海外大生体験談

海外大に入学して驚いたこと!-勉強編③学びの施設・設備について-


世界で活躍中のGLC卒業生「海外進学・留学ラボ協力隊」が書き下ろし原稿、動画で入試や大学生活についてレポートします。5・6月の2か月連続でお届けするテーマは「海外大に入学して驚いたこと」。 今回は、大学の学びの施設・設備について語っていただきます。

海外大学にはそれぞれに学びのための施設があり、さまざまな授業や研究が行われています。海外ならではの特徴的な施設や設備にはどんなものがあるのかについて、進学した国や専攻が異なる先輩たちが自身の大学の施設や設備で驚いたこと、気に入っていることを挙げてくれました。今回もオランダからMia.T先輩(Leiden大学)、オーストラリアのY.H先輩(Western Sydney大学)、アメリカからYuka.T先輩(Middlebury大学)とKaito. N先輩(Havarford大学)の4名にご紹介いただきます。

Mia.T先輩

オランダ ライデン大学(Leiden university)

 

 

気分に合わせて選べるほど勉強スペースがたくさん!

 

私がとっているコースは本家の大学(Leiden University)とは分かれているのですが、大学の施設は全て自由に使って良いことになっています。その大学には、勉強するのに最適なエリアやスペースがたくさんあることに驚きました。特に、徒歩5分の範囲にある大きなキャンパスには、サイレントエリア、ディスカッションエリア、プライベートブース、窓側沿いにあるカウンター自習席エリアなどがあってとても充実しているので使い分けて使うことができます。 一人で勉強をしたい時、集中をしたい時は、サイレントエリアにある太陽光がよく当たる窓側にあるカウンター席を利用しています。実はオランダは、ほぼ晴れの日がないので、週2、3回の晴れの日はとても貴重なのです!なので、日光浴もかねて勉強をしています(笑)。とても気持ちが良くて勉強がはかどります。

テスト前でさらに集中をしたい時は、ブースで区切られているサイレントエリアを利用します。授業の課題でグループワークも盛んにおこなわれるので、グループでの議論が必要な時はディスカッションエリアを皆で利用します。授業では、グループで活動することが多いので結構よく利用しています。様々なエリアや席がたくさんあるので、その日の気分に合わせて座るところを変えて利用できるところが私のお気に入りポイントです。勉強しやすい空間がたくさんあって用途ごとに使い分けできることはとてもいい環境だと思います。そして、この空間だけじゃなくて安くて美味しいコーヒー販売機や窓から見える景色も勉強の強い味方になってくれています!



勉強机から見える景色
これをモチベーションに毎日勉強頑張っています。


Kaito. N先輩

アメリカ ハバフォード大学(Haverford College)

 

 

壁一面、四方に広がる教室の黒板に数学好きが集まる!

 

大学では図書館だけではなく、どの建物でも基本的に学びの設備は整っています。その中でも個人的に気に入っているのは、数学などの授業が行われる教室と数学ラウンジです! 数学などの授業が行われる教室には、黒板やホワイトボードが四方の壁に広がっています。少人数で行われる授業が多いので、多くのクラスで、授業中に教授から黒板を使ってグループで問題を解いたり、証明を考えてみるように言われます。その時に四方の壁いっぱいに書いて考えることができて、とても使いやすいんです。

また、数学ラウンジは数学の教授のオフィスが集まっている場所でもあって、数学を専攻する学生が集まる場所です。ここには一際大きな黒板があるので、その黒板を使って多くの学生が宿題のためのブレインストーミングなどを行います。ここは数学が好きな自分にとっては、いるだけで楽しい空間です!

前に数学ラウンジで、コンピューターサイエンスのコーディングプロジェクトに対してどのように取り組むかを議論したことがありました。グループメンバー全員で黒板いっぱいに書きながら、議論が白熱したことは今でもとても印象に残っています。模範解答がない、実社会の問題を使ったプロジェクトだったので、「何を重視するか」や「どのように効果を測定するか」また、「どのようなアルゴリズムを使うとより正確でより早くなるのか」を夜中まで黒板を前に何度も何度も議論をしました!あれだけ議論に集中させてくれる数学ラウンジは数学好きには最高の学び場所です。

 

Y.H先輩

オーストラリア ウェスタンシドニー大学(Western Sydney University)

 

 

本があるだけじゃない!学習サポートも受けられる図書

 

どこの大学にも図書館はありますが、私の大学Western Sydney University の図書館は日本の大学とは少し違うところがあるのです!まず図書館にたくさんの本や資料があるのは大前提でとても蔵書数が充実している図書館なのですが、私が通っているParramatta Campusは広めのキャンパスということもあって図書館の中にいろんな種類の学習スペースが設けられています。

まず、一人で勉強したい人向けに仕切りがついた机が用意されたエリア。その一人向け学習エリアの中でもさらに本当に集中したい人向けに”私語禁止!! “のエリアもあったりします。他にも、グループワークをしたい人向けに大きめの机が置かれたエリアがあったり、プレゼンやその企画を話すためのホワイトボードが設置されている個室があったりと、さまざまな目的で図書館を利用する人にむけて学習する場が作られています。

また図書館の取り組みでとても気に入っているのは、生徒の学習をサポートするプログラムが行われていることです。このプログラム、とても便利!取り組みの一つとして”STUDY SMART”というのがあり、図書館に駐在しているスタッフに課題のチェックやアドバイスを頼んだり、学習に関して全般の質問がだれでもできたりするサービスです。このサービスはオンラインでも受けることができ、私もよくエッセイやレポートのチェックをしてもらいます。自分では気づけない文法ミスやより良い文にするための的確なアドバイスをもらえるので留学生にはとってもありがたいサービスです。

 

Yuka.T先輩

アメリカ ミドルベリー大学(Middlebury College)

 

 

本物の生き物で実験できる設備が充実!

 

一般的にリベラルアーツは「理系の設備に弱い」と言われていますが、その弱点を克服するためうちの大学では教授の数を増やしたり、設備を強化したりしています。最近人気のあるコンピューターサイエンス、分子生物化学、脳科学の科目分野は特にここ数年でどんどんと進化!研究や実験をする設備が充実しているのには驚かされます。

私は脳科学の学生ですが、その必修科目である”Cellular/Molecular Neuroscience(細胞/分子神経科学)”では、神経伝達についてを、実際の生物を使って学ぶことができるんです!しかも2人1組で生物を使えるところが贅沢。1日目はゴキブリの足(!)から始まり、その後ザリガニの腹、最後はミミズを使ってデータ収集して論文を一本書きました。ザリガニは、脳科学の教室で飼っているので、よく教室からザリガニが脱走してしまい「廊下の曲がり角にザリガニがいた!」みたいなことも時折ありました(笑)。

そして、もう1つの必修である”Behavioral Neuroscience(行動神経科学)”では、STEM棟の実験室で実験をすることになります。まさに”これぞ実験室!”というような壁真っ白の部屋。そこで、カフェインを摂取させたマウスさん達に丸太の上を走ってもらったり、ラットさん達にプールを泳いでもらって記憶学習できるかを調べたり、などの実験を行います! 教授の監視のもと実験を毎週チームで行うので、何度も実践的に学べる機会があったのは、貴重な機会でした。 こういった実験の他にも、実際の羊の脳の解剖ができる施設や、人間の脳を特殊にコーティングしたものを使って脳の部位の暗記試験があったりと、本当の物に触れる機会が多くあることに感謝しており、設備にとても満足しています!




※この記事でご紹介している内容は2020年5月19日現在の情報に基づいています。

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