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アメリカ留学におすすめの都市5選

世界中から大学を選ぶとき、国選びの次に楽しみであり迷いどころでもあるのは、「どの地域に住むか?」ということではないでしょうか。もちろん大学は学ぶ内容を重視して選ぶのが基本ですが、留学先に本当に迷ったときには、「魅力を感じる地域」かどうか、ということが最終的な決め手の後押しになりえます。また、同じ国であっても都市によって環境や文化は様々なので、どの街を選ぶかは留学生活の質や満足度に直接影響を与える、大きな要素となります。

そこで、海外進学・留学ラボでは今回から、「日本人留学生が暮らすとしたら」という観点で各国のおすすめの5都市をチョイスして紹介するシリーズをお届けしていきます。初回は、アメリカからです!

アメリカ留学におすすめの都市5選

広大な国土を持つアメリカ。地域によって環境・文化が大きく異なる!

アメリカの国土面積は約983万平方キロメートルと世界第3位、日本のなんと約25倍。南北に約2787km、東西に約4350kmのアメリカ本土にある48州に加え、アラスカ・ハワイの2州と首都ワシントンD.C.から成り立っています。多くの国からの移住者が暮らす多民族国家のため、文化的にも多様。世界的に有名な大学も数多くあり、世界中からたくさんの留学生が集まる国でもあります。

ただ、国土が広大なだけに、地域によって地理も気候が大きく違うのはもちろんのこと、食べ物、文化、社会規範、ファッションセンス、ビジネス環境などを含めた都市の雰囲気もまったくと言っていいほど異なっています。

<地域ごとの特徴>

東海岸

四季があり、季節によって気候は大きく異なります。夏は高温多湿で、冬は雪が降るところも。1年を通して気温の変動が激しいのが特徴です。
代表的な都市としては、世界経済の中心であるニューヨーク、アメリカの首都・ワシントンDC、世界有数のアカデミック都市・ボストン、独立宣言が署名された地・フィラデルフィアなど。非常に古い歴史と伝統を持つ大学が多く、比較的小規模ではあるものの美しい様式を誇る古いキャンパスが多くあります。ビジネス分野や、視覚芸術・舞台芸術に関する分野に関する研究で高く評価されている傾向があります。

西海岸

1年を通じて温暖で、快適に過ごしやすい気候が特徴です。代表的な都市は、ハリウッドで有名なロサンゼルスやハイテク産業が集まるシリコンバレーに隣接するサンフランシスコ、スペイン統治時代の名残が感じられるサンディエゴ、巨大グローバル企業の本社があるシアトルなど。東海岸と比べると比較的新しく設立された大学が多く、広いキャンパスに、近代的で充実した施設・設備が整っていることが多いです。生物学や社会科学の分野で評価の高い研究が行われている傾向があります。

南部

年中暖かいところが多いので過ごしやすく、世界的にも人気なビーチリゾートが数多くあります。現地の人の気質もあたたかいことで有名で、来訪者に対してフレンドリーかつ親切にもてなす州民性は、「サザン・ホスピタリティ」と呼ばれて親しまれています。

中西部

大きな商業都市や無数の小さな街が集まり、「アメリカのハートランド」とも呼ばれるエリア。北はカナダと五大湖に接し、見渡すかぎりの大平原が広がるこの地域は、工業や農業の分野でアメリカを支えています。難関大学がいくつもある学問の地であると同時に、スポーツも盛んです。ニューヨーク、ロサンゼルスに次いで人口が多い都市・シカゴは、強豪のプロスポーツチームの本拠地ともなっています。

西部

雄大で美しい自然や広大な国土を体感できるエリアです。ロッキー山脈のふもとにあるコロラドの州都・デンバーはスキー・スノーボードなどのアウトドアスポーツが楽しめます。1年を通して安定した天候であり、物価が低めで治安も良いと言われています。

アメリカで留学におすすめの都市

(1) ロサンゼルス(西海岸)

西海岸を代表する最大の都市。人口はニューヨークに次いでアメリカ第2位で、経済も発展しています。一般的には近郊のビバリーヒルズ、サンタモニカなどの観光都市を含めてロサンゼルスと呼ばれています。1年を通して温暖で晴天率が高く、湿気の少ない非常に過ごしやすい気候です。

街には映画の聖地・ハリウッドやユニバーサルスタジオやディズニーランドなどのテーマパーク、サンタモニカやロングビーチ、ヨセミテ国立公園など有名な観光スポットが非常に数多く存在しています。スポーツを含めた一流のエンターテインメント、最先端のファッションやビジネスなど活気にあふれており、いわゆるアメリカを満喫できる街と言えるでしょう。

ロサンゼルスの大きな特徴としては、多くの日系企業が進出しており、たくさんの日本人コミュニティが確立されていること。日系の文化も根付いており、ダウンタウンには日本人街「リトル・トーキョー」があります。日本食レストランやスーパーマーケットも多数あるので、日本人にとっては非常に暮らしやすい街です。日本語が通じる病院などの機関が多いのも見逃せないポイントです。

都市の面積が広いため車があると便利ですが、公共共通機関も近年整備されてきているので、それほど移動には困らないでしょう。

<ロサンゼルスにある主な大学>

カリフォルニア工科大学(California Institute of Technology, Caltech)

カリフォルニア大学ロサンゼルス校(University of California, Los Angeles, UCLA)

南カリフォルニア大学(University of Southern California, USC)

カリフォルニア州立大学(California State University)

(2) サンフランシスコ(西海岸)

