海外大学進学情報

英語で学べる!ヨーロッパ留学におすすめの国と入試制度は?-ドイツ、オランダ、ハンガリー、フランス

前回までの記事では、ヨーロッパ留学のメリットや費用などをお伝えしてきました。ここからは、各国の特徴や現在の入試情報をご紹介していきます。自分が学びたいことや、留学で重視したいことと照らし合わせながら読んでみて、「自分がもし行くなら、どの国かな?」と考えてみてはいかがでしょうか?

まず今回、ピックアップするのはドイツ、オランダ、ハンガリー、フランス。それぞれの国のお国柄や魅力、大学の入試制度の概要、コロナ禍の状況などをお伝えします。

※各国の入国条件や検疫体制の状況は流動的であり、予告なく頻繁に更新されます。また大学等の入試情報、留学生受入れ状況なども随時変更される場合があります。必ず各国当局や大使館、各大学が公式に発信している最新情報を確認してください。

ヨーロッパ留学におすすめの国と入試制度-ドイツ、オランダ、ハンガリー、フランス

●ドイツ●
ヨーロッパの中心に位置する経済大国。国立大学は留学生でも授業料無料!(*)

*)バーデン・ヴュルテンベルク州のみ非EU圏からの留学生は年間3,000ユーロの授業料が必要

ドイツってどんな国?ドイツ留学の魅力は?

豊かな伝統と、活気あふれる現代的な発展が共存しているのが特徴の「ドイツ連邦共和国」。ヨーロッパのほぼ中央に位置し、9か国に隣接しているため近隣諸国へも簡単にアクセス可能です。

ヨーロッパ最大の経済大国で、ドイツにヨーロッパの拠点を置く国際企業も数多くあります。一方で、美しい古城や歴史を感じる中世古風な街並み、緑豊かな自然、荘厳で重厚な世界遺産の数々を有しており、さらには古典文学やクラシック音楽、舞台芸術などが発展した芸術の国としても有名で、多様な文化、歴史の中心地といえます。

学問の分野でも革新的な研究・教育環境を提供していることで名高く、世界最高水準の大学がいくつもあります。ドイツにある約430の大学のうち約60%が国立大学で、世界クラスの研究と組み合わせたハイレベルな教育を受けることができます。公用語はドイツ語ですが、英語教育も盛んで、人口の約56%が英語を話すとされています。とくに若い世代はほとんどが流ちょうに英語を操ると言われており、大学でも英語で開講されている授業がたくさんあります。

ドイツの大学の入試制度

●学士課程:3~4年
●2学期制(夏学期:4~9月/冬学期:10~3月)※大学によって、1か月程度開始・終了時期がずれることもある

<出願資格>

ドイツの大学の学士過程に入学するには「大学入学資格(Hochschulzugangsberechtigung:HZB)が必要です。日本の高校を卒業した場合は、大学入学共通テストを受験し、試験で62%以上の成績をおさめた学科及び関連学科に出願することができるようになっています。(ただし、高校の1~3年のすべての学年において数学・理科(1科目)・外国語(1科目)・国語を履修し、修得した上で卒業している必要があります)

<出願時の主な提出書類>

  • ■高校の卒業証明書
  • ■成績証明書
  • ■大学入学共通テストの成績証明書
  • ※日本の大学の学部課程で1年以上を修了した場合、その専攻学科および関連学科に出願できます。ただし、1年で35単位以上を修得していることが求められます。
  • ※最終的に、出願条件を満たしているかや必要な書類等については各大学の判断となるため、入学を希望する大学に出願資格があるかどうかを問い合わせるのが確実です。

コロナ禍でもドイツへの渡航は可能?大学の学びの状況は?

日本からドイツへの入国は可能です(2022年2月14日現在)。ただし2022年1月23日に、ドイツのハイリスク地域に日本が指定されたことにより、日本からの渡航者は従来の「証明書提示義務」に加えて、「登録義務」及び「隔離義務」が生じています。

<証明書提示義務>

  • (以下のいずれかの提出を義務付け)
  • ・ドイツ入国前48時間以内に実施した抗原検査またはPCR検査の陰性証明書
  • ・新型コロナウイルスのワクチン接種証明書
  • ・新型コロナウイルスからの回復証明書

<登録義務>

・ドイツ入国前に「デジタル入国登録(DEA)」を完了する

<隔離義務>

・入国後に原則として10日間の隔離義務(渡航前に回復証明書またはワクチン接種証明書がドイツ入国ポータルサイトに提出されていれば、隔離は不要)

【参考ページ】Digital Registration on Entry

◆2021/2022年の冬学期から、ドイツの大学で多くの対面式のコースが再開される予定となっています。コースに参加するためには、学生はワクチン接種完了、または感染から回復、または検査で陰性であることを証明しなければならないとされています。ドイツでは現在、すべての都市のテストセンターで無料で検査を受けることができます。

●オランダ●
国際的で多様な社会、フレンドリーな国民性。英語プログラムの充実度はヨーロッパNo.1

オランダってどんな国?オランダ留学の魅力は?

