海外大学進学情報

個性豊か! 20年度新設される「グローバル系学部・学科」5選

国際社会で活躍できるグローバル人材の育成が、国家をあげて急務とされている昨今。国内の大学においてもさかんにグローバル化、国際化が叫ばれ、まさに「世界水準」が大学教育改革での重要な柱となっています。そのような時代の要請に応えるかたちで、2020年度も続々と国内大学にグローバル系学部・学科が誕生予定です。今回は5つの大学・学部をとりあげ、それぞれの「時代に合わせた学び」の特徴をご紹介します。

2020年度に新設されるグローバル系学部

2020年度に国内大学で新設されるグローバル系学部・学科

来年度(2020年度)に新設が予定されている日本国内の大学のグローバル系の学部・学科を5校ピックアップ。新設学部の概要や、学べることなどを、現時点の情報からまとめてみました。

神奈川大学・国際日本学部

■新設学部の概要

2020年4月、高い専門性と幅広い教養を兼ね備えた、世界と日本、地域を結ぶ架け橋となる人を育てるため、「国際日本学部」(CCJ:Cross-Cultural and Japanese Studies)を新設。当初は横浜キャンパスに開設するが、2021年には新設される21階建ての校舎を持つみなとみらいキャンパスに移転。みなとみらいキャンパスには、国際日本学部をはじめ、外国語学部と経営学部の3つのグローバル系学部を集結させ、新たな「知の拠点」として独自の教育・研究を展開していく予定となっている。

■新設学部の特徴

<学部のコンセプト>
「Cross-Cultural and Japanese Studies 世界と日本と地域をつなぐ」をコンセプトとする。 本学部を、多様な文化や価値観を理解し、足元にある「roots(根)」と広い世界に羽ばたく「wings(翼)」をともに学ぶ場とし、「文化交流―多文化共生―コミュニケーション」をキーワードに、「世界」や「世界における日本」への深い知識と洞察力を持ち、文化間の相互理解と交流を図ることのできる人材を育てることを目指す。

<学びの特徴>
1.世界と日本を広く深く理解できる、新しい学び
世界・日本・地域社会を「文化交流-多文化共生-コミュニケーション」という軸で研究。地域貢献、企業活動、研究開発、国際協力などにつながる能力を習得する。

2.“見て・触れて・感じる”フィールドワークを積極的に展開
開学の地YOKOHAMAのフィールドを存分に活用した学びを展開。みなとみらいエリアの博物館や美術館、劇場などの現場での実習やフィールドワークなど、五感を使った体験型学習を積極的に取り入れる。

3.学科を超えて<交流>しあう授業
学生一人ひとりの「学びたい!」を尊重し、同学部他学科のゼミナールを履修できるほか、学部共通の学部教養科目によって、世界や日本を多様な視点から考察する力を身につけることができる。

■学部の構成・学部で学べること

国際日本学部は以下の3つの学科から構成される。

◇国際文化交流学科
多文化共生に寄与し、文化交流とコミュニケーションにより世界を結びつける人材を育てることを目指す学科。「世界」と「世界における日本」を深く洞察し、「多文化理解」「文化間交流力」「外国語の運用能力」の3つの力を磨いていく。2年次からは「文化交流コース」「観光文化コース」「言語・メディアコース」「国際日本学コース」の4つのコースから1つを選んで専門科目を学ぶが、他コースの科目も履修可能。

◇日本文化学科
日本文化を理解し、国際的な視野を備えた文化の継承者として、多文化共生社会に貢献できる人材を育てることを目指す学科。日本語や日本文学、伝統芸能から、ポップカルチャーなどの現代文化までを含む日本文化の本質を追究し、それらを国際的、歴史的、民俗的な視点から捉えるために、国際文化交流学科や歴史民俗学科との共通科目を通じて、総合的な学びを展開する。

◇歴史民俗学科
日本の歴史・民俗を理解し、東アジアや世界への視野を持ち、地域社会の活性化に貢献できる人材を育てることを目指す学科。地域の社会や文化を研究対象として、「歴史学」「民俗学」、それらを活用した「文化創生」を学ぶ。フィールドワークを重視し、地域における歴史文化の保存や継承、新たな活用のあり方を見出す。

