海外大学進学情報

海外大のキャンパスを、実際に見学する方法


日本では、夏休みに大学のオープンキャンパスや学校説明会などが盛んに開催されています。海外留学に関するフェアやイベントなどもたくさん行われます。国内でそういったイベント等に参加するのもいいですが、海外大進学を考えている方は、実際に海外の志望大学または気になっている大学を見に行ってみたい!と思うこともあるのでは。でも、海外大学の見学ってどうやったら行けるんだろう、と不安な方も多いはず。そこで今回は、「海外の大学を見学に行く」ための代表的な方法をご紹介します。

海外大学のキャンパスを見学する方法

海外大学の学校見学

日本の大学では様々な形でオープンキャンパスが行われていますが、海外でも同様に、大学の内部の様子を見学できるオープンキャンパスのような制度・イベントは一般的に行われています。大学の雰囲気や設備などを自分の目で確認するための大学訪問は、カレッジビジット(College visit)やキャンパスビジット(Campus visit)などと呼ばれ、海外の学生も出願前の大学選びの際の重要な情報収集の方法の1つとして活用しています。大学訪問は必ずしも行く必要はなく、合否判定にもとくに影響がない場合がほとんど(※)ですが、どの大学が自分に合っているのかを肌感覚で感じることができる貴重な体験となります。実際に大学のキャンパスに行くことによって、WEBサイトやパンフレット等だけではわからない、多くの情報を得られるのは間違いありません。在校生や教授陣、大学スタッフに会う機会があれば、間接的にではあってもその大学の学校生活の雰囲気がわかり、自分がそこで学ぶ姿を想像できるかも。大学への理解が深まり、進学準備を進めるうえでのモチベーションアップにもつながります。また、エッセイで志望動機を書く際も、リアルな感覚で、生き生きしたエピソードをかけるなど、役立つことは多いはずです。海外への旅行となるため、金銭的にも時間的にも相応の負担はありますが、もし余裕があれば、ぜひ気になる大学をいくつかまとめて見に行ってみてはいかがでしょうか。

※ 私立大学を中心に一部の大学では、受験して合格した学生が実際に入学する可能性を判断するため様々なデータを収集しており、中でも学生が自発的に大学に接触してきたデータ(キャンパス訪問の実績や、メール・ソーシャルメディア等を通じた問い合わせなど)を重視しているともいわれています。

海外大学訪問の情報集めと申し込みの方法

大学によってキャンパス訪問の制度や受付方法は異なりますが、基本的には各大学の公式ホームページに、なんらかの情報が掲載されていることがほとんどです。アメリカにかぎらず、どの国の大学でも、大学のキャンパスや授業を見学できる制度はほぼ必ずあります。まずは自分が気になる大学の公式ホームページをしっかりチェックしてみましょう。

1)訪問する地域・大学を選ぶ

海外の大学は郊外にあることも多いので、複数の大学に行こうとすると、移動時間も含めて意外とキャンパス訪問に時間がかかることも。複数の大学の見学を希望している場合は、所在地にも注意して訪問先を選ぶ必要があります。最も見たい大学をまず決めて、その周囲にあるタイプの違う大学を見学するといったやり方でもよいでしょう。特に訪問したい大学がない場合は、大学が数多く集まっている地域を選べば複数の大学を効率的に訪問できます。

■アメリカの場合

College Board(カレッジボード)のWEBサイトに、大学を検索できるサービスがあります。3800校以上の大学の中か、様々な条件を指定して検索ができ、大学選びに便利です。

College Search|College Board:https://bigfuture.collegeboard.org/college-search

2)キャンパス訪問をする日程を決める

複数の大学をまわる場合は、それぞれの大学の見学にかかる時間や、各大学間の移動時間を計算して、合理的な訪問計画を立てましょう。また、訪問時期にも気を配る必要が。現実的な大学の雰囲気や学生生活について知りたいならば、大学がオープンしている時期(学期の最中)に訪問するのが望ましいです。

3)キャンパス訪問の申込みをする

多くの大学が年間を通して、オンライン受付による説明会や、キャンパスツアーの機会を設けています。大学公式ホームページ上の申込フォーム、または記載されている問い合わせ用のメールアドレスに、必要事項を記入・送信して申し込みましょう。

