海外大生体験談

運命の一校、どうやって決めた? 海外志望大のベストな選び方・絞り方③

今回の “海外大学の志望校の選び方“は、オランダ ライデン大学に通うMia T.先輩とカナダ ダグラスカレッジに通っていたKiyoka E.先輩の登場です。留学国として珍しいオランダを選ばれたMia T.先輩、編入を見据えてカレッジに通われたKiyoka E.先輩たちはどのような条件を検討していたのかお聞きします。

    

 

今回の「ラボ協力隊」


 

Mia T. 先輩

 

オランダ ライデン大学 2年生。国際政治に興味があり、リソースや論文の量が日本語より英語の方が圧倒的に多いため、英語で学べる環境の大学に行きたいと考えていたことが海外進学のきっかけ。現在国際政治学(Governance, Economics and Development)を専攻中。

 

Kiyoka E. 先輩


Douglas College 卒業生。英語が小さい頃から好きで将来、英語を使った仕事に就きたいという思いから自然に海外進学を決断。4年生大学への編入や就職時に外資系企業での仕事を見据え、カレッジ在学中にメジャーをHospitalityからBusinessという幅広い分野に変更。

 


 

Q. 大学を選ぶ時の条件・基準は?また、今進学している大学はどのように絞りましたか?

 

Mia T. 先輩

 

 

大学での学びは一番の目的なので重要!専門分野をしっかり見極められる大学が理想でした。

 

学ぶ内容は毎日触れるものなので、自分に合う学問が見つかるまで探し続けました。もともと海外進学を決めた理由も国際政治を国際色豊かなところで学びたいと思っていたのですが、逆に自分に合わない学問を選択してしまうと途中で挫折してしまうと思ったからです。今の大学は、1年次でいろんな分野に触れて、それをもとに2年次から専門を決められるというところもしっかりと自分が学びたいものと向き合えると思いました。

 

海外大学はお金がかかる!学ぶ以外の学生生活の充実も考えて費用面も条件に考えました。

 

海外進学はどんなに学びたい意欲があっても費用面がクリアにならないと叶いません。自分のお金で留学出来ない分、できるだけ親にかかる負担を軽くして留学したいと考えていました。なので、国の物価の安さや住みやすさ、大学費用はしっかりと条件にいれて考えていました。手軽とは言わないものの一般的に言われている留学費用よりは安いので、その分生活費や旅行にお金を回せるので、無理に節約しないで暮らせています。

今はコロナの状況もあり難しいですが、ヨーロッパということで隣国に旅行も安く行けたり、芸術に触れるお金も学生だと安く楽しめる…などもあるので、学び以外の学生生活もコストをかけずに楽しんでいます。

 

 

学びを充実させるためにも大学の環境は大事。自分に合った環境で学ぶモチベーションをUP!

 

大学の規模やシステムを選ぶことは、大切な勉強の環境を整えることです。わざわざ海外にまで行って学ぶので、自分の学びを満足いくまでやり切るためにもしっかり整えておきたいと考えていました。私は少人数のディスカッションベースのクラスで学びたかったので、大きすぎる規模の大学ではないことやプレゼンテーションやディスカッションの中で発言するスキルを学ぶことができるプログラムがあることを条件にしていました。実際、今通っている大学の環境にはとても満足していて、環境が自分に合っていると勉強へのやる気も全然違ってくることも実感しています。

 

Kiyoka E. 先輩

 

学びたい内容重視!編入も見据えた単位とプログラムを選べることを条件に調べました。

 

一番は、自分のやりたい分野の学問があるか、またそのプログラム内容は充実しているのか、を重点にして考えていました。そして、私は、四年制大学への編入をしたいと考えていたので、編入ができるための情報も調べていて(例えば、移行できる単位とできないものがあります)、その点を考慮してどの大学にするかを検討しました。

 

私が選んだコースは、ビジネス関連ですが自分で自由に選べる単位もあり、スペイン語や心理学の授業も受講していました。カレッジは、様々な分野の授業に触れることによって、興味のあることややりたい分野を発見することができるので、まだはっきりと自分のやりたい分野が決まっていない場合は、二年制大学からの編入もおすすめです。

 

規模感が小さいカレッジだからこそ参加しやすい授業スタイル。自分に合うと思いました。

 

カレッジは、少人数での授業が多いため、自ら発表する機会が多かったり、周りのクラスメイトとディスカッションをしたり、授業に積極的に参加することができます。その分、クラスメイトや先生との距離が近くなるので、コミュニケーションも沢山とれると考えました。

 

また、私の通ったダグラスカレッジでは、夏の間もずっと開講している授業が多いことも良いなと思った点でした。実際、人気の科目に関しても選択できるクラス数が多いため、時間割の作成もスムーズに行えましたし、授業料も一律ではなく、自分の取った単位数によって変わるので、夏の期間は少し単位数を減らしたりするなど、自分で工夫し、調整するとこができました。

 

初めて住む海外。気候の快適さや、治安・便利の良さも欠かせない条件でした。

 

生活環境もしっかり考えた条件のうちの一つです。寒いカナダでは気候も重要。バンクーバーはとても過ごしやすい気候だと聞いていたので、バンクーバー周辺の学校を中心に探しました。

 

毎日通うとなるとやはり気になるのは治安。私の通っていた大学は、ダウンタウンから少し離れたところにあったのが条件として良いと考えました。実際ダウンタウンと比べると住宅街が多く、静かで治安も良い環境でした。駅からのアクセスもよかったので、毎日通うことを考えるとその点も良かったです。また、カフェや飲食店も大学近辺にもたくさんあるところだったので、学校帰りに友達と行くこともできました。

 

 

Q. 今の大学に絞った“決め手”はどんなことでしたか?

Mia T. 先輩

 

 

専攻だけではなく広く学べる大学のシステムがあることが魅力的でした!

