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THE世界大学インパクトランキング2019発表! もっとも社会的影響力のある海外大は?

グローバル海外進学コラム

2019年4月、最も権威があるとされる世界大学ランキングを作成していることで知られるイギリスの高等教育専門誌「Times Higher Education(以下、THE)」が、「THE大学インパクトランキング2019」を発表しました。今年初めて公開されたこの新しいランキングは、世界の大学が社会課題にどう取り組んでいるかを、「SDGs(=持続可能な開発目標)」の枠組みを使ってランクづけしたもの。地球規模の課題解決に貢献する大学に光を当てており、通常のアメリカ、イギリスを中心とした従来の研究重視の大学ランキングとは大きく異なっています。将来、社会とどう関わるかを見据えて、「意味のある学び」を考えるうえでの新たな視点として、大学選びの1つの手掛かりになるのではないでしょうか。

※SDGs(エス・ディー・ジーズ)とは、国連の「Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標」のこと。17の目標(SDG)から成る。

THE世界大学インパクトランキング2019

「THE大学インパクトランキング」とは?

「THE大学インパクトランキング2019(以下、インパクトランキング)」は、THEが2019年4月3日に発表した、社会貢献度を軸にする新しい大学ランキングです。これまでTHEが発表してきている大学院の研究力重視の世界大学ランキングや、学部の教育力重視の日本版の大学ランキングともまた違う、“大学の社会貢献の取り組みを国連のSDGs(エスディジーズ)の枠組みを使って可視化する”という初のランキングとなっています。
SDGsとは、2015年9月の国連サミットで、193の国の首脳の参加のもと全会一致で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に掲げられている、2016年から2030年までの15年間の国際目標です。貧困に終止符を打ち、地球を保護し、すべての人が平和と豊かさを享受できるようにすることを目指す普遍的な行動を呼びかけているもので、先進国を含む全ての国が行動する「普遍性」、地球上の誰一人として取り残さない「包摂性」、全てのステークホルダーが役割を担う「参画型」などをコンセプトとしています。SDGsにはサステナブル(持続可能)な世界を実現するために達成すべき目標(ゴール)が、「貧困」「教育」「ジェンダー」「エネルギー」「気候変動」など17分野で設定されていますが、「THE世界大学インパクトランキング2019」ではこの17項目のうち、大学と関係の深い11の目標に関する取り組みを指標化しています。

項目目標
SDG3:保健すべての人に健康と福祉を
SDG4:教育 質の高い教育をみんなに
SDG5:ジェンダー ジェンダー平等を実現しよう
SDG8:成長・雇用 働きがいも経済成長も
SDG9:イノベーション 産業と技術革新の基盤をつくろう
SDG10:不平等 人や国の不平等をなくそう
SDG11:都市 住み続けられるまちづくりを
SDG12:生産・消費 つくる責任つかう責任
SDG13:気候変動 気候変動に具体的な対策を
SDG16:平和 平和と公正をすべての人に
SDG17:実施手段 パートナーシップで目標を達成しよう

大学は、11の指標の中から分野を選んで自学が強みとするデータを提出することで、ランキングにエントリーすることができます。総合ランキングにエントリーする場合は、「SDG17:実施手段」が必須項目で、これに加えて3つ以上の項目についてデータを提出する必要があります。「SDG17」のスコアと、それ以外でスコアの高い3つが総合ランキングに反映される仕組みとなっています。総合ランキングのほかに、SDG別のランキングもあり、こちらは自学が強みとするデータを提出した項目(SDG)すべてで対象になります。

「THE大学インパクトランキング2019」総合ランキングTOP10

初のインパクトランキングには560大学がデータを提出し、76か国から462大学が総合ランキングにランクインしました。ここでは、総合ランキングの上位10校をご紹介します。

■THE University Impact Rankings 2019 総合ランキングTOP10

ランク 大学名スコア
オークランド大学(University of Auckland) ニュージーランド 97.2
マクマスター大学(McMaster University) カナダ 96.6
=3 ブリティッシュコロンビア大学(University of British Columbia) カナダ 96.2
=3 マンチェスター大学(University of Manchester) イギリス 96.2
キングスカレッジロンドン(King’s College London) イギリス 95.1
ヨーテボリ大学(University of Gothenburg) スウェーデン 95.0
=7 KTHロイヤル工科大学(KTH Royal Institute of Technology) スウェーデン 94.6
=7 モントリオール大学(University of Montreal) カナダ 94.6
ボローニャ大学(University of Bologna) イタリア 94.3
10 香港大学(University of Hong Kong) 香港 94.1

研究重視の世界大学ランキングとは大きく異なる結果
日本の大学も存在感を発揮

このランキングの特徴としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 1)研究型・教育型や、理系・文系、リベラルアーツ等の区分による差がつきにくい(大学の強みが出しやすい)
  • 2)大学が世の中にどのような変化を与えているかを可視化できる
  • 3)「研究力」や「教育力」以外の点で、とがった大学に光が当たる

