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新SAT®何が変わった?

SATの基礎知識

アメリカの大学に進学する際の共通試験であるSAT®(Scholastic Assessment Test)。SAT Reasoning TestとSAT Subject Tests™という2種類のテストのうち、留学生にとってスコア提出が必要とされる可能性が多いSAT Reasoning Testが、2016年3月に改訂されました。アメリカの大学への留学を検討している方にとっては影響があるこの新SAT®について、テストの構成や内容など、旧SAT®からの主な変更点などをご紹介します。

※以下、改訂前のSAT Reasoning Testを旧SAT®、改定後のSAT Reasoning Testを新SAT®と呼びます。

【参考ページ】:SAT Suite of Assessments|The College Board

アメリカの大学進学のための共通試験であるSAT®
2016年3月にSAT Reasoning Testが改訂

SAT®(Scholastic Assessment Test)は、アメリカの非営利法人「College Board®」が主催する大学進学用の標準学力テストです。アメリカの各大学の合否基準として広く使われており、大学進学を希望する米国内の高校生の多くが受験しています。
SAT®には、英語のリーディング、ライティング(エッセイを含む)さらに数学からなる「SAT Reasoning Test」と、歴史、社会学、自然科学、数学、語学などから任意で科目を選択する「SAT Subject Tests」の2種類があり、基本的にアメリカの高校での授業内容に基づいた内容のテストなので、アメリカ以外の国の教育を受けた人にはかなり難しいとされています。留学希望者に対してはSAT®のどちらか、もしくは両方が免除という大学もありますが、大学によっては留学生にもSAT®スコアの提出が課せられる場合があります。一般的なレベルの大学であれば、留学生に求められるSAT®スコアはSAT Reasoning Testのスコアのみであることが多い傾向がありますが、トップレベルの大学の中には「SAT Reasoning Test」「SAT Subject Tests」の両方のスコア提出を求める大学もあります。

2016年3月のSAT®改訂は、SAT Reasoning Testのみを対象に行われました(SAT Subject Testsには一切の変更なし)。SAT®は1901年に導入され、何度か改定が行われてきていますが、今回のSAT Reasoning Testの改訂はここ30年で最大の変更と言われるほど、テストの構成、内容ともに大幅な改変となっています。

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SAT®改訂のポイント

College Board®によると、今回の改訂で目指したのは「大学に入るための準備と大学での成功」に最も重要な「知識とスキル」に焦点を当てること、とされています。さらにSAT Reasoning Testの再設計に関しては、以下のようなポイントが挙げられています。

  • ・文脈に基づいた適切な単語の選択
  • ・解釈や推論の根拠となる証拠の提示を求める
  • ・素材を分析する必要があるエッセイ
  • ・数学を最重要視
  • ・実世界の状況に根ざした問題を扱う
  • ・科学/歴史/社会学の分野における分析を行う
  • ・米国建国文書や偉人のグローバルな談話に触れる
  • ・誤答の減点はなし

具体的には、旧SAT®で出題されていたような難解な語彙の知識を試す問題などを減らし、問題を解く過程での根拠(理由付け)を求め、多段階のステップを踏んで解答を導き出すなど、受験者の論理的思考能力により焦点を当てるような問題に変更されています。また、基礎的な数学の能力がより重要となってきています。

テストの構成にも大きな変更が加えられています。旧SAT®では英語のリーディング(読解)、ライティング(文法とエッセイ)、数学の3セクションで、各セクション800点満点の合計2400点制でした。それに対し、新SAT®では英語のリーディングとライティングが統合されて1セクションとなり、数学とあわせて2セクション、各セクション800点満点の合計1600点制になりました。さらに、旧SAT®ではライティングセクションの1要素として必須だったエッセイが、独立してオプション(任意)の科目となっています。なお、新旧SAT®とも問題の解答は選択式ですが、旧SAT®では5つだった選択肢が新SAT®では4つに変更されています。

旧SAT®から新SAT®への主な変更点

2016年3月に行われたSAT®の改訂について、旧SAT®と新SAT®のテスト構成等を比較して主な変更点をまとめると、以下のようになります。

■主要な特徴の比較

旧SAT®新SAT®
試験時間3時間45分3時間(任意のエッセイを書く場合は+50分)
構成要素セクションは3つ
1.Critical Reading(読解)
2.Writing(ライティング)
3.Mathematics(数学)
●Essay(エッセイ)※Writingセクションの一部
セクションは2つ
1.Evidence-Based Reading and Writing
・Reading Test(読解)
・Writing and Language Test(ライティング)
2.Math(数学)
〇Essay (エッセイ)【任意】
Essay エッセイは必須
・SAT®のテストの最初に実施される。
・決められたテーマについて、自分の意見を述べる文章を書く(25分)。ライティングのスキルが必要となる。
エッセイはオプション(任意)
・SAT®のテストの最後に実施される。
・与えられたテキストに対しての分析を文章で書く(50分)。読解力、分析力、筆記能力が必要となる。
・大学によっては、エッセイの受験を出願条件とする場合がある。
テストの特徴 ・一般的な推論スキルを重視。
・限られた特定の文脈における語彙力を重視。
・誤答はペナルティー(素点からの減点)の対象となる。※無回答の場合は減点なし
・大学とその後のキャリアに対する準備や成功に最も重要と考えられている知識、スキル、理解に焦点を当てる。
・幅広い文脈における単語の意味や、単語の選択が意味、音調、および効果をどのように形成するのかをより重視する。
・誤答のペナルティー(素点からの減点)はなし。※誤答も無回答も0点として扱われる
スコア 各セクションの得点は200点から800点/合計得点は2400点満点(最低が600点)
※エッセイはライティングセクションに含む
各セクションの得点は200点から800点/合計得点は1600点満点(最低は400点)
※任意のエッセイは、3つの観点でそれぞれ2点から8点の評価がつけられ、合計で6点から24点
サブスコアなしあり