 

私がオランダ大学の中でもこのライデン大学にした決め手は、学びたい学問と大学のシステムが、自分が探していたものそのもの!だったからです。私は好奇心旺盛なタイプので、専攻が決まってても気になる授業があれば取って学びたいと考えていて、専攻だけに絞られていくのではなく幅広い学びに触れられるシステムがある大学を探していました。 その点でライデン大学の面白いところは、教養学部に所属していると教養学部以外の様々な授業が取れることはもちろん、更に提携校であれば、自分の大学にない授業も簡単に受けることができる!のです。また、少人数(10-20人)で学ぶ環境であり、ディスカッションベースのリベラルアーツカレッジであるため、基本的に聞くだけの授業はほぼありません。レクチャーベースの授業が苦手な私にはライデン大学がとても魅力的でした。

 

Kiyoka E. 先輩

 

学生への対応の仕方や留学生への配慮など大学のサポートがしっかりしていたことが決め手!

 

私は、四年制大学への編入を考えていたので、その観点から有名大学への編入率や提携している大学などを中心に考えて決めました。また、立地や治安などは入学する前に実際に見に行って確認をしました。駅から近く、また図書館も広々としていて、勉強に最適だと判断しました。

 

その他、留学生の受け入れやサポートが充実しているかも決め手でした。私のダグラス大学は、留学生の数が多く、インターナショナルな環境で様々な国の先生もたくさんいたので、システムがとても充実していました。

さらに、見学した際、大学の職員が名刺を下さって、「いつでも相談のりますよ。」と言ってくださったのがとても印象的でした。遠慮なく入学前に不安なことやわからないことは自らメールなどを使って質問するようにしていました。

 

Q. 海外進学をしたい高校生がベストな選択をするために、アドバイスをお願いします!

Mia T. 先輩

 

 

学びたいことが見えたら、大学を絞っていくやり方は3ステップでシンプルに!が鍵です。

 

私の大学のベストな絞り方ベスト3!は…

①  とりあえず気になる大学や条件をまず全部出す!絞るのは後で決める!

②   大学に自分が求める項目をMust haveとNice to haveに分け、Must haveがない大学は潔く捨てる!

③ 求められる条件に達するか(達することができるか)確認、難しければ諦める! 以上です。

 

①~③で絞っていけば間違いないと思います!この絞り方でやるためには、しっかりと自分が海外進学に求めるものが何かと大学でやりたいこと・叶えたいことは何かが見えている必要があります。海外進学する理由をしっかりと考えてベストな選択をするステップを踏んでみてください!

 

Kiyoka E. 先輩

 

留学した先輩に会える機会は利用すべき!ネットだけでは知りえないことを教えてもらえるはず。

 

留学する前に行きたい大学については、インターネットなどから情報を集め決めていましたが、初めての留学、英語の理解できていない状態で、決めるのは苦労しました。実際に入学してみて、編入のことも含め、知らなかったことのほうが多かったように思います。 日本語での情報はなおさら少なかったため、今思えば、“留学前に実際にカナダに留学した人と話して、質問できる機会があったらよかったな”と感じました。インターネットだけでの情報では、分からないことも多いです。

 

私は、大学入学前に語学学校に通っていたので、その時に友達や先生からお話しを聞き、また見学をし、今の大学を決めることができましたが、日本ではなかなか難しいですよね。でも、同じ国やエリア、大学に行った留学生の体験談を調べたり、実際に会えるような機会やイベントもあると思うので、それは絶対に利用すべきです。できるなら、直接話を聞いてみること、それまでにさらに知りたいことをインターネットで事前に調べきっておくことをおすすめします。 

 

もし、私と同じように編入を考えて海外進学を検討する場合は、学校によって、どこの大学への編入が強いか、また移行できる単位はどれくらいあるのか、異なってくるので要注意です。大学のトランスファーガイドをみて、どれくらいの成績が必要なのか、単位を取れるまでにどれくらいの期間がかかりそうなのか、単位は移行できるのか、入学する前にしっかりと確認することもおすすめします。

 

 

いかがでしたか? 

Mia T.先輩は、自分が学ぶことの意義やどう学びたいかをしっかりと見えた上でそれを叶えるための大学を選んでいました。また、Kiyoka E.先輩からのお話で特徴的だったのは、生活環境や留学生向けのサポートなど大学生活が始まった後の過ごしやすさも検討されていることでした。どちらも、入学した後の勉強をする姿までしっかりイメージされていましたね。次回は、アメリカ ノックス大学に通っているFumika F.先輩に語っていただきます。

 

※この記事でご紹介している内容は2021年10月19日現在の情報に基づいています。

 

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