海外大生体験談

先輩はどうしてる? 海外の友人づくりとコミュニケーション①

海外で学ぶとき、楽しみでもあり不安ともなる「友人づくり」。言語の壁、異文化の理解など、日本国内での交友関係とはまた違ったハードルがありそう。ましてや長引くコロナ禍で、キャンパスライフに様々な制限のある先輩たちはどのように乗り越えたのでしょうか。昨年9月からイギリスのインペリアル・カレッジ・ロンドンへ進学したHazuki Y.先輩に、大学生活の重要なパートの一つ、友人づくりについて体験談をお聞きします。

  

 

 

コロナ禍の友達づくりは寮からスタート!学部の友達づくりはオンラインでトライ中です

 

今回の「ラボ協力隊」


 Hazuki Y.先輩

Hazuki  Y. 先輩

イギリス インペリアル・カレッジ・ロンドン1年生。生まれてからずっと海外で生活していたが、日本のことをよく知りたいと思い日本の高校へ進学。海外大進学は常に選択肢の一つにあったものの、中学3年生の時にスタンフォード大学のサマープログラムに参加した経験が大きな決め手に。

 


 

Q:海外大で初めての友達!どうやって仲良くなりましたか?

 

寮の共有キッチンが交流の場に。できるだけ人と知り合う機会を作って話しかけました!

 

私の場合は、同じ寮に住む人と一緒に生活する中で友達になっていった感じです。昨年9月に入学してから主な授業はコロナ対応のためオンラインなので、なかなか友達をつくりづらいのですが、寮生活は当然オンラインになりえないですよね(笑)。同じ場所で一緒に過ごすことで親しくなれるチャンスがあり良かったです。

 

寮は基本的に自炊で、キッチンを9人で共有しています(寮によっては20人ぐらいで共有するところも!)。なので、自分がキッチンでご飯を作ったり食べたりしていて、そこに居た人と話すうちに親しくなって…という流れでした。外食やデリバリーに頼ることもできますが、こういう共有スペースは他の人とコミュニケーションできる場でもあるので、自分でご飯を作るほうがおすすめです。もちろん、ただ黙ってキッチンにいても友達はできないので、積極的に自分から話しかけていくことも大事だと思います。

 

ほかにも、寮のウェルカムイベントがあり、そこに出かけることで新しく人と知り合うきっかけになったと思います。また、興味のある”Society”(日本でいうサークル・部活)に入ると、同じ興味を持つ人と出会えるのでおすすめです。

 

寮のハロウィンパーティーの様子

寮のキッチンでハロウィンパーティー!

 

 

Q:友達づくりで苦労したことや、仲良くなるコツは?

 

数少ない対面授業などを活用して、いろいろな人と知り合うチャンスを作っています!

 

寮の友達は割とスムーズにできたものの、学部の友達はオンライン授業がメインということもあり、正直いまだに苦戦しています。特に初めの頃は、授業の話ができる友達があまりできませんでした。

 

ただ、講義はすべてオンラインですが、質問セッションや練習問題のセッションは対面で行われます。質問セッションの参加は任意ですが、そこに参加することで友達が増えました。任意参加である分、その授業に関心の高い学生が来るので、自分と同じぐらい勉強に意欲のある人に出会えた気がします。また、学部で新しく友達ができたら、その友達の友達などともできるだけ話そうと意識しています。

 

入学して初めの一学期は、慣れない勉強や生活に適応しなくてはならずいろいろ大変ですが、そんな中でも、できるだけ人と会える機会を前向きにとっていくことは大事だと思います。私も同じ奨学金を取った人と仲良くなったり、実験などの数少ない対面授業を活用したりして、できるだけ人の輪を広げようとしています。結果的に後々「あまり合わないな」と思うことがあったとしても、まずはいろんな人に話しかけてみて、知り合うチャンスを作っていくことを心がけています。

 

 

Q:友達づくりに役立った話しかけ方はありますか?

 

差しさわりない会話からスタート。少しずつ話題が広がるうちに、お互い面白い発見が!

 

初めて知り合う人には、まず名前、専攻と出身の国を聞くことが多いです。差しさわりのない話題ですが、無難な分、違和感なく会話を始めることができると思います。イギリスの大学は専攻が決定した状況で入学するので、専攻を聞くことで、なぜその学部を選んだのかなど話題を広げていくことができます。初めから専攻が決まっていることで、自分の学部以外のことを全く知らないことも多いのですが、その分、お互いの学部の話をすると自学部と全く違う点を知れたりして結構盛り上がります!

 

私の大学は海外からの学生が約50%と留学生が多かったり、イギリス人でも祖父母が他の国から来ていたりと文化的に多様な分、出身国を聞くと思いがけない話が出てくることが多いです。また、いろんな言語での「こんにちは」や自己紹介のフレーズを覚えておくのもおすすめ。私の場合は、フランス語、スペイン語、イタリア語、中国語、韓国語、タイ語で自己紹介できたのは便利でした!発音を直してくれたり、ほかのフレーズを教えてもらったりで会話がはずみます。

 

少し仲良くなってくると、それぞれの寮で起きている「ドラマ」、いわゆるゴシップ的な話が面白いです(笑)。話を聞いていると、寮のキッチンごとに雰囲気が全く違うようで毎回驚きがたくさんです。

 

 

Q: 友達と話していて「海外ならでは」と思う話題は?

 

高校時代は少なかった政治や家族の話。ひと足早く成人扱いになるイギリスらしい話も。

 

海外ならではの話題かはわかりませんが、政治や家族の話はよく出てきます。たとえば、「首相、今、追い出されそうだけど…」「始まったときは、あんなに人気だったのにね」「まあでも実際、このコロナの時代でまともに政治をやるのも難しい気がするけど」などなど…。高校の時にあまりこういった話はしなかったので少し新鮮に感じます。

 

また、イギリスでは18歳から成人扱いになり、クラブやお酒が解禁されるので、それに関する話題は海外だなと思います。たまたま私の周りでは飲んだりクラブに行ったりする人が少ないので、聞く機会もあまりないものの、ときどきそういうところに行った人の話を未知の世界のものとして聞くことが多いです。

 

 

Q: 海外で大学生活を送る上で、あなたにとって友達はどんな存在?

 

まるで家族のようで、新しい刺激も得られるかけがえのない存在です!

 

やはり、友達の存在は必要不可欠だと思います。特に寮の友達は、課題の多さに文句を言ったり、料理を一緒に作ったり、もはや家族みたいな感じです。また、今は同じ環境で勉強していても、これまで育った環境は全く違うので、話していてすごく刺激を受ける人たちでもあります。

 

海外留学では家族と一緒に住んでいない分、友達がいないと人とのつながりが薄くなってしまいます。さらに今はコロナ禍でもあるので、勉強や生活などちょっとしたことでも気軽に話し合える存在はかけがえのないものです。

 

いかがでしたか? 

コロナ禍の中、大きな期待を胸にイギリスへ進学したHazuki Y.先輩。寮内の共有スペースや数少ない対面授業でうまくコミュニケーションの機会をとらえて、オンライン授業など制限のある学生生活でも積極的に人と知り合う工夫をしている様子がうかがえました。次回はアメリカ ワシントン大学に通うYuji F.先輩のお話をお届けします。

 

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※この記事でご紹介している内容は2022年2月1日現在の情報に基づいています。
 

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