海外大生体験談

日本とは全然違う!? 海外大の就職活動①

“海外大学の進学をしたい気持ちは固まったけど、その先の就職については“まったくイメージがつかない”
“卒業後に就職できるのかが心配”と思っている人もいるかもしれません。進学先の国で就職活動をしたい場合や日本に帰国して就職する場合など、さまざまなケースも考えられますね。そこで今回から、留学生の先輩たちが現場で目撃した就活の実態を、4回シリーズでお届け。ぜひ“海外大生の卒業後“をイメージしてみてください!

 
日本とは全然違う!? 海外大の就職活動①
 

決まった就活シーズンがなく、「何ができるか=即戦力」が求められるアメリカ。自ら調べて動くスキルが身につきます!

 

 

 

今回の「ラボ協力隊」


 

Lilia T.先輩 

アメリカ カリフォルニア州立大学(California State University)4年生。

将来やりたい職業を叶えるにはアメリカの大学で学ぶのが一番良いと考えて海外進学を選択。

 


 

 

Q. 日本と海外での就職活動の大きな違いは何ですか?

A.そもそも決まった「就活時期」がない!ことと、即戦力が求められることです

 

私が思うに、自分が就活(就職活動)をしている時の周りの雰囲気が日本とは違うと感じます。日本では、同じ学年の人たちはほとんど同い年なので、みんなが就活のタイミングが一緒だと思います。ですが、アメリカでは、「何年生」というくくりは一応あるものの、大学に通っている人は10代からおじいちゃん世代までいるので、学校全体として「就活」の雰囲気が作られることもあまりなく、就活に力を入れる決まった時期もないです。

 

さらに同じクラスにいる人たちも学年がバラバラで、学年としての集まりなどもないので“クラスメイト”といっても自分と同時期に就活をしているとは限りません。 それでも専攻や学部が主催してくれる就職に関するイベントがあるので、そういったイベントに参加して、“自分が入りたい業界にはどうやって入るか?”や“どのような職業があるのか?”の話を聞くことができます。そういったイベントで感じたことは、アメリカでは即戦力が求められることです。

 

また、2年制大学時代の部活のコーチが言っていたのは、“どこの大学を卒業したか”は、あまり関係なく、“Degree(学位)を持っていることが就職に大事”だと言っていました。もちろん業界や職種によって違うとは思いますが、大学の知名度などが就職において日本よりも関係無いように感じます。それよりも大切なのは個人の技術と経験だと思います。

 

 

Q. 卒業後は、どういうルートがありますか?日本人留学生は皆、就職をしますか?

A.就職、大学院に進む、企業でインターンシップを始める、の3ルートがほとんどを占めます

 

留学生に限らず言えば、あるクラスで先生が質問した時、30~40人ほどのクラスで大学院に進みたいと考えている人が、3分の1か半分ほどいたと思います。インターンシップは就活の時期にかかわらず常に募集していると思いますが、20人くらいのクラスに1人か2人参加している人がいました。


日本の留学生が、就職または大学院に進む割合は正式には分かりませんが、私が現在在籍している学校で出会った留学生のうち、大学院に通っている人に数人出会ったことはあります。ただ、私の周りの友達は、大学院に進む予定の人は今のところいません。だいたい数名以外は、皆就職を選んでいるのだと思います。

 

 

Q. 海外大を卒業した後、日本人留学生の就職先に傾向はありますか?

A.日本に戻って就職する人が多いです

 

私の周りの日本人留学生は、今のところ日本に帰国して企業に就職する友達が多いです。友達の専攻はバラバラなので就きたい職業や将来やりたいことも様々で、特に傾向はないように思います。私は、専攻がクリエイティブ系なので、現地でアートやテクノロジー、映像系の企業で募集を探したりしていました。

 

 

Q.就職をするまでのプロセスって?どんな準備やアプローチをしますか?

A.面接を受けられるキャリアフォーラムに参加!

 

日本人や留学生の場合は、現地のキャリアフォーラムに参加して日系企業や海外企業、海外企業の日本支社などに申し込むという方法があります。私の周りの日本の友人たちはこのルートをとる人が多いと思います。


現地の日本人向けのキャリアフォーラムは、自分が卒業する年の前年に開催されます。残念ながら私が参加予定だった回は、今年3月に行われる予定でしたがコロナの影響で中止されました…が、普段の流れで言うとそういったキャリアフォーラムに参加し、事前に参加予定の企業を調べておいて、興味がある企業があればネットから面接予約ができるので登録をしておき当日面接を受けます。

 