ランクインしている大学を見ると、社会を変えていく影響力を持つ取り組み、特に、地球規模の課題解決に貢献する大学に光が当てられていることがわかります。総合ランキング1位はニュージーランドのオークランド大学で、2位、3位にはカナダのマスター大学、ブリティッシュコロンビア大学がランクされました。国・地域別のTOP10ランクイン数はカナダの3校が最多。イギリスとスウェーデンが各2校、ニュージーランド、イタリア、香港が各1校となっており、イギリスとアメリカの大学が上位を独占する従来の世界ランキングとは大きく異なっているのが見て取れます。
また、総合ランキングにランクインした462大学のうち9%にあたる、41大学が日本の大学だったのは特筆すべき点でしょう。大学の社会貢献の度合いが、国際的な目標であるSDGsをもとにランク付けされた初のランキングで、日本の大学のエントリー数は国別で最多の52大学にのぼり、ランクイン数は41大学とこちらも国別最多となりました。総合では京都大学の48位が最上位で、東京大学(52位)、慶応義塾大学(91位)と合わせて3校が100位以内に入ったほか、いくつかのSDGで多くの大学がランクイン。国際社会共通の課題に積極的に取り組む日本の大学の価値を、大きくアピールするランキングとなっています。

総合1位:オークランド大学(ニュージーランド)

ニュージーランドの北島、オークランドに複数のキャンパスを構える国立大学。医学・健康科学や教育・ソーシャルワーク学部など8つの学部と2つの大規模研究機関で15以上の学部科目を提供しています。世界大学ランキング2019では総合201-250位ながら、研究と教育を通じて持続可能性と社会に良い影響を与えることに力を費やしており、「SDG3:保健」で1位、「SDG17:実施手段」で1位タイをはじめ、「SDG5:ジェンダー」(6位タイ)や「SDG16:平和」(7位)などで高スコアを獲得しました。

総合2位:マクマスター大学(カナダ)

世界的に評価の高いカナダの4大学の1校。メインキャンパスはトロントから車で1時間の都市・ハミルトンに位置しています。研究分野の名門大学として知られ、とくに伝統的に医学部と工学部が有名。世界大学ランキング2019では77位にランクインしました。主な強みは「SDG8:成長・雇用」(1位)と「SDG3:保健」(2位)で、いずれも高いスコアとなっています。

総合3位(同率):ブリティッシュコロンビア大学(カナダ)

カナダのブリティッシュコロンビア州・バンクーバーとケローナにキャンパスを持つ州立の研究総合大学。16の学部、18のスクールと2つのカレッジを持つなど非常に規模が大きく、世界大学ランキング2019では37位とカナダ屈指の名門大学としても知られています。「SDG13:気候変動」で1位、「SDG11:都市」で3位、「SDG17:実施手段」で8位を獲得しています。

総合3位(同率):マンチェスター大学(イギリス)

イギリスの名門大学の代名詞ともいえるラッセルグループ(イギリスの研究型大学で構成された大学グループ)に属し、約4万人のイギリス最大の学生コミュニティを抱える国立大学。マンチェスターに広大なキャンパスを有し、ライフサイエンス、人文科学、医学・人間科学、工学・物理科学の4つの学部があります。世界大学ランキング2019では57位にランクされました。「SDG3:保健」で6位、 「SDG11:都市」で7位、「SDG12:生産・消費」で8位を獲得しています。

持続可能な世界の実現に向けて
大学選びに「社会貢献」という観点を

インパクトランキングは、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」に照らして大学を評価する、現時点で唯一のグローバルランキングです。研究と教育以外の強みを持つ大学が、その強みと関連するSDG(目標)を自ら選んでエントリーできる点が従来のランキングとの大きな違いでもあります。総合ランキングでは、必須項目の「SDG17:実施手段」以外の10の項目に比重の違いがなく、スコアが平等に扱われるため、選んだ項目(SDG)によってランキングの結果に有利・不利が生じることもありません。結果として、大学それぞれの強みにより焦点があたることで、大学の多様性が浮かび上がるランキングとなっています。地域に根差した大学独自の様々な取り組みを通して大学の存在意義を可視化できるランキングともいえ、今後は大学の新しい価値をはかる基準として広く認識されていくことでしょう。
大学という機関の役割が研究や教育にとどまらず、国や地域コミュニティへの貢献、さらには世界の諸問題の解決に貢献することにまで広がりを期待されている現代。このインパクトランキングを単なる順位付けとしてとらえるのではなく、「社会貢献」という視点で国内外の大学を見る1つの物差しと考えると、大学選びの幅も広がるはずです。

インパクトランキングで上位にランクインしている海外の大学に興味を持ったなら、海外留学も検討してみましょう。留学準備には、ベネッセの中学生・高校生向けオンライン講座「Global Learning Center(グローバルラーニングセンター)」をおすすめします。ネイティブやバイリンガルの先生から直接指導を受けられるので、海外大学での授業にもしっかりと対応できる「使える英語」を習得できます。海外留学の際に必要となることが多いTOEFL®テストなどの英語テストのスコア対策に対するサポートも万全です。将来の選択肢を広げる意味でも、早いうちから英語対策を始めませんか?

※この記事でご紹介している内容は2019年6月7日現在の情報に基づいています。

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