■定員、入試等の情報

<定員>
◇国際文化交流学科:170名
◇日本文化学科:60名
◇歴史民俗学科:70名

<入試方式>
※各方式の入試情報の詳細は、大学のHPや入学試験要項等でご確認ください。

  • ●一般入試(前期)
  • ・A方式
  • ・B方式
  • ・C方式
  • ●一般入試(後期)
  • ・A方式
  • ●大学入試センター試験利用入試(前期)
  • ●公募制推薦入試
  • ●指定校制推薦入試
  • ●給費制試験

新潟県立大学・国際経済学部 国際経済学科(仮称)

■新設学部の概要

2020年4月に、最新の国際経済・地域経済を学ぶ国際経済学部(仮称)を開設予定。(設置認可申請中)地域社会からの高まる期待を受け、グローバルな視野と地域社会への理解を兼ね備えた国際経済人を育むことを目指す。2022年には新校舎が完成予定。

■新設学部のコンセプト・特徴

<育成する人材像>
最新の経済・産業・企業を理解する経済学の専門知識、データ・情報を実践的な分析力、確かな語学力と国際的なコミュニケーション力を備えた、国際経済・地域経済のフィールドで活躍できる人材を育成する。

<学びの特徴>
最新の経済学、分析力が身につく充実した教授陣による多様で実践的な科目群による体系的な専門教育を実施。

  • ・基礎から応用・発展まで学ぶ最新の経済学。
  • ・経済学と関連した実践的な情報・データ分析力を養う経済統計などの授業が充実。
  • ・ネイティブスピーカーによる英語表現力を身につけ、英語で学ぶ経済学の授業により実践的英語力を養う。
  • ・ロシア語、中国語、韓国語から1つを選び、基礎からインターネット上で経済情報の入手、閲覧できる力を身につける。
  • ・課題解決に必要な主体性を身につけるための海外研修や企業等でのインターンシップを実施。
  • ・自分の頭で考え、相手に伝える表現力を磨くための少人数のゼミナール(演習)が充実。

<身につく能力>
○最新の経済・産業・企業を理解・分析する専門能力
○データ・情報を読み解き、分析する力
○国際的なコミュニケーションを担う確かな語学力

■学部の構成・学部で学べること

国際経済学部 国際経済学科(仮称)では以下の2コースを設定。(*1)経済・産業・企業に関する基礎的理解力・応用力、情報分析力、グローバルな視野からの実践力の涵養を目指し、4年間にわたる体系的・段階的な教育カリキュラムを提供。

◇国際経済コース(仮称)
東アジアをはじめとする国際経済における経済・産業・企業の発展を担う人材の育成を行うコース。国際的視点から経済・産業・企業を学ぶための科目(国際貿易、国際金融、開発経済、中国経済、ロシア経済等の科目および英語による専門科目)を履修する。

◇地域経済創生コース(仮称)
地域における経済・産業・企業の創生と持続的発展を担う人材の育成を行うコース。地域の経済・産業・企業の実態を踏まえて地域経済の発展メカニズムや課題を学ぶための専門科目(地域産業創出概論、地域情報論、地域イノベーション政策、地域産業論など)を履修する。

*1 学生は1年次終了後に所属コースを決定する。

■定員、入試等の情報

<入学定員> :90名

  • ○一般選抜
  • ・A日程…40名 B日程…20名 C日程…5名
  • ○AO入試…若干名
  • ○推薦入試…25名

<入学者選抜の実施教科・科目>

  大学入試センター試験 個別試験
一般入試 A日程 【5教科5科目または6科目】
英語(リスニング含む)、国語、数学、地理歴史または公民から1科目、理科
英語(必須)
数学、小論文のいずれか
B日程 【3教科3科目】
英語(リスニング含む)、以下から2科目[国語、数学、地理歴史または公民から1科目]
英語(必須)
数学、小論文のいずれか
C日程 【2教科2科目】
英語(リスニング含む)、数学
小論文
推薦入試 小論文、面接、書類審査
AO入試 面接、書類審査

※入試に関する内容は変更となる場合があります。詳しい情報は、ホームページまたは「新潟県立大学入学者選抜要項」(2019年9月以降に発行予定)でご確認ください。

麗沢大学・国際学部 国際学科/グローバルビジネス学科(設置構想中)

