海外大学進学情報

リベラルアーツ学位取得後のキャリアと仕事は?

前回に引き続き、リベラルアーツカレッジに焦点をあてた情報をお届けします。
基礎的な教養と論理的思考力の習得に重点を置いたリベラルアーツ教育は、学問分野に関係なく、物事を複数の視点から見ることができる力を養えるのが大きな特徴です。そうした点が現代社会で求められている人材とマッチしていることから、リベラルアーツ人材は今、幅広い業界で必要とされており、様々な分野の仕事に就ける可能性が広がっています。

今回は、リベラルアーツ学習者の未来がイメージできるように、リベラルアーツカレッジの卒業後を取り上げます。

リベラルアーツ学位取得後のキャリアと仕事は?

なぜリベラルアーツ人材が社会に求められているか?

複雑化とグローバル化が進む世界において、リベラルアーツ教育が目指すのは新しいスキルや内容を継続的に学習する自信と柔軟性を含む批判的思考を持ち、想像的な問題解決能力を備えた人材の育成です。

そもそも「リベラルアーツ」のプログラムは、歴史、心理学、英語、数学、経済学など多様なカテゴリーに分類される科目を含んだものであり、これらの異なる分野を学ぶことは批判的思考を助け、他の様々な科目を学ぶ方法を理解するのに役立ちます。例えばコンピューター・サイエンスのような、より専門的で1つのスキルにのみ焦点を当てた他の分野と比較すると、リベラルアーツ科目はリサーチ、問題解決、批判的思考、ライティングなどのスキルを学ぶことで、全体的な知識を向上させることに繋がるのです。

言い換えると、リベラルアーツでは将来の専門分野で応用するために必要な知識だけでなく、カテゴリーを問わずほぼすべての雇用主が求める重要な「ソフト」や「スキル」も身につけることができるということ。たとえばある専門分野と並行して「芸術」を学ぶことで、学習分野に伴う実践的な芸術的専門知識だけでなく、学生は対人関係のコミュニケーションスキル、表現力のスキル、批判的思考、創造性などを幅広く身につけることができるというわけです。

追求したいキャリアパスが決まっている場合でも、リベラルアーツのバックグラウンドがあれば、専門分野の追求に生きてきます。たとえば医師になりたい学生は、医学部に入学する前にリベラルアーツカレッジに通って、「専攻:心理学」「副専攻:経済学」とすることで、患者をよりよく理解し、コミュニケーションをとるために心理学の学位を活用することができます。またリベラルアーツの背景から得た強力な文章スキルは、出版物を通じて研究結果を効果的に伝えるのに役立ちます。

このように、リベラルアーツを学ぶことで、どのような状況でも役立つさまざまなスキルを身につけることができるので、結果的に就職市場で有利になるといえるのです。

リベラルアーツカレッジを卒業した後の職業

一般的にリベラルアーツ系の大学では、学校卒業後に就く職業を、単なる手段としての仕事ではなく、自分の人生にとって有意義な仕事として考える傾向があります。そのため、リベラルアーツの学生は在学中から、大学卒業後の職業について、大まかな、あるいは具体的なイメージをすでに持っていることが珍しくないようです。

大学卒業後のキャリアが決まっていない場合でも、リベラルアーツの学位は幅広く、どの分野にも通じる重要なスキルを学べるため、卒業後に多様なキャリアの機会を得られることが多くなっています。リベラルアーツを学びながら徐々に興味のある分野を絞り、それを専門的な進路として追求することも可能です。

リベラルアーツカレッジ卒業生の職業例

リベラルアーツを専攻した学生が、どのような分野でどのような仕事に就くことができるかを簡単に紹介します。

<教育>

●教師
学んだ分野によって、様々な教科を教えることが可能です。勤務する教育機関のレベルによっては、追加でトレーニングや資格が必要になる可能性もあります。

<法律・政治>

●NGO
法律、公共政策などの科目で学んだスキルを生かすのに適しています。

<広告・マーケティング>

●広告(コピーライターなど)
●広報
●マーケター

コミュニケーションに関する科目を学んだ場合、人々の行動や考え方を理解するのに役立つため、マーケティング系の仕事にとって財産となります。

<芸術>

●作家
●ビジュアルアート

リベラルアーツで学んだスキルは、芸術分野での職業に役立つことは言うまでもありません。

<心理学・社会学>

●心理学者(カウンセラー)
●人事担当者
●ソーシャルワーカー
●コミュニティ管理担当者

心理学や社会学を専攻した場合、人間の行動をしっかり理解している可能性が高いので、様々な職業に繋がります。

<データサイエンス>

●統計学者
科学・技術・工学・数学といったSTEM分野で統計を学んだ場合、文理問わず幅広い分野に生かしていくことも可能です。


リベラルアーツの分野は非常に多岐にわたるため、このほかにもビジネス、医療、金融など多くの分野で仕事を見つけることができます。

リベラルアーツで身につけられる知識やスキルは、専門性という面では単一の専攻に及ばない部分もありますが、価値がないということではありません。思考力やコミュニケーション・スキルは様々な分野に応用可能な力であり、さまざまな仕事に就くための準備となりますし、考え方のスキルを身につけてから卒業後により専門知識を高めるため大学院に進むケースも考えられます。
総合的な教養と広い視野を持つことで、自身で新しい仕事を作り出せる可能性も秘めていると言えるでしょう。

ベネッセでは、グローバルな進路を実現する多様な学習プログラムをご用意しています。丁寧な個別カウンセリングをもとに、お子さまの希望に合わせた、「お子さまだけの海外留学・進学」をプロの知識と経験でしっかりサポートします。

「海外進学にチャレンジしたい」と思っている中高生・保護者のかた、

ベネッセの海外進学プログラム受講についてご相談いただけます!

お問い合わせはこちら

※この記事でご紹介している内容は2023年7月22日現在の情報に基づいています。

LINE UP

海外、国内を問わず、グローバルな進路を実現する
学習プログラムをご用意しています