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「大学入学共通テスト」の試行調査が開始

グローバル海外進学コラム

2020年度から大きく変わる日本の大学入試。従来の大学入試センター試験に代わって「大学入学共通テスト」が導入され、試験の形式や内容も大きく変わる予定となっています。注目が高まっている大学入試の新テストについて、2回目となる試行調査(プレテスト)が2018年11月に実施されました。今回はその試行調査の内容ととともに、現在推し進められている高校教育、大学教育、さらに大学入学者選抜(=大学入試)に関する三位一体的な改革(高大接続改革)の中から、大学入試の制度改革に絞って、もう一度概要を振り返って確認してみましょう。

大学入試改革、共通テストの試行会場の画像

2018年11月、大学入試共通テストの2回目のプレテストの実施
全国の大学などを会場に約8万4000人が参加

現在、大学入試で実施されている大学入試センター試験(以降、センター試験)は2019年度(2020年1月実施)をもって廃止され、これに代わって始まるのが大学入学共通テスト(以降、共通テスト)です。2020年度から導入されるこの共通テストに向けた試行調査(プレテスト)が、2018年11月10・11日に2日間にわたって全国の大学など528会場で行われました。調査を行った大学入試センターによれば、延べ1851校の高校が調査に協力し、高校2、3年生あわせて約8万4千人がプレテストの問題に取り組みました。共通テストの試行調査は2017年11月に続き2回目となり、今回は共通テストの実施運営面も含めた総合的な検証を行うため、大学入試センター試験を利用する大学を会場とするなど実際の試験実施体制により近い形で行われました。高校生が参加して実際に問題を解くというテスト本番を想定した形式の調査は、これが最後となります。

今回の調査では、高校2年生以上を対象としたA日程(1日のみ)の場合は「国語」と「数学1(数学I・数学A)」を受検。高校3年生を対象としたB日程(2日間)の場合は、「国語」と「数学1(数学I・数学A)」を含む5教科で構成されたパターン1と2のいずれかを受検する形式となっています。2017年の第1回の調査では条件を全て満たした正答率が0.7%と著しく低かった問題があるなど、難易度の設定が課題とされていたこともあり、今回は平均得点率(平均正答率)を5割程度に設定して作問したとのこと。大学入試センターによって公表された調査問題と正解を見ると、前回2017年に実施された1回目の調査の課題も踏まえた、より本番に近い問題となっていることがうかがえます。
調査に参加した高校生が全員受検した「国語」と「数学1(数学I・数学A)」では、これまでのセンター試験ではなかった記述式問題が新たに導入されることになっていますが、今回もそれぞれ小問3問が記述式で出題。前回、記述式の正答率が低かったため、国語では正答の条件を減らしたり、数学では記述量の少ない問題に変更するなど、解答しやすい工夫をした難易度調整も行われました。
マーク式問題では、当てはまる選択肢を全て選択する問題や、解答が前問の解答と連動し正答の組み合わせが複数ある問題などの、より思考力を問われる新たな解答形式が取り入れられています。全体として、知識だけではなく、知識をいかに活用するかを問う問題の増加傾向が鮮明となっており、大学教育の基礎力となる知識及び技能に加え、「思考力・判断力・表現力」を測ることを狙いとする共通テストの方向性が明確に示されたものといえそうです。
大学入試センターは、試行調査の結果を2018年度内には公表する予定で、結果を分析して本番向けの作問を本格化。「大学入学共通テスト実施大綱」を2019年度初めごろに公表する予定としています。

進む日本の大学入試改革
大きく変わる「センター試験」、大きく変わる入試英語

文部科学大臣の諮問機関である中央教育審議会(以降、中教審)における大学入学者選抜の改善をはじめとした高校教育と大学教育の円滑な接続についての議論が始まったのは2012年。検討を重ねた結果、2015年1月に中教審の答申を受けて文部科学省から「高大接続改革実行プラン」が発表されました。このプランをもとに、現在、文部科学省が進めている高大接続改革は、日本の高校から大学にかけての教育に関して、(1) 高等学校教育改革、(2) 大学入学者選抜改革、(3) 大学教育改革を三位一体で推し進める改革となっています。

中でも大きな注目を集めているのが、多面的・総合的に能力を評価する入試への転換が掲げられた「大学入学者選抜改革」です。その改革の一環であり、大きな柱の1つでもあるのが、現行のセンター試験を廃止して導入される新しい共通試験「大学入学共通テスト」となります。共通テストは2020年度に行われる入試から実施され、出題内容等が「知識・技能」だけでなく「思考力・判断力・表現力」を重視した方針となることが発表されています。
現在のセンター試験からの大きな変更点として、まず1つめにこれまでなかった記述式問題の導入が挙げられます。個別の教科としてはまず国語と数学でマークシート式問題に加え記述式問題が出題される予定で、次期学習指導要領に基づくテストとして実施することになる2024年度以降は、地理歴史・公民分野や理科分野などでも記述式問題を導入する方向で検討されています。
2つめの大きな変更は英語教科に関してで、従来の2技能(読む・聞く)評価から、4技能(読む・聞く・話す・書く)を評価するため、実施形態を含めて抜本的な改革が行われます。多数の学生の4技能を適正に評価するため、センター試験のように同日に一斉に試験を行う方式はとらず、すでに4技能評価を行っている民間の資格・検定試験を活用。ただし、2020年度から2023年度までは民間の資格・検定試験と大学入試センターが作問し共通テストとして実施する試験(従来のマーク式)の両方が用意され、各大学がいずれかまたは両方を活用できる「移行期間」が設けられることになっています。民間の資格・検定試験の活用にあたっては、「大学入試英語成績提供システム」が設置され、一定の要件を満たしていると認められた7団体24の資格・検定試験が参加することが決定しています。

【参考記事】:
【日本の大学入試改革(1)】「センター試験」はどう変わる?
【日本の大学入試改革(2)】大きく変わる「入試英語」
【日本の大学入試改革(3)】これからの「英語入試対策」とは?

※この記事でご紹介している内容は2019年1月現在の情報に基づいています。

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