■新設学部の概要

2020年4月、人文科学と社会科学の異なる学問領域のエッセンスを結合した、国際学部を新設予定(設置構想中)。“つなぐ”をキーワードに、多様な学びの中から、世界の人々と協働・共生する力、新しい価値を生み出す力を育む。

■新設学部のコンセプト・特徴

<学部のコンセプト>
人と人、人とコミュニティ、人と企業・社会、人と地域・国をつなぐ「言葉」と「文化」と「ビジネス」を学ぶ。「主役は学生」であり、「学び方は自分らしく、自分の意志で決める」というコンセプトのもと、「型にはまらない学びの場」を提供する。

<学びの特徴>
「Diversity(多様性)×Linkage(つなぐ)」をキーワードに、「つないで生み出す力、持ちこたえ乗り越える力」を鍛え、国際社会に対応する多様性を学ぶ。同学部では、実際に世界で活躍するためには「ビジネス・マインド」と、様々な国の文化や習慣を受け入れるための「語学力」「コミュニケーション力」の双方が不可欠であると考えており、国際学科ではコミュニケーションスキルや異文化研究、多文化共生に関する学びを、グローバルビジネス学科ではビジネスを中心とした学びを展開する。このような2つの学科がひとつの学部に存在することで、学生が人文科学と社会科学の複眼的な視点で世界を見る目を養うことができるのも同学部の特徴。

<目指す人材像>
探究心を持て自ら行動に移せる学び、社会で役立つ実践的な教育を展開し、どのような環境でも異質のものを変換してつなぐタフさと応用力を持った人材、変化に立ち向かうマインドをもつ人材の育成を目指す。

■学部の構成・学部で学べること

国際学部は以下の2学科、3つの専攻で構成されている。

◇国際学科
学んだスキルを活かすための課題解決型のアクティブ・ラーニングを実施。また、英語の実用的運用技術の習得を重視。日常の社会や文化といった「自分たち」を客観的に見つめなおし、それらを積極的に「他者」「海外」などへ発信するとともに、多様な価値をつなぐ発想を習得する。

●日本学・国際コミュニケーション専攻:「日本」や「自分たち」をキーワードにした学び
外国人留学生(3人に1人が留学生)とともに学ぶ環境で、日本語・日本文化研究(Japan Studies)を基盤に世界を見つめ、人と人をつなぐこと(英語、多文化共生のメソッドなどのスキル)を学ぶ。国際共通語としての英語の習得、さらに母語(日本語)のアカデミック・スキルを徹底的に学び、プレゼンテーションや論述文作成などの技術を身に付ける。

●国際交流・国際協力専攻:「教室と世界をつなぎ、体で感じる」をキーワードにした学び
“Think and Act”をスローガンに掲げ、途上国における貧困問題や課題、地域コミュニティが抱える課題などをリサーチし解決策を考え、人とコミュニティをつなぐことの手段や方法(課題発見、課題解決などのスキル)を学ぶ。英語でのプレゼンテーション力やディスカッション技術も身につける。

◇グローバルビジネス学科
1年次には1週間に9時間の授業+海外留学90時間をかけて英語を集中的に学ぶ。入学時にTOEIC450点を取得している学生は英語で経営学・経済学を学修する。国内外のグローバル企業でのインターンシップも用意。

●グローバルビジネス専攻
・ 「英語」をキーワードにした学び:海外留学を前提とし、1年次から経営学や経済学などの専門科目を英語で学ぶ。
・ 「国際地域」をキーワードにした学び:北米、EU、アフリカ諸国、インド、中国、東南アジア諸国、イスラム圏の経済社会に関する知識を身につけるとともに、海外留学を通して現地を知り応用力も身につける。
・ 「金融AI」をキーワードにした学び:会計やファイナンス部門の国際化、AI(人工知能)の活用について学ぶ。

■定員、入試等の情報

※2020年度入試ガイドより

<定員>

  • ○AO入試 : 国際学科/約10名 グローバルビジネス学科/約8名
  • ○公募推薦入試 : 国際学科/約5名 グローバルビジネス学科/約4名
  • ○自己推薦入試 : 国際学科/約5名 グローバルビジネス学科/約4名
  • ○指定校推薦入試 : 国際学科/約10名 グローバルビジネス学科/約8名
  • ○麗澤会員子女等推薦入試 : 国際学科/若干名 グローバルビジネス学科/若干名
  • ○(公)モラロジー研究所維持員子女等推薦入試 : 国際学科/若干名 グローバルビジネス学科/若干名

