海外大学進学情報

海外大研究シリーズ カナダ編③ アルバータ大学

いまだ終息しないコロナ禍の中、気軽に海外の大学を直接訪問し、自分の目でじっくり見てくるということはなかなか難しい状況が続いています。この海外大学研究シリーズでは、海外大進学に興味がある方に向けて、世界の人気大学を中心に「そこが知りたい!」と思うポイントをまとめた情報をお届けしています。

カナダ編の3回目は、非常に研究が盛んな大学として知られる「アルバータ大学」を取り上げます。特に人文科学、科学、創造芸術、ビジネス、工学、医学、健康科学の分野で定評がありますが、学部教育にも力を入れている大学です。カナダでもトップ5に入ると言われる中西部の名門校・アルバータ大学の魅力をご紹介します。

海外大研究シリーズ_カナダ編3_アルバータ大学

アルバータ大学 (University of Alberta:U of A)の基本データ

設立年 1908年
所在地 アルバータ州エドモントン
学部数 18学部
学生数 学部生約30,000名
大学院生約6,000名
※うち、留学生が約7,000名
大学ランキング(*1) THE:125位
QS:126位
主な分野別ランキング(*2) Clinical, pre-clinical & health 78位
Business & economics 90位
授業料と財政援助

■授業料: 【留学生の場合】学部やプログラムによって異なる(2021年入学の留学生から、授業料は年間および合計のプログラム授業料保証に基づいて計算される「プログラムベース」が適用される)
<2021年秋入学の留学生の授業料の例(年間)>
・芸術学部(文学士号プログラム):29,500カナダドル
・農業、生命&環境科学部(農学の理学士号プログラム):29,500カナダドル
・工学部(土木工学の理学士号プログラム):39,500カナダドル
・ビジネス学部(商学士号):35,000カナダドル
※授業料以外に住居費やその他諸費用が必要

■奨学金:毎年総額3200万ドルの学部生向け奨学金を提供している。学部ごとに奨学金やアワードが設定されているほか、成績優秀な学生に学術奨学金やリーダーシップ賞が用意されている。

合格率 非公表
留学生率 28%
立地環境 カナダ・アルバータ州の州都で、100万人が暮らす世界最北端の大都市の1つであるエドモントンに位置する。キャンパスは5つで、うち1つ(セントジーンキャンパス)はフランス語専用のキャンパスとなっている。メインキャンパスであるノースキャンパスは、アルバータ州の政治・経済を担うエドモントンの中心部にあり、ノースサスカチュワン川を挟んでダウンタウンまで数分の市街地に約50街区をカバーする広大なスペースを有する。緑豊かな敷地内には150の建物が立ち並ぶ。バスや電車などの交通の便も良い。
著名な卒業生 ジョー・クラーク氏(元カナダ首相)、ピエール・トゥルードー氏(元カナダ首相)、リチャード・E・テイラー氏(ノーベル物理学賞)、ジョージ・スタンレー氏(カナダ国旗をデザイン) など
公式URL https://www.ualberta.ca/index.html

*1 THE:Times Higher Educationが発表している「World University Rankings 2022」
  QS:Quacquarelli Symonds発表している「QS World University Rankings® 2022」
*2 Times Higher Education「World University Rankings 2021 by subject」より

アルバータ大学の特徴

校風

1908年にアルバータ州初代州知事のアレクサンダー・キャメロン・ラザフォード氏と初代学長のヘンリー・マーシャル・トーリー氏によって設立された州立大学。モットーは「Quaecumquevera」(すべてが真実である)。創造的なコミュニティでの学習、発見、市民活動の卓越した成果を通じて人間の精神を刺激し、公共の利益のために世界で最も優れた大学の1つを構築すること」をビジョンに掲げて運営されています。
世界最先端の研究を行う研究集約型大学であり、年間5億カナダドル以上(2019年)の研究資金が費やされています。ベンチャー起業や新規特許を目指す活動も盛んで、120以上のアクティブなスピンオフ事業が推進されています。

人気のある専攻

学部課程プログラムは200以上(大学院プログラムは500以上)あり、幅広い学びを提供しています。医学・歯学、ビジネス、工学、化学、生物学系の学部の研究活動が高く評価されています。アルバータ州は自然と天然資源に恵まれているため、農業や環境学の研究も盛んで、地質学、森林学、淡水生態学、環境経済学などが注目です。世界でもトップクラスの規模を誇ると言われる最先端の研究所を有するナノテクノロジー分野でも世界をリードしています。
また、カナダで唯一のネイティブスタディーズ学部があり、先住民に関する言語、文化、土地、および資源の問題に特化した学部プログラムを提供しています。

授業の特徴

規模の大きい大学のため、1~2年生の授業は100人を超えるクラスもありますが、平均すると1クラス40人程度で、学びやすい環境が整っていると言われています。
教授陣も優れており、3Mの国内教育フェローシップ(カナダにおいて、大学の学部教育の卓越性に対する優秀賞)を何度も受賞しています。