■アメリカの場合

◆大学主催の「キャンパスツアー」に参加するのが一般的

キャンパスツアーは主に大学が主催し、在学生の案内により、大学のキャンパス内で学生がよく利用する施設や設備(校舎、図書館、食堂、学生センター、寮など)を見て回ることができるキャンパス見学イベント。週末や大学が休みの時期を除き、通年で行われていることがほとんどです。多くの大学は、オンラインで申込みを受け付けています。事前申込み不要の大学は、スケジュールと集合場所をオンラインで確認しましょう。キャンパスツアー自体にかかる時間は、1時間程度ですが、その後でアドミッション・オフィス主催の大学説明会に参加する場合も多いため、一日に訪問できるのは午前、午後1校ずつが限度と考えておくとよいでしょう。(キャンパスツアーは、家族も参加するのが一般的)申込み締め切りは大学によって異なりますが、少なくとも3週間前には予定を立てて申し込みをするのが望ましいとされています。

◆その他のイベント

キャンパスツアーのほかにも、大学の訪問や見学ができるイベントはいくつもあります。気になる大学では、どんな制度やイベントが実施されているか、公式ホームページなどで情報をチェックしましょう。

●キャンパスを訪問・見学できるイベント等の例

・大学情報セッション:
大学による説明会。入学試験担当スタッフや、学生、学部長などが出席して行われる、公式なものが多い。大学や、開催時期に応じて、少人数~数百人規模のものまでさまざま。通常60〜90分で、その後に質疑応答の機会が与えられるのが一般的です。

・オープンハウス:
通常8月から秋にかけて入学希望者のために行われるイベント。半日~終日かけて行われ、一般的な説明会とキャンパスツアーが含まれることが多い。学生と大学教員との昼食や、財政援助に関する相談などが含まれることもある。

・Overnight Visits:
大学の雰囲気やキャンパスの文化を知るために、一晩大学に宿泊できるイベント。食堂で食事をし、クラスを訪問し、寮に泊まって、在校生と交流できる。

・カレッジバスツアー:
大学が主催して、特定の地域からの学生をバスで自キャンパスまで送迎するパターンや、高校や民間企業が複数のキャンパスをバスでまわるパターンなど、形式はさまざま。

・カレッジフェア:
複数の大学からスタッフが参加して大学についての説明やアピールをするイベントで、通常、高校やその他の広いコミュニティスペースで開催される。

4)個別の希望は大学担当者に連絡

ツアーで見学する施設・設備として予定に組み込まれているもの以外を見学したいときは、大学のアドミッション・オフィスやビジターセンターに直接連絡を取り、日本担当の「カウンセラー」に相談しましょう。
例:実験室や、スタジオ、アスリートとして大学での活動を目指す場合はスポーツ施設やチームなど

※せっかく海外に行くのに見学するのが1校だけではもったいないので、ネット上で大学のキャンパスとその周辺地域を360度バーチャルで探索することができるeCampusToursなどのオンラインサービスで周辺の大学について調べ、興味を持ったところを時間の許すかぎりまわってみるのもよいでしょう。なお、オンラインのバーチャルツアーは、直接行けない大学を体験する際に利用するのもおすすめです。

【参考ページ】:eCampusTours : http://www.ecampustours.com/

効果的なキャンパス訪問の仕方・入手すべき情報の例

キャンパス訪問に行った際に行うべきことや、入手してくるとよい情報を、例としてまとめてみました。以下を参考に、自分にとって必要な情報をきちんと得られるキャンパス訪問にできるよう、事前にしっかりと準備して臨むことが大切です。

◇アドミッション・オフィスに立ち寄る

アドミッションの説明会があり、自分の名前や高校名、連絡先の提出を求められたら、必ず自分の情報を正確に提出しましょう。そのような機会がない場合は、アドミッション・オフィスに立ち寄り、訪問の趣旨を告げて挨拶をしたうえで、受験生向けの資料を送ってもらえるよう依頼するなど、自分の名前と連絡先を大学側に伝えるようにします。大学のデータベースに自分の情報を残すことで、アドミッションで有利になることがあります。また、アドミッション・オフィスの担当者は、それぞれ担当地域が決まっています。日本を担当しているアドミッション・カウンセラーの名刺をもらったり、連絡先を聞くなど、担当カウンセラーと連絡を取り合える状況を作っておくと、アドミッションを有利に進めるために有益です。訪問後には、忘れずにお礼のメールを送るとよいでしょう。