<選考方法・試験科目等>
○AO入試

  選考方法 時間
一次選考 書類選考 指定したテーマに対するレポート、調査書、志望理由書、付属資料により総合的に判定
二次選考
※一次選考合格者のみ
プレゼンテーション 指定したテーマに対するレポートを事前に作成し、それに関する発表を行う 10分
面接 グローバルビジネス科は日本語と英語、国際学科は日本語で質疑応答を行う 10分

○公募推薦・自己推薦・指定校推薦・帰国子女入試など

  試験科目 時間 配点
公募推薦入試 小論文 日本語で出題し、日本語で論述する 60分 100点
面接 日本語で質疑応答を行う 15分 100点
自己推薦入試 英語 コミュニケーション英語I,II,III,、英語表現I,II(リスニングは含まない) あわせて90分 100点
国語 国語総合(古文、漢文を含まない) 100点
指定校推薦入試/麗澤会員子女等推薦入試‣(公)モラロジー研究所維持員子女等推薦入試 面接 面接により判定
帰国子女入試 英語 TOEFL®テスト、TOEIC® L&R TEST、IELTSのいずれかの成績を利用 100点
小論文 日本語で出題し、日本語で論述する 60分 100点
面接 日本語で質疑応答を行う 15分 100点
  • ◆共通の出願条件(語学資格基準)
  • ・実用英語技能検定 準2級以上(CBT含む)
  • ・TOEIC® L&R TESTまたは TOEIC® IP 425点以上(L&R)、L&R+S&Wの場合は660点以上
  • ・TOEFL iBT®テスト 43点以上 またはTOEFL ITP®テスト点以上
  • ・GTEC870点以上(CBT含む)、または旧GTEC(3技能)520点以上
  • ・国際連合公用語英語技能検定試験 C級以上
  • ・TEAP240点以上
  • ・IELTSアカデミックモジュール4.5以上

専修大学・国際コミュニケーション学部

■新設学部の概要

2020年4月に、言語・文化・歴史等の多彩な科目と多くの海外体験を通して真の国際性を養成する国際コミュニケーション学部を新設。学びの場は神田キャンパスで、2020年4月の運用開始に向けて16階建ての新校舎を建設中。最新設備の整った教室やゼミ室、メディアセンター(図書館/設置予定)に加え、留学生やネイティブ教員、海外に興味のある学生同士が交流できる「グローバルフロア」も設置予定。同キャンパスで学ぶ法学部・商学部と連携した科目も用意される。

■新設学部の特徴

<学部の目的>
日本語を含む諸言語についての研究、言語教育の手法やコミュニケーションの在り方そのものについての研究及び社会・思想・文化の研究を基礎としながら、より広い視野をもち、強靱な論理的思考を実践できる人材を養成することを目的とする。 “国際化の進む日本で” “日本から海外に向かって”という2方向でのグローバル化が進展する現在に、確かな国際理解をふまえて立ち向かえる人材を育てる。

<キャンパスの特徴>
神田キャンパスの新校舎(16階建て)の15階フロア全体に、「情報発信基地」としての「グローバルフロア」を設置。国際コミュニケーション学部では、このグローバルフロアを活用しながら、「国際的に活躍できる人材=グローバル人材」の養成に向け、学生に情報発信を行うための異文化交流のイベント等、さまざまなプログラムを展開する。

■学部の構成・学部で学べること

国際コミュニケーション学部は、以下の2学科で構成。

◇日本語学科
言語としての日本語を客観的に学び、“日本語のプロフェッショナル”を育成。
日本語の持つ様々な特徴や性質に、学問的・理論的観点からアプローチするとともに、国内外で増え続ける日本語教育等のニーズにこたえ、日本語習得のプロセスを理解し、日本語を科学的に分析する手法も修得。国内における日本語の言語生活向上や課題解決、また国内外での日本語教育などに貢献できる人材の育成を目指す。
[特長]
1. 多彩なアプローチを通して日本語そのものを深く探求する
2. 海外での日本語教育実習や日本語のプロによる協力講座を実施
3. めざす進路や興味分野に応じた7つの履修モデル

