海外大学進学情報

海外大入試の「待機リスト(Waitlists)に登録される」とはどういう状態?

海外大に出願した場合、あまり知られていないかもしれませんが、受け取る結果通知は「合格」「不合格」だけではありません。「条件付き合格」など何パターンかある中に、「待機リスト(Waitlists)に登録」という連絡がくることがあります。受け取った受験生は、いったいこれはどういう結果なのだろう…と困惑しがちなようです。
実はこの待機リスト(Waitlists)とは、合格が確約されたわけではありませんが、まだ入学の可能性がある状態なのです。もし自分が「待機リスト入り」してしまった場合に備えて、しっかり情報を得て、いざという時のために心構えをしておきましょう。

海外大入試の「待機リスト(Waitlists)」とは

合否結果が「待機リストに登録される」とは

海外大の入試で「待機リスト(Waitlists)」とは、「定員に空きができれば入学できる学生のリスト」のこと。つまり、出願した海外の大学から届いた審査の結果連絡が、「待機リストに入った(placed on waitinglists)」となっていた場合、正式に入学を許可されてはいないけれど、合格者の中から入学辞退者が出て定員に空きがでれば、順番に入学が認められていく可能性がある状態ということになります。

待機リスト(Waitlists)に登録された留学生でも、最終的に入学が認められれば学生ビザが発給されますし、奨学金の対象にもなるため、通常の合格と同じ扱いを受けることができます。

全米大学入学カウンセリング協会(National Association for College Admission Counseling [NACAC])による2019年のアメリカの大学入学状況報告書によると、2018年秋の入学サイクルでは高等教育機関の43%が待機リストを利用しています。大学の種類でいうと、私立大学は公立大学よりも待機リストを設定する傾向が高く(公立大学が平均34%であるのに対し、私立大学は48%)、さらに入学が最難関とされるトップ校では実に82%の大学が待機リストを設定しているという結果が出ています。 待機リストに登録された学生のうち約50%がリストに残ることを選択し、平均するとリスト内の20%の学生が最終的に合格を手にしています。ただし最難関校ではその割合は低くなり、待機リストの中から入学した学生はわずか7%となっています。

入学決定をもらうタイミングは?

待機リスト(Waitlists)の登録者の中から入学が許可されるタイミングは、各大学の入試の状況や様々な事情によってまちまちで、特に決まったタイムラインはありません。

ただ、アメリカの場合であれば、ほとんどの大学で通常出願をした志願者からの入学確約期限が5月1日に設定されています。合格通知を受け取った志願者は、5月1日までに入学するかどうかを大学に返事する必要があります。そのため、多くの大学が5月1日(または大学が個別に指定した期限日)以降に、待機リストに登録されている学生に対して合格または不合格の通知を送ることになるのが一般的です。通常、このタイミングであれば学生ビザの発給も間に合うようになっています。

なお、一部の大学では、待機リストにある志願者をランク付けしており、ランクの高いほうから入学許可を出していきます。合格と不合格の境界線にまたがるような判断をされているなど、場合によってはテストの点数や高校の成績、エッセイ、面接などの追加情報が要求されることもあります。

また、待機リストから合格(入学可)の通知を受け取った場合、48 時間以内に入学するかどうかの返事をすることが要求されることが多いようです。

自分が待機リスト入りしている場合は、大学からの連絡が入っていないか、こまめにメール等をチェックするようにしましょう。

出願した海外大から「待機リスト(Waitlists)」入りの通知を受け取っても、入学できる可能性はまだまだあります。といっても、「もしかしたら!」と期待に胸高鳴らせすぎるのも、ほどほどにしておくのがよいでしょう。あくまで「可能性がある」というだけで、確実に繰り上げで合格できるわけではありません。どのような結果になっても、受け止められるような心積もりをしながら吉報を待つのが良さそうです。


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※この記事でご紹介している内容は2024年4月30日現在の情報に基づいています。

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