カリフォルニア州の北部、太平洋沿いに位置する大都市の1つです。一年中気温の差があまりなく、穏やかな気候の住みやすい街です。夏の平均気温は約15~20℃で、湿度も低いため日本と比べると涼しく感じられます。

市内には巨大な赤い橋であるゴールデンゲートブリッジやシーフードが堪能できるフィッシャーマンズワーフなど観光名所がたくさん。また、南部にはGoogleやAppleなど世界一流のIT企業が本社を構え、テクノロジー分野の何百もの革新的な企業の本拠地となっているシリコンバレーがあります。世界中から集まる若い起業家たちで活気にあふれ、最先端の技術に触れられるホットなエリアです。学生へのインターンシップの機会も多数提供されており、雇用のチャンスも多くあります。

サンフランシスコは移民が多く、アメリカで最も多文化な州の1つと言われています。非常に多様な人々が、多様な文化や思想、価値観に寛容に暮らしており、町全体が自由な雰囲気に包まれているのが大きな特徴。国際色豊かで人種の壁が低いため、留学生でも馴染みやすいでしょう。

坂の街としても知られ、街中には非常に坂道が多いですが、地下鉄やバス、ケーブルカーといった公共交通機関が充実しているのでとくに不便はありません。むしろすべてがコンパクトにまとまった都市なので、市内の移動もスムーズです。比較的、治安も良いとされていますし、他の大都市に比べれば生活費も手頃なのは嬉しいポイント。さらに、日本からのアクセスが良く、直行便なら9時間半で到着できるのも大きな魅力と言えるでしょう。

<サンフランシスコにある主な大学>

スタンフォード大学(Stanford University)

カリフォルニア大学バークレー校(University of California, Berkeley)

サンフランシスコ州立大学(San Francisco State University)

(3) ニューヨーク(東海岸)

世界最大の金融都市であり、アメリカ経済の中心地。自由の女神像やエンパイアステート ビル、タイムズスクエア、セントラルパーク、メトロポリタン美術館など観光地も豊富で、世界各地からビジネスマンや観光客が集まっています。アートや音楽、ファッション、映画、ダンス、舞台など一流のエンターテイメントから、グルメ、スポーツまで世界の最先端が集合しているため、刺激に満ちた毎日を送ることができるでしょう。交通網も発達しており、多くの公共交通機関が24時間稼働しているため、車がなくても広範囲に行動してアクティブに生活できる点も魅力の1つです。

また、「人種のサラダボウル」とも呼ばれるほど文化と民族のるつぼで、多様性に富んでいるのがこの都市の大きな特徴。様々な国・民族の人々が暮らし、留学生も多いため多様な友達を作ることができます。日本食の飲食店や日本の食材を購入できる店もたくさんあるのも嬉しいポイントです。

<ニューヨークにある主な大学>

コロンビア大学(Columbia University in the City of New York)

ニューヨーク大学(New York University, NYU)

コーネル大学(Cornell University) *本部はニューヨーク州イサカですが、ニューヨークにもキャンパスあり

(4) シカゴ(中西部)

産業や文化の中心として発展してきた、ニューヨーク、ロサンゼルスに続くアメリカ第3の都市です。ミシガン湖の南西に位置するこの街は摩天楼発祥の地としても知られており、ダウンタウンには高層ビルが建ち並びます。また、ブルースやジャズという音楽の街としても有名で、いたるところにライブハウスがあり、本格的な生演奏を楽しむことができます。

便利で暮らしやすい都市にも関わらず、日本人留学生は比較的少ないのが大きな特徴。ただ、留学生は少ないものの、企業の駐在員など日本人はたくさん住んでいるため、郊外には日本の食材が手に入るスーパや日本食レストランなどがあるのも嬉しいポイント。なにより3大都市の中では物価や家賃などが安く、留学費用を抑えることができるのが大きな魅力と言えるでしょう。交通機関が発達しているので、車がなくても通学や移動には困りません。

シカゴには四季がありますが、春と秋が非常に短く、とくに冬が長い気候です。夏は蒸し暑く、冬は平均気温が氷点下になります。寒暖差が激しく天気も変わりやすいので、天候を重視したい人にとっては少し注意が必要かもしれません。

<シカゴにある主な大学>

シカゴ大学(University of Chicago)

ノースウェスタン大学(Northwestern University)

イリノイ大学シカゴ校(The University of Illinois Chicago, UIC)

イリノイ工科大学(Illinois Institute of Technology)

(5) サンディエゴ(西海岸)

西海岸の最南端に位置し、メキシコと国境を接する都市です。太平洋に面しているため、魅力的なビーチや複雑な海岸線が作り出す湾の絶景、さらには砂漠地帯も広がるなど豊かな自然と数多くの観光名所があり、アメリカではリゾート地として人気があります。

街はメキシコ統治時代の面影を残し、エキゾチックな雰囲気。1年を通して温暖で雨が少なく、とくに4~10月にかけてはからっとした晴天が続くこともあって、明るく開放的な気分でゆったりと生活しやすい場所だと言えます。アメリカ国内の安全な都市リストに何度も名前が挙がるなど、治安が良いことも留学生にとっては嬉しいポイントです。他の大都市に比べると、物価も低めだと言われています。

<サンディエゴにある主な大学>

カリフォルニア大学サンディエゴ校(University of California, San Diego, UCSD)

サンディエゴ州立大学(San Diego State University, SDSU)


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※この記事でご紹介している内容は2022年8月26日現在の情報に基づいています。

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