北海に面する西ヨーロッパに位置する「オランダ王国」。比較的小さな国ですが、かつて国際貿易の中心地だったという歴史的背景から、非常に国際色豊かで、現在も多くの国際企業がヨーロッパ本社を置いています。

社会は人種、宗教、文化的に非常に多様性に富んでおり、異なる他者に対してオープンで寛容的な国民性と言われています。水の都とも呼ばれ、運河が張り巡らされている首都アムステルダムをはじめ、どの都市にも美しい街並みと豊富な自然が共存しています。

95%の国民が英語を話せるというデータがあるほど、非英語圏ながら英語力が高い国としても有名です。オランダの大学は、ヨーロッパで最も多くの英語教育プログラムを提供しており、英語のみで受講することが可能なプログラムが、全体で約2,000(学士レベルだと約400)もあります。オランダ全体で、学生の8人に1人が留学生と言われています。

オランダの大学の入試制度

オランダには、WO機関【学術的な研究を重視する教育を行う教育機関:主に学術的な環境で研究指向のプログラムを提供するResearch University(研究大学)】と、HBO機関【実践的な高等職業教育を行う教育機関:芸術と科学の実用化に焦点を当てたプログラムを提供しているUniversities of applied sciences(応用科学大学)】があります。学士号はどちらでも取得できますが、Research Universityは3年、Universities of applied sciencesは4年の課程となります。

※ほかに、留学生のために設置されたインターナショナル教育機関(Instelling Voor Internationaal Onderwijs)があります。主にWO機関に設置されており、大半のプログラムが英語で提供されています。

<出願資格>

日本の高校を卒業した場合、HBO機関(Universities of applied sciences)には直接出願が可能です。WO機関(Research University)への入学資格は満たさないため、まずはファウンデーションコースに通うのが一般的です。

<言語要件>

英語で授業を行うプログラムの場合は、一定の英語力が必要となります。一般的にIELTS、TOEFL®テストのスコアを求められます。スコアの目安はそれぞれ次の通りです。
・IELTS:6.0以上
・TOEFL iBT®テスト: 79-80

<必要書類>

出願に必要な書類は、教育機関やプログラムによって異なります。

  • 提出する書類の例)
  • ・卒業証明書および成績証明書
  • ・CV(Curriculum vitae)(履歴書)
  • ・志望動機書
  • ・語学能力の証明書
  • ・パスポートのコピー

◆オランダの大学への出願は、通常、オンライン出願システムstudielinkを通じて行います。ただし、留学生の出願については独自の方法をとっている機関もあるので注意が必要です。詳細は入学を希望する大学に問い合わせるとよいでしょう。

コロナ禍でもオランダへの渡航は可能?大学の学びの状況は?

日本からオランダへの入国は、条件付きで可能です(2022年2月14日現在)。2021年9月16日付けで、日本が入国制限の対象となるハイリスク国に指定されているため、ワクチン完全接種者 または 滞在許可所持者や特定職業の方などの例外に該当する方のみ入国可となります(それ以外は入国不可)。

  • ≪下記の提出が必須≫
  • ・有効なワクチン接種証明書
  • ・陰性証明書(出発48時間前以内に受けたPCR検査の陰性証明書または出発24時間前以内に受けた抗原検査の陰性証明書)

※日本の市区町村で発行されたワクチン接種証明書は現在有効です。

◆大学(WO機関、HBO機関とも)はオープンしています。いずれも対面学習が許可されています。

●ハンガリー●
ヨーロッパ諸文化が出合った独自の文化を持つ中欧の国。英語で学べるプログラムが豊富!

ハンガリーってどんな国?ハンガリー留学の魅力は?

ヨーロッパの中心部に位置する内陸国「ハンガリー」。人口は約1,000万人で、そのうち300万人が住む首都ブダペストはヨーロッパで最も美しい都市のひとつに数えられています。豊かな歴史・文化遺産を有しており、地質学的・古生物学的遺跡や古代ローマの史跡、トルコ文化の遺物、保存状態の良い歴史的建造物などが国内に点在しています。

公用語はハンガリー語ですが、英語が広く話され、英語で学べる大学が多数あります。全国の40を超える大学で、完全に英語で受講できる留学生プログラムが提供されています。外国語プログラム数は約1,300で、ほぼすべての学問分野にわたっています(ほとんどが英語での授業)。

首都であるブダペストでも生活費が月額600ユーロ程度、小都市では月額500ユーロ未満と言われており、かなり安価であることも留学生にとっては魅力といえます。

ハンガリーの大学の入試制度

ハンガリーには国家の認定を受けた高等教育機関が65校(うち、国立が87%)あります。高等教育機関は、総合大学(egyetem)と専門大学(foiskola)の2種類があり、どちらの高等教育機関でも学士課程は3~4年です。獣医学、建築学、歯学、薬学、法学、医学など、学士課程と修士課程が統一された学士・修士統合型(一層制)も存在しており、学士・修士統合型は10〜12学期(5~6年)で構成されています。