◇異文化コミュニケーション学科
多様化する世界で他者と出会い、異文化とコミュニケーションを学ぶ。
多彩な言語を学びつつ、全員が留学を体験。言語や文化の多様性に深い理解を持ち、複数言語によるコミュニケーション能力を持って、貿易や観光、運輸、マスコミ、国際関係機関など様々な分野で国際社会に貢献できる人材の育成を目指す。
[特長]
1. 留学前の1年次に多文化とコミュニケーションを基礎から学ぶ
2. 英語ともうひとつの外国語、複数の言語を使いこなせる力を身につける
3. 全員留学による語学力の充実と異文化体験(2年次前期)
4. 関心のある領域をコアにして、地球市民としての視野を広げる領域の専門科目群

■定員、入試等の情報

<入学定員数>
日本語学科71名
異文化コミュニケーション学科150名

<入試方式>
※各方式の入試情報の詳細は、大学のHPや「専修大学2020入学ガイド」等でご確認ください。

◇日本語学科

  • ●大学入試センター試験利用入学試験
  • ・前期入学試験
  • ●一般入学試験
  • ・スカラシップ・全国入学試験
  • ・前期入学試験 3教科同一配点(A方式)
  • ・前期入学試験 全学部統一入学試験
  • ・後期入学試験
  • ●推薦・特別入学試験
  • ・指定校制推薦入学試験
  • ・帰国生入学試験
  • ・外国人留学生入学試験

◇異文化コミュニケーション学科

  • ●大学入試センター試験利用入学試験
  • ・前期入学試験
  • ●一般入学試験
  • ・スカラシップ・全国入学試験
  • ・前期入学試験 3教科同一配点(A方式)
  • ・前期入学試験 英語重視(C方式)
  • ・前期入学試験 全学部統一入学試験
  • ・後期入学試験
  • ●推薦・特別入学試験
  • ・指定校制推薦入学試験
  • ・AO入試
  • ・帰国生入学試験
  • ・外国人留学生入学試験

中京大学・国際学部(届出手続き中)

■新設学部の概要

020年4月、国際学部を名古屋キャンパスに設置予定。これまでの日本の大学における国際学系の学びの常識にとらわれず、言語、文化、政治、経済、文学、哲学など、多様な学問分野にわたる、新しい世界基準の国際学部を目指す。

■新設学部の特徴

<コンセプト>
これまでの日本の大学の国際学系の学部は、語学の習得に時間を費やし、留学もその延長上にあるという学びの形が多かったが、本学部はまったく新しい国際学の教育体系を構築する。1年次に1セメスターの留学を経験し、国際学の学びのベースとなる実践的英語力を習得。世界的視野と確かな語学力をもって、「人文科学」と「社会科学」にわたる専門の知識・能力を複合的に身につける。

<学びの特色>
1)実践英語+1年次セメスター留学(Overseas University Studies) 学びの基礎となる英語の早期習得:英語の運用能力を身につけるため、1年次春学期は能力別少人数クラスを開講。1年次秋学期にはセメスター留学(全員必須)を行う。(*1)
*1 GLC専攻を除く

2)多様な専攻・専修 × 140単位
国際社会の多様性を学ぶため、卒業所要単位を従来の124単位から140単位制に変更。専門性の高い知識と能力を着実に身につける。

3)Wメジャー(複数専攻)制
複雑かつ多様化する世界の課題に対応するため、複数の学問領域を追究できるWメジャー制を採用(選抜制)。2つの学科を横断した科目履修により、複数の専門をより深く学ぶことが可能に。

4)プルリリンガル&プルリカルチュラル
世界の主要言語を網羅する複言語・複文化習得プログラム。まず国際共通語としての英語を学び、さらに世界の主要な言語から1つの言語を選択する。

5)細やかな支援体制
学部教員が担任となって1クラス約10名程度を担当する学習アドバイザリー制度(担任制)を導入。さらに将来目指すべきキャリアの構想、実現に向けた支援をキャリア支援課とともに行う。

■学部の構成・学部で学べること

国際学部には以下の2学科を設置。学科内には、さらに複数の専攻を設ける。

◇国際学科
国際社会の現状を的確に理解し、多面的にさまざまな学問領域を学ぶことにより、複雑な諸課題に対応できる高度な専門的知見と技能を有する真のグローバルリーダーを育成。

●国際人間学専攻:
国際社会で活躍するために、真の教養(哲学や人間学、歴史意識)と共感力を身につける。「哲学・人間学専修」「グローバル・ヒストリー専修」に分かれる。

