海外大学進学情報

安全に留学するための10のTIPS

海外留学はかけがえのない経験ができる大きなチャンス。ただし、当たり前ですが海外は日本と違う環境があり、日本では考えられないような危険に遭遇する可能性もなくはありません。充実した留学生活を送るためには、万が一渡航先で危険にさらされたときに、自分の身を守る方法も知っておく必要があります。
今回は、留学に興味のある高校生の皆さんやご家族にとって、最も大切な観点の1つである「留学の安全」について、事前に知っておくべき情報を10個ご紹介します。

安全に留学するための10のTIPS

1.なにはなくとも財布・パスポートに気を付ける

留学で海外に長期滞在する際に最も大切なのは、身分証明書にもなるパスポート。そして、クレジットカードや現金が入った財布です。パスポートは海外で身分証明書になる重要書類ですので、特にしっかり管理する必要があります。パスポート、財布(現金)を外出時に持ち歩く場合は、バッグの外ポケットに入れたりせずなるべく自分の身体に近い位置にしまい、常に気を付けていましょう。

寮の部屋やホームステイ先などでの保管の際は、貴重品を管理するセーフティーボックスなどがあればぜひ利用しましょう。そうした設備がない場合は、鍵付きのスーツケースに入れておくと安全です。鍵は一緒に置いておかず、分かりにくい場所に保管しておくことが重要です。

2.大金を持ち歩かない・街中でお金をちらつかせない

海外では、旅行者を狙ったスリやひったくりが多発しています。比較的治安が良いとされる国・地域でも、完全に安全とは言えません。外出する時に持ち歩く現金は最低限にし、可能であればなるべくクレジットカードを利用するようにするとよいでしょう。 また、日本にいるとあまり気にしませんが、海外では公共の場で財布の中身が見えるような行動はNG。人前や街中でお金や高価な貴金属等はちらつかせないほうが身のためです。

3.留学する国の法律を知る

渡航前に、留学する国や地域について、よく調べることをおすすめします。現地の情勢、生活の様子や文化的習慣、エチケットなどに加え、忘れてはいけないのが現地の法律。国(場合によっては州ごと)の法律をしっかり確認し、日本と違う点について把握しておくことで、思わぬ法律違反を犯してしまうことが防げます。とくにアルコールや薬物については細心の注意を払う必要があります。

現地の日本大使館や総領事館は公式ホームページで様々な情報を発信していますので、定期的にチェックしておくとよいでしょう。

4.重要書類のコピーをとっておく

パスポート、クレジットカード、航空券、さらに所持している場合はビザや運転免許証などの重要な書類のコピーを必ず作成し、オリジナルとは別の場所に保管しておきましょう。スマートフォンやタブレットにデジタルコピーを保存することもおすすめです。オリジナルの書類を紛失したり盗まれたりした場合、コピーがあると新しい書類の手続きに役立ち、より迅速に再発行してもらえる可能性があります。

5.治安の良い地域・悪い地域に敏感になる

どんな国や都市でも、ある程度、治安の悪い地域や犯罪の起きやすい場所というのは存在します。渡航前にできるだけ住む街のことを調べておくことは必須ですが、やはり現地に行かないとわからないこともたくさんあります。日常生活の中でできるだけ街のニュースにはアンテナを張り、治安が悪く危険な場所を見極めていきましょう。また、大学でできた友人や、街で知り合った人などからの口コミも貴重。近づかないほうがいいと言われている場所には絶対に足を踏み入れないようにしてください!

6.夜間に一人で出歩かない

海外で生活する場合は、絶対に守りたいルールの1つ。日本とは違うということを肝に銘じ、どんなに治安が良く、危険がないように見える街でも夜間の一人歩きは厳禁です。

キャンパス内であっても、夜は一人で歩かないようにしましょう。また、木々の多い公園などは日中であればリフレッシュに最適ですが、意外と死角になる場所が多いので、暗くなったらなるべく一人では近づかないほうが安全です。もちろん、昼間でも人通りが少ない路地裏などは、一人で行かないほうが無難です。

7.嫌なことははっきりと断る

海外の大学では、キャンパス内で頻繁にパーティーが開かれるなど、交流の機会がたくさんあることも。多くの友人ができる集まりにはできるだけ参加したいものですが、開放感からはしゃぎすぎたり、集団で大騒ぎしたりするようなことは控えましょう。

また、たとえ友人に誘われたとしても、麻薬や違法な飲酒、危険な雰囲気のイベントなどには絶対に関わらないように!ルール違反になるようなことには、毅然とした態度ではっきりと断ってください。

8.海外健康保険に加入する

慣れない海外での生活では、気候や衛生面などの生活環境の違い、緊張からくるストレスなどから、思わぬ病気がけがをしてしまうこともあります。日本国内の保険は留学先では使えないことがほとんどですので、渡航前に長期で滞在する留学生向けの保険に加入しておくと安心です。

海外留学用の保険は病気・ケガの治療費や賠償事故の補償、持ち物の盗難・破損の補償などがセットになっていることが多いです。複数の保険会社で様々なプランが用意されていますので、保険料や補償内容、サービスなどをよく比較して選びましょう。

9.緊急時の連絡先を携帯しておく

もし緊急事態が発生した場合に、どこに連絡すればよいかをあらかじめ確認しておきましょう。緊急サービスや現地の大使館/総領事館の電話番号は、メモで持ち歩くか、携帯電話があれば登録しておくとよいでしょう。事件や事故など、身に危険が差し迫った場合に助けを求められる基本的なフレーズもしっかり覚えておいてください。

10.外務省の「オンライン在留届」を提出する

3か月以上の留学の場合は、居住地を管轄する日本の大使館または総領事館に「在留届」の提出が義務付けられています。事件・事故、災害などに巻き込まれるなど、緊急事態が発生した場合には、提出された「在留届」をもとに大使館・総領事館が、安否確認・支援活動等を行ってくれますので、必ず提出しておきましょう。

在留届を出しておくと、現地の事件や事故の情報、注意が必要な日時・イベントに関する安全情報、教科書配布など、現地での生活のために必要な最新情報が、大使館・総領事館から日本語メールで配信されるので安心です。

【参考ページ】オンライン在留届|外務省

※海外での滞在が3か月未満の場合は、外務省の海外安全情報配信サービス「たびレジ」に登録しましょう。現地の最新の海外安全情報や緊急事態発生時の連絡メール、緊急連絡などが無料で受け取れます。長期滞在で在留届を提出している場合も、別の国へ旅行する際には「たびレジ」に登録してください。

【参考ページ】たびレジ|外務省


海外で事件・事故等に巻きこまれることなく、留学生活を満喫するために一番大切なのは、「ここは日本ではない」という意識をしっかりと持つこと。日本にいるときとは意識を切り替え、安全管理は自己責任という考え方を前提にする必要があります。

そのためにも留学先の情報を自ら収集し、危険を回避できる心構え・行動を熟知して、備えておくことが鉄則。留学先の大学のホームページ等にも、現地の治安状況や危険情報、安全に過ごすためのアドバイスなどが掲載されていることが多くあります。国や大学によっては防犯アプリなどが提供されている場合もあります。

誰かが守ってくれる、という他人まかせの姿勢ではなく、「自分の身は自分で守る」を基本に、充実した海外での学びを実現しましょう。


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※この記事でご紹介している内容は2023年4月2日現在の情報に基づいています。

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