施設、設備の特徴

国立ナノテクノロジー研究所やLi Ka Shingウイルス研究所など、世界をリードする研究施設を備えています。大学には400以上のリサーチ・ラボがあり、カナダで2番目の規模と言われています。
図書館は全キャンパス合わせて9つあり、自習スペースもたくさん用意されています。470万以上の蔵書、130万以上の電子書籍を備え、大学図書館としてはカナダで第2位の規模を誇ります。

学生生活の特徴

1年生は全員、希望すればキャンパス内の寮に住むことができます。1年生向けの寮の1つで、最大規模のリスターレジデンスは、改装されて2021年秋にオープンした2つのホールを含む複合施設です。すべての学生に施錠可能なプライベートベッドルームが割り当てられます(2人部屋なし)。
425以上の部活や学生サークルがあり、共通の趣味を持つ学生たちに学問的、文化的、レクリエーション的、政治的利益を追求する機会を提供しています。

コロナ禍での授業

アルバータ大学ではコロナ禍が始まって以来、オンラインでの授業が続き、キャンパスはクローズされてきました。しかしながら2021年秋学期より、オンライン授業に加え、キャンパスでの対面授業も再開される予定です。学部によって、対面とオンラインのバランスは異なりますが、全体としてU of Aのコースの約80%が対面で提供され、20%がオンラインで提供される予定になっています。州の保健当局が発表する健康と安全のガイドラインが維持される限りは学期を通じてコースの提供方法は変わらない予定ですが、感染状況が悪化した場合には速やかにリモートに変更されます。

学生寮は2021年秋にオープンし、1年生は全員入居可能です。
留学生向けのサービスを提供しているインターナショナルスチューデントサービス(ISS)では、カナダに入国するために提出義務がある検疫計画の承認に向けてのサポートや、留学生対象のオンラインオリエンテーションを提供しています。

なお、9月1日より学生、教職員はキャンパス内の活動に参加する前に、予防接種のステータスをオンラインで自己申告する必要があります。ワクチン接種が完了していない人、またはワクチン接種のステータスを開示しない人がキャンパス内活動に参加する場合は、新型コロナウイルスの迅速検査を毎週受ける必要があります。

合格基準

<学部に直接入学する場合>

◆英語力の基準

○Written English Language Proficiency (ELP) ※すべてのプログラムに必要
・TOEFL iBT®テスト: トータルスコア90 各セクションスコア21以上
・IELTS Academic: 総合評価6.5以上 各セクションスコア6.0以上
など

○SPOKEN ENGLISH PROFICIENCY (SEP) ※一部のプログラムに必要

・TOEFL®テスト: スピーキングセクションの最低スコア26
・IELTS: スピーキングセクションの最低スコア7.5
など

◆学術要件
・高校卒業 ※学部によって、成績の最低基準が要件として提示されています

<ブリッジングプログラム(BP)を経由する場合>

すべての学問的基準を満たしているものの、学位プログラムに参加するためには英語力が不足しているという学生を対象としたプログラムです。アルバータ大学で英語コースを受講すると同時に、単位を取得することができ、BPを正常に完了した後、フルタイムの学部生として継続することができます。

◆学術要件
・高校のGPAが2.0〜3.3(プログラムによって異なる)

◆英語要件
BPには2つのステージがあり、英語能力スコアによってBPステージ1またはBPステージ2のいずれかに入ることができます。

  BPステージ1に必要なスコア BPステージ2に必要なスコア
IELTS ・合計スコア 5.0
・バンドスコアで4.5未満なし
・合計スコア 5.5以上
・バンドスコアで5.0未満なし
TOEFL iBT®テスト ・合計スコア 40以上
・各セクションで12未満なし
※大学のガバナンスによる最終承認が必要
・合計スコア 53以上
・各セクションで14未満なし
※大学のガバナンスによる最終承認が必要

※BPステージ1(最低2か月のコース)を修了すると、BPステージ2(最低4か月のコース)に進みます。


カナダ中西部の名門校として知られ、国内でもトップクラスの評価を受ける、世界でも有​​数の公的研究集約型大学です。最先端の設備・施設を備え、様々な分野での研究が非常に盛んに行われています。とくに豊かな自然環境や天然資源を背景にした環境学や農業などに興味がある方には、魅力的な環境かもしれません。英語力に不安がある場合でも、ブリッジングプログラムなどのパスウェイが用意されているので、興味があればぜひチャレンジしてみましょう。

【参考記事】:海外大研究シリーズ カナダ編① トロント大学

【参考記事】:海外大研究シリーズ カナダ編② ブリティッシュコロンビア大学

【参考記事】:高い教育水準と多様性が魅力!カナダ留学10のメリット

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※この記事でご紹介している内容は2021年9月10日現在の情報に基づいています。

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