●国際政治学専攻:
国際社会が直面する諸課題に対して現状を分析し、政府や国際機関、NGOなどで、積極的に関与し対応できる能力を身につける。「国際政治学専修」「国際開発学専修」に分かれる。

●国際経済学専攻:
国や地域間で経済主体の行動や相互関係を理解するための経済学(貿易論、国際金融論、計量経済学など)や、グローバルビジネスに対応するために経営学(多国籍企業論、ビジネスデータ分析など)を学ぶ。「国際経済学専修」「国際ビジネス学専修」に分かれる。

●GLS専攻
すべて英語による学部課程。急速に変化する世界で生きていくために必要な社会科学や人文科学に関する幅広いスキルと知識を、学際的に学ぶ。

◇言語文化学科
言語文化のスペシャリストとして、確かな語学運用能力と広範で深遠な知識と教養を活かし、世界の多様な人々との共生関係の構築や維持、発展に貢献する真のグローバル人財を育成。
※中学校及び高等学校教諭一種免許状(英語)が取得可能。

●複言語・複文化学専攻
言語や文化が多様化している現代の国際社会で必要となる、幅広い教養とその時々の社会的文化的文脈に応じて、しなやかに対応できる「複言語・複文化能力」を養う。「言語学専修」「異文化コミュニケーション専修」に分かれる。

●英米学専攻
実用的な英語の力を身につけるとともに、英語圏の言語文化、歴史や社会などを学び、幅広い文化的素養をもつ、英語運用・英語教育の専門家の育成を目指す。「英語学・英語教育専修」「英語圏文学・文化専修」に分かれる。

■定員、入試等の情報

国際学部では、下記のような多様な入試方式を導入している。
※各方式の定員や、入試情報の詳細は、大学のHPや「2020入試ガイド」、入学試験要項等でご確認ください。

  • <前期日程入試>
  • 〇A方式
  • ・3教科型
  • ・2教科型
  • 〇M方式
  • ・3教科型
  • ・2教科型
  • 〇【得意科目重視型センタープラス方式】英語重視型
  • 〇センター試験利用方式
  • ・2科目型
  • ・3科目型
  • ・4科目型
  • ・5科目型
  • <後期日程入試>
  • 〇F方式
  • ・2教科型
  • 〇センター試験利用方式
  • ・2科目型
  • ・3科目型
  • ・4科目型
  • ・5科目型
  • <高大接続入試>
  • 〇事前体験型
  • 〇事前体験・センター試験利用型
  • <グローバル特別入試>
  • 〇グローバル特別
  • <推薦入試>
  • 〇公募制一般推薦【基礎学力型】【実技型】
  • <AO入試>
  • 〇AO
  • <帰国生徒・社会人・外国人留学生入試>
  • 〇帰国生徒
  • ・前期
  • ・後期
  • 〇社会人
  • 〇外国人留学生
  • ・前期
  • ・後期

国内大学のグローバル系学部の入試では英語重視の傾向
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大学を含めた教育改革が着々と進む現在の日本。中でも高等教育の国際化、グローバル化は非常に重要な命題とされている現状を背景に、国公立・私立を問わず、大学では国際系・グローバル系の新学部設立が続々と行われています。このような国際系・グローバル系の学部は、将来、国際的に活躍する人材育成を目指す学部なので、英語の運用能力を重視し、その習得に力を入れているところがほとんど。今回取り上げた大学・学部も、入試の段階で英語重視の傾向があるのが見て取れます。TOEFLなどの英語テストのスコアを出願条件にしているパターンも。入試の配点等が英語重視ではない場合でも、国内で世界水準を目指すグローバル系学部を進学の選択肢に入れるなら、やはり入学前から英語は高いレベルで身につけておきたいものです。最終的に、国内・海外どちらの大学を選ぶにしても、高い英語力は強い味方になります。早いうちから、しっかりと英語対策をしていきましょう。

※この記事でご紹介している内容は2019年7月26日現在の情報に基づいています。
※内容には変更等の可能性もありますので、必ず大学発表の「入学者選抜要項」「学生募集要項」等で確認してください。

※この記事は、旧GLCウェブサイトの「グローバル海外進学コラム」2019年7月26日に掲載されたものです。

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