進路活動のイベント参加
有名な監督、脚本家、俳優などの職業の方々が映画界での仕事のアドバイスや

経緯などを話してくれたイベントに参加しました。
自分が好きな番組で監督を務めた人が目の前にいて感動でした。

 

 

Q. “卒業後の進路”に対しての考え方。海外大に進学したからこそ感じることはありますか?

A.周りは関係ない!自ら行動してこその就職活動です

 

日本の場合は、同じ時期に一斉に就職活動が始まりますが、アメリカだと必ずしも周りの友達やクラスメイトと就活時期が同じではないため、良く言うと焦らず、気負いせず就活ができるし、悪く言うと就活時期を逃してしまいます。なので、結果として、周りの雰囲気を見て進路を考えるよりも自分から行動していく力がつくと思います。また、日ごろから大学院に在籍している友達やインターンシップを行っているクラスメイトを見て、企業に就職する以外の進路も視野に入れられるようになると感じています。

 

 

Q. 大学や企業からの進路サポートはありますか?

A.留学生向けオフィスや専攻学科からの就職イベント情報提供。でも、情報の収集は自主的に!が基本です

 

インターナショナルオフィス(各学校にある留学生担当のオフィス)主催のものでは、各国の就活や履歴書の違いをまとめたり、業界別の就活時期をまとめたものを教えてくれるイベントがありました。基本的に学校が「あなたは就活生なのでこのイベントに参加してください」というものはなく、自主的に参加しないと情報は得られません。

 

自分の専攻の学科が主催したイベントなどもあり、ゲストスピーカーを複数人迎えて、映画・エンターテイメント業界でどのようなキャリアがあるのかを知ることができます。自分の専攻の学科からインターンシップの機会やインターンシップについてのワークショップ開催の情報がメールで送られてくるので、興味がある場合はそのイベントに参加します。

 

また、私の学校には Career Development Centerという施設があり、生徒の進路をサポートするところがあります。そこでは、レジュメ作成のサポートや職探しについて情報を得られます。ただし、留学生のサポートもしているかはサポートの内容や学校によっても変わると思うので、このような施設を利用する際は、まず“自分が留学生だ”ということを伝えてから話すと相手も理解してくれ、的確な情報が得ることができます。

 

私もインターナショナルオフィスのイベントや自分の学科のイベントに参加して、自分の大まかな就活時期や働きたい業界を決め、それをもとに自分が就きたい職業をネットなどで探しました。就職までの個人的なサポートをしてくれるものはなかったので、基本的には学校を情報収集の場として使い、自分でもネットで調べて企業に応募したり、エントリーシートを作成しました。

 

 

Q. ご自身の卒業後の進路。どのように考えていますか?

A.まずは日本で就職。その後はアメリカ以外の国でも働きたいです

 

私は、まずは日本企業に就職して、数年後には海外で働きたいと思っています。その理由は、元々海外進学を決めた際にはアメリカで就職することを考えていました。ですが、カリフォルニアで学生生活を過ごし、物価の高さなども考えた結果、徐々にアメリカ以外の国(イギリス、カナダ、オーストラリアなど)で働くことも視野に入れ始めました。
ですが、新型コロナの影響で“いつ海外にまたいけるかわからない”、“企業も新しい人を採用するかはわからない”という状況になり、海外企業への就職は厳しくなったので、今は海外勤務の機会がある日本企業への就職を考えています。

 

 

Q. 将来のために海外大へ進学する前から何をどう考えておくべきですか?

A.将来を見据えて進学先の国や大学を調べておくとよいです

 

まずは自分が将来やりたいことを明確にし、それを達成するにはどんな大学に行けばいいのか、自分が行きたい国や地域はどこかなど、その大学に行くために必要な物事を調べることが大切だと思います。できるだけ日本にいる間に情報収集し、渡航後の進路選択がスムーズにいくようにすることが大事だと思います。渡航後は学校や学校外の就職活動イベント(キャリアフォーラムなど)に参加し、就活がどのような感じなのかを体験することが良いと思います。

 

 

いかがでしたか? 

Lilia T.先輩がアメリカで知った就職活動の情報からは、日本での就職活動とは全く考え方や行動の仕方が異なることが見えてきました。特に就職活動の時期が定められていないことは、前提から大きな違いでした。個々に求める将来設計に合わせ、自ら就職活動を行うことが求められるため、情報を収集することも面接を取り付けることも自分の行動次第。ただ、就職イベントや企業紹介など大学のサポートがあることは安心できそうですね。次回は、オーストラリアに海外進学をした先輩に語っていただきます。

 

※この記事でご紹介している内容は2021年1月5日現在の情報に基づいています。

 

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