●2学期制(秋学期:9月上旬~/春学期:2月上旬~)

<出願資格>

学士課程への入学の際には、高校卒業資格、語学能力証明が求められます。

※求められる語学能力(志望カリキュラムの言語)は入学する大学・学部によって異なります。人文系であればCEFR B2~C1レベル(IELTS 5.5~8.0、TOEFL iBT®テスト 95~120相当)、自然科学系であればCFERのB1~B2レベル(IELTS 4.0~6.5、TOEFL iBT®テスト 42~94相当)が求められる傾向にあるとされています。

<入学審査(留学生)>

通常は筆記試験、口頭試問の両方またはどちらか一つが行われます。筆記試験、面接ともにウェブ上で実施されるものもあります。

◆出願には各大学の入学試験申し込みオンラインシステムを利用します。オンラインシステムを通じて提出する一般的な書類は以下の通りです。

  • ・パスポートのコピー
  • ・中等教育機関の卒業証明書と成績証明書
  • ・履歴書
  • ・志望動機書
  • ・健康診断書
  • ・申請料の支払証明書等
  • ※各大学によって提出書類は異なります。通常は5月末が申し込み締め切りとなります。

コロナ禍でもハンガリーへの渡航は可能?

日本からハンガリーへの入国は可能です(2022年2月14日現在)。日本を含む指定国からの渡航者(観光目的を含む)は、入国72時間前以内に受検したPCR検査陰性証明書を入国時に提示することができる場合、入国後の隔離措置が免除されます。

●フランス●
文化・芸術などで世界中を魅了する憧れの国。意外にも安価な学費で留学できる!

フランスってどんな国?フランス留学の魅力は?

西ヨーロッパに位置し、世界一の観光大国として知られる「フランス共和国」。首都パリだけでもルーヴル美術館やエッフェル塔、凱旋門など名立たる観光地が存在しますが、地域によって建物の雰囲気や街並みが異なるのも特徴で、中世の都市、アルプスの村々、地中海のビーチなど見どころがたくさん。芸術の国、美食の国、ファッションの国などとも呼ばれ、洗練された様々な魅力があります。

フランスの高等教育機関で学ぶ外国人学生はおよそ35万8千人(2017年現在)、全体の13%程度で、イギリス・ドイツと並んでヨーロッパで最も留学生受入れ数の多い国の1つです。公立大学が70校以上、公立高等美術大学が約50校、建築大学が20校以上あります。学士から修士までが一体になったフランス独自の教育機関であるグランゼコールは、工学系200校以上、経営学系約150校あります。

公用語はフランス語ですが、1,200以上のクラスが英語で提供されています。

フランスの大学の入試制度

●2学期制(秋学期 9・10月~1月/春学期 1・2月~6・7月)

<入学資格>

・学士課程(Licenceプログラム)の場合:中等教育修了+バカロレアかそれ相当の資格
※日本からの留学の場合、日本の大学1年目に入学する資格を有していることが必要(日本の大学にすでに合格していることを示す書類、またはすでに入学していることを示す書類の提出が求められます)

<必要な語学力>

  • ●フランス語:学士課程はDELF B2以上、またはそれに相当するTCFの成績
  • ●英語:英語で講義が行われる教育機関を希望している場合のみ必要
  • ※英語で提供されるコースを受講している場合、フランス語は必要ありません。
  • ※IELTSアカデミック、TOEFL iBT®テスト、PTEアカデミックなど、求められるスコアは大学・学部によって異なります。

◆国立大学の学士課程のほとんどのプログラムへの出願手続きは、Campus FranceというWebサイトを通じてオンラインで行います。非EU圏外からの留学生が学部1年目に出願する場合は、一部の例外を除き、予備登録申請枠(DAP:Demande d’admission prealable)で出願します。

  • ・予備登録申請枠(DAP:Demande d’admission prealable):医学系を含む、全ての国立大学の学士課程(Licenceプログラム)1年目および建築大学への登録志望者が該当。
  • ・予備登録申請枠外(Hors-DAP):主に国立大学の学部2・3年および修士課程への登録志望者が該当。

コロナ禍でもフランスへの渡航は可能?

日本からフランスへの入国は可能です(2022年2月14日現在)。ただし、ワクチン接種の有無にかかわらず、出発前48時間以内のPCR検査または抗原検査の陰性証明書が必要となります。また、入国者に対してはランダムにPCR検査または抗原検査が実施されるため、到着時に新型コロナウイルスの検査を受けることを認める宣誓書もあわせて必要です。

※フランスでは2022年1月24日より衛生パスに代わってワクチン・パスが導入され、16歳以上のすべての人がレストランなどへ入店する際には、ワクチン接種完了証明の提出が義務化されています。

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※この記事でご紹介している内容は2022年2月18日現在の情報に基づいています。

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