリカ史を教えていたことで有名です。詩人、公民権活動家、ダンサー、映画プロデューサー、劇作家、女優など様々な分野で活動した彼女は、ピューリッツァー賞にもノミネートされた経歴を持ち、30を超える名誉学位を授与されるなど、一連の業績を高く評価されていました。1993年、当時のアメリカ大統領ビル・クリントン氏の就任式で自作の詩「On the Pulse of Morning」を朗読したことでも脚光を浴びました。

●ジョージタウン大学(Georgetown University)

アメリカ/ワシントンD.C. ジョージタウン

アメリカの首都ワシントンD.C.にあるカトリック系の私立大学。政治学や国際関係・外交分野に関しては世界屈指の大学として有名で、複数のアメリカ大統領をはじめとした政治家や外交官を多数輩出しています。世界中の著名な政治家がゲスト講師として招かれることも多い環境ですが、1997年に初めて女性としてアメリカの国務長官に就任したマデレーン・オルブライト(Madeleine Albright)氏が教授として教壇に立ち、国際関係を教えていたことでもよく知られています。

●ケンブリッジ大学(University of Cambridge)

イギリス/ケンブリッジ

世界屈指の名門大学として名高いケンブリッジ大学ですが、理論物理学者・宇宙学者として高名なスティーヴン・ホーキング(Stephen Hawking)氏がかつて教授を務め、50年以上にわたって研究活動の拠点としていたことでも知られています。1988年に出版した著書『ホーキング、宇宙を語る』が日本でも大ベストセラーとなったことで一躍有名になったホーキング氏ですが、ケンブリッジ大学院在学中に一般相対性理論に関わる理論的研究を進め、ロジャー・ペンローズ氏と共同でブラックホールの特異点定理を発表し世界的に注目を集めました。
その後、一般相対性理論と量子力学の結合によって説明される量子重力論を提示。その帰結として、量子効果によってブラックホールから粒子が逃げ出す「ホーキング放射」の存在を予想したことで、量子宇宙論という分野を拓くことに繋がりました。

●プリンストン大学(Princeton University)

アメリカ/ニュージャージー州プリンストン

アメリカの名門私立大学群であるアイビー・リーグの中でも特に伝統のあるビッグスリーの1校として名高いプリンストン大学。1993年にアフリカ系アメリカ人女性として初めてノーベル文学賞を受賞したトニ・モリスン(Toni Morrison)氏は、1989年から2006年までプリンストン大学の教授を務め、現在では同大学の名誉教授となっています。

ニューヨーク・タイムズ紙のコラムニストで経済学者のポール・クルーグマン(Paul Krugman)氏が、ノーベル経済学賞を受賞した当時に、同大学の教授として経済学を教えていたことでも知られています。

●シンシナティ大学(University of Cincinnati)

アメリカ/オハイオ州シンシナティ

比較的規模の大きい公立大学で、アメリカの州立としては2番目に古い歴史を持つシンシナティ大学。航空宇宙工学の分野で全米のトップに数えられる同大学は、人類で初めて月面に降り立った人物として知られる著名な宇宙飛行士であったニール・アームストロング(Neil Armstrong)氏が、かつて教鞭をとっていたことで有名です。アームストロング氏は、宇宙飛行士を引退し、NASAを退官した後、シンシナティ大学で教授として航空宇宙工学を教えました。同大学では8年間学生たちを指導し、彼の貴重な経験と知識を新世代の宇宙科学者に伝えることに情熱を費やしたと言われています。

●カーティン大学(Curtin University)

オーストラリア/西オーストラリア州パース

オーストラリア初の工科大学として設立されたカーティン大学(2010年にカーティン工科大学から名称変更)には、電気工学・コンピューター・数理科学部のイアン・マーレイ(Iain Murray)氏をはじめ、世界的に高い評価を得ている教授が多数在籍しています。マーレイ氏は教育や研究に情熱を注いでおり、大学の中に留まらない活動を展開していることでも知られています。2001年には、視覚障害者のためのITエンジニア養成スクール「Cisco Academy for theVisionImpaired(CAVI)」を設立。主にオンラインで行われるこのプログラムでは、テクノロジー分野で成功するために必要なスキルを学生に身につけさせることに重点を置いており、世界中のパートナー団体から300人近い生徒が参加しています。

●イェール大学(Yale University)

アメリカ/コネチカット州ニューヘイブン

アメリカの名門私立大学群アイビー・リーグの一員であり、世界最高峰の大学の1つと言われるイェール大学には、世界的に著名な学者・研究者が多数在籍し、教鞭をとっています。2013年にはニューヨークタイムズ紙のコラムニストであるデイビッド・ブルックス(David Brooks)氏が、「Humility(謙虚さ)」と呼ばれる概念について講義を行ったことでも話題になりました。

また、リボソームの構造と機能の研究によりノーベル化学賞を受賞した、トーマス・シュタイツ(Thomas Steitz)氏の分子生物物理学および生化学の研究所があることでも知られています。


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※この記事でご紹介している内容は2022年5月20日現在の情報に基づいています。

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