◇キャンパス内の学生と話す

キャンパスツアーに参加した場合は、ツアーガイドが学生であることが多く、現役の学生と直接話せる絶好の機会となります。その大学を選んだ理由や入学して良かった点など、あらかじめ質問を用意しておくとよいでしょう。また、キャンパス内で出会った学生には、積極的に話しかけてみましょう。リアルな声を聞くことができるかもしれません。

◇学部の授業を見る

キャンパス訪問は、キャンパスの環境や雰囲気を感じることに加え、自分が興味のある学部・学科についても知ることができるチャンス。教授と話す機会を持つとか、クラスの講義に参加してプログラムの感触をつかむなど、学部での授業に触れられるような機会がないか、アドミッション・オフィスにあらかじめ相談してみましょう。

◇食堂や学生センターを訪問する

図書館や寮、カフェテリア、周囲の環境など、学生生活に関わるものは何でも見て、チェックしましょう。とくに、食堂や学生センターには在学生がいることが多いので、よく観察して大学の雰囲気を感じましょう。自分に合う大学か、その大学の学生になりたいかどうか、肌で感じる貴重な機会になります。課外活動への取り組みについても、しっかり情報を集めましょう。

◇学内の安全について尋ねる

大学生はキャンパスで過ごす時間が長いため、学校の敷地内で安全に過ごせるかどうかは非常に重要な要素になります。キャンパスの安全方針や、過去に起きた事件などについて、ツアーガイドにしっかりと尋ねましょう。寮の周りに買い物場所があるのか、周囲の治安はどうかなど、キャンパス周辺を自分の目で確かめることも大切です。

◇資金援助情報を入手する

キャンパス訪問は、在学生が利用可能な奨学金や、学費の免除など、資金援助に関する詳細な情報を得る機会でもあります。聞きたいことがあれば、事前に質問リストなどを用意し、担当者にしっかりと確認してきましょう。

◇学生新聞を購入する

学生が編集・発行している学生新聞は、キャンパス内の情報をまとめたり、大学についての様々な話題を取り上げていることが多いため、大学のことをよく知るための手掛かりになります。キャンパス内の売店などで売っていた場合は、ぜひ購入してくるとよいでしょう。学内で配布されているチラシや掲示板をチェックしてくるのも忘れずに。

◇キャンパス訪問の記録をまとめ、保管する

複数の大学を訪問していると、後で各キャンパスについての情報が混ざってわからなくなってしまうことがあります。訪問中はしっかりとメモを取り、訪問後には学んだことや気付いたことを大学ごとにまとめておきましょう。許可されている場合は、キャンパス内の写真をたくさん撮っておき、メモと一緒にまとめることも有効です。

キャンパス訪問は理想の大学に巡り合うチャンス
進学準備と並行して早めのタイミングで行くのがベスト

海外大学を選ぶ場合も、基本的には日本での大学選びと同じ。志望大学はもちろん、気になる大学はできるだけ自分の目で見て、肌で感じてみることが、本当に自分に合った大学を選ぶためには非常に重要になります。アメリカでは、多くの学生がキャンパス訪問後に志望大を変更するともいわれています。費用や時間の問題もあり、海外まで絶対に行かなければいけないとは言い切れませんが、遠くからキャンパスを見学にきてくれた入学希望者には大学側も良い印象を持ちます。海外進学を決意しており、もし余裕があるのなら、ぜひキャンパス訪問に行ってみるとよいでしょう。大学選びは、自分の未来を決める重要な節目。夢を叶えるための理想の大学に巡り合えれば、進学準備のモチベーションも格段にアップするはずです。

※この記事でご紹介している内容は2019年8月2日現在の情報に基づいています。

※この記事は、旧GLCウェブサイトの「グローバル海外進学コラム」2019年8月2日に掲載されたものです。

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