※旧SAT®、新SAT®ともに、試験はペーパーテストのみで、マークシート式となります。(エッセイを除く)

■セクションごとの問題数・テスト時間・スコアの比較

<旧SAT®

セクション制限時間問題数スコア
Critical Reading70分67問200-800
Writing60分49問200-800
Essay25分1問(Writingに含む)
Mathematics70分54問200-800
合計225分171問600-2400

<新SAT®

セクション制限時間問題数スコア範囲
各テストのスコア(Test score)セクションスコア(Section score)
Evidenced-Based Reading and Writing Reading65分52問10–40200-800
Writing& Language35分44問10–40
Essay (Optional)50分1問Reading:2-86-24
Analysis:2-8
Writing:2-8
MathematicsMath(計算機不可)25分20問10-40200-800
Math(計算機可)55分38問
合計180分(エッセイをいれると230分)154問(エッセイをいれると155問)400-1600
(エッセイは別途)

※スコアレポートには、このほかに7つの sub-score(1–15)と2つの2 cross-test score(10-40)が記載されます。

新SAT®の各セクションの概要

2016年3月から実施されている新SAT®のセクションごとの概要は次の通りです。

Reading Test (Evidence-Based Reading and Writing)

長文のパッセージを読み、複数の選択肢の中から回答を選ぶ読解問題が出題されます。高校のカリキュラムに準じた内容が中心となり、出題されるパッセージには文学、歴史、経済学、社会学、心理学、地球科学、生物学、化学、物理学などの分野が含まれます。また、文章の中にはグラフや表などが提示され、データを解釈して回答する問題も出題されます。質問はすべてパッセージの内容をもとに答えられるようになっており、固有の知識は必要とされません。読解力と論理的な思考力が求められます。

Writing and Language Test (Evidence-Based Reading and Writing)

与えられたパッセージを読み、それぞれのセンテンスや文章全体の文法的な間違いや、文章の構造的な弱点などを見つけて修正する問題が出題されます。出題されるパッセージは、歴史、社会研究、科学のトピックについてのもので、質問はすべてパッセージをもとに答えられるようになっています。自ら問題を見つけて修正するという、高校で学んだことや大学で必要となる実践的なスキルが問われます。

Math Test

数学のテストは広範囲に及ぶ大学の専攻やキャリアで最も重要な役割を担うとされている「問題解決とデータ解析」「代数」「高度な数学への入門」(複雑な方程式の操作)という数学的に不可欠な3つの分野に深く焦点を当てた出題となっています。また、三角法と幾何学の問題も出題されるようになりました。回答は選択式またはgrid-in方式(回答欄〈grid〉の該当する数字を塗りつぶす方式)となります。なお、計算機の使用が許可されるセクションと、許可されないセクションの2つに分かれており、計算機を使えるセクションでは複雑なモデリングと推論に焦点が当たり、計算機を使えないセクションでは数学の概念の理解や、習熟したテクニックなどが図られます。

SAT® Essay (エッセイ)【任意】

与えられたパッセージを読み、著者が読者を説得するための議論をどのように構築しているかを説明するエッセイを作成します。その際、著者が自らの主張を裏付けるために用いている証拠(事実や事例など)や推論、修辞法などを分析・考察して、回答する必要があります。パッセージに対する読解力や分析力、さらに説得性のある論理的な筆記能力が求められます。

新SAT®と旧SAT®のスコアの比較

SAT®改定後の数年間は、旧SAT®と新SAT®を受験した学生が混在する状況が続くため、アメリカの各大学はそれぞれに方針を設定し、どちらのスコアも受け入れる予定となっています。旧SAT®と新SAT®のスコアは相互に変換することができ、2016年3月以前に受験した旧SAT®のスコアをそのまま利用することも可能です。College Board®のWebサイトには自分が受けたSAT®のスコアを新・旧のどちらのSAT®にも変換できるツールが用意されています。旧SAT®と新SAT®のスコアの比較ができ、さらに対応するACTのスコアも確認することが可能ですので、興味がある方はご覧になってみるとよいでしょう。

【参考ページ】:SAT Score Converter|SAT Suite of Assessments

なお、SAT®は満足できるスコアを獲得するまで何度でも受験することができ、スコアには有効期限がありません。アメリカの大学への留学を目指す方、また検討している方は、希望する大学がどのようなSAT®スコアの提出を要求しているかを早めに確認し、対策を立てて受験してみてはいかがでしょうか?アメリカ国外からのSAT®の受験について、実施時期等は下記のWebサイトでご確認ください。

【参考ページ】:International Registration|SAT Suite of Assessments

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