海外大生体験談

先輩教えて! 海外留学や国内グローバル大受験に活かせる「課外活動」って何してた? Vol.5

「課外活動」は海外大入試で重要視される一方で、中高生にとって信頼できる情報がまだまだ少ないのが現状です。また入試に活かせる成果を残すには、学力テスト以上に時間と労力がかかるのも現実。少しでも海外を目指す気持ちがあるならできるだけ早めに取り組みたいところですが、いつ頃から、どう進めるとよいのでしょうか。先輩からのアドバイスとして、課外活動の捉え方や取り組むコツについてもお聞きしました。

 

 

海外大を目指す人へ、早めに始めておきたい課外活動のアドバイス!

今回の「ラボ協力隊」


Saki N.先輩

デポー大学 1年生。中学に入って学び始めた英語は、当時教わった英語の先生がきっかけで一番好きな科目に。中学2年生から海外大進学を考え始める。3歳からピアノを続けており、大学では音楽と英語学をダブル専攻予定。

 

Yuki Y.先輩

バックネル大学 1年生。カナダに3年間住んだ経験があり、帰国後に英語力アップの必要性を感じて留学制度のある高校へ進学。学ぶ学問を確定せずに進学できる点、ダブルメジャーや専攻の変更など柔軟にできる点を魅力に感じ、アメリカのリベラルアーツ大学を選択した。

 

Kei T.先輩

トロント大学 1年生。高校1年生の夏休みにカナダの大学のサマースクールに参加した際、多様性や議論が多くある授業スタイルとの相性の良さを感じ、海外進学を視野に入れるように。高校卒業後は国内大学に在籍し7割対面で授業に参加、2021年9月からカナダへ。現在はアート&サイエンスを専攻。

 

Mei T.先輩

ニューヨーク大学 1年生。興味や好きなことにエネルギーを徹底的に注ぎ込むタイプで、中高時代は課外活動として英語劇、バスケ部、留学生のサポートなど精力的に取り組んだ。特に英語劇の経験は大学での学びにつながる軸となり、現在は演劇教育を専攻している。

 


 

 課外活動のアドバイス 

Q:海外大に向けた課外活動。いつ頃、どんなものを始めるべき?気をつけることは?

 

Saki N.先輩

早めに動くが勝ち!様々なチャレンジができるように計画的な取り組みを。

 

アメリカの大学受験は、とにかく早めに準備するに越したことはありません!そもそも受験の情報量が少ない、なのに実はやることが意外と多い、そして、課外活動、エッセイなど短期の勉強だけでは追いつかないことがあるからです。もちろん、課外活動の「すごさ」を求められることもあります。

 

しかし、自分が心からやりたいと思ったものを信じて続けていくことは重要です。その取り組みによって、アプリケーションの内容に一貫性を持たせることができ、大学側も書類を通して見ず知らずのあなたのことをより理解できると思います。私は幼少期から続けてきたピアノが、出願での一つのアピールになり大学での学びにもつながりました。

 

なので、すでにやりたいことが見つかっている人も、これから新たに見つけようとしている人も、できれば早めに情報を集めて計画立ててみるのをおすすめします。ひとまず「いついつ、これにチャレンジしてみよう」という計画性を持って取り組むことで、焦ることなく海外大受験に向けて準備することができると思います。

 

Yuki Y.先輩

興味があるイベントにまず気軽に参加を!一歩踏み出せば次につながります。

 

私は自分の興味と好奇心が向くまま、企業でのインターンやボランティア活動、NPO法人の講演会企画など、自らチャンスを探して取り組んできました。その際、重宝していたのはFacebookです。 

 

Facebookのグループには様々なイベントが告知されていて、情報収集にもなりますし、自分がどんなことに興味があるか探るきっかけにもなります。いきなり運営メンバーとしてではなく、ゲストとしてまずは参加してみるということであれば比較的ハードルが低いはずです。 

 

こういった校外のイベントにあまり参加したことがない人は、まずは自分が興味のある分野の無料イベントなどに参加することをおすすめします。どのようなイベントでも、“参加する”という行動が次につながると思います。イベントに参加することで人とつながったり他のイベントなどに参加するきっかけになったりします。広く情報収集するのも大事ですが、気になったものがあればまず気軽に参加してみることが一番だと思います。

 

Kei T.先輩

貴重な時間と労力を費やす以上、自信を持って語れる活動を全力でしよう!

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自分がやりたいことを必死でやれば、それで良いのではないでしょうか。私自身は今通っている大学については、課外活動というより学業の成績で入学オファーをもらえた気がするので断言はできませんが、個人的にはそう思います。

 

私は海外大を意識し始めてから国際系のイベントを探したものの、自分が置かれた状況から、受験で通用するような実績をあげられるものではないと悟りました。それと同時に、中高を通した水泳部の活動や、ずっと興味があった町おこしプロジェクトなどに打ち込みました。たとえもっと課外活動を重視した大学を受け直すことになったとしても、私は全く同じ課外活動をすると思います。自分が活動に全力で取り組んだ自信があるし、今でも活動を通して学んだことはいくらでも話せます。

 

課外活動について考えた時に、何を学んだかすぐに頭に浮かんでこないようなものや、「これだけやったのに大学受からなかった。他の課外活動にしとけばよかった」といった残念な感想を持つ課外活動だけは避けましょう。時間と労力がもったいないです。

 

Mei T.先輩

自分の興味と行動力が導く課外活動こそ、大学の先にある将来に生きてきます!

 

課外活動は、自分の興味があることをするのが一番良いと思います。また、中学生・高校生という枠に縛られずにたくさん挑戦してください。興味に年齢なんて関係ありません。好きなことや興味があることに突き進んでいった結果、または自分の将来してみたいことへの途中経過がアプリケーションで現れれば良いと思います。

 

私は英語演劇やバスケ部の活動などが課外活動の軸でしたが、私のアプリケーションは他の海外のトップ大に行っている人よりも弱かったので、すごく落ち込みました。自分が好きで頑張ってやってきたことが、たった紙一枚にまとめられて、賞などもないからあまり目立たなく見えて、まるで価値がないように思えてすごく苦しかったこともありました。

 

でも賞なんかなくても、あなたがやってきた課外活動が“あなた”です。あなたがどんな人か大学に伝えるカギになります。私は、アメリカの大学受験では自分がどんな人かを伝えることが一番大切だと考えているので、それで良いと思います。

 

それから、「大学受験のため」に課外活動をするのは個人的にはおすすめしません。大学はゴールではないからです。大学は将来したいことと自分をつなげる一つのツールであり、課外活動は大学よりも先にある自分の将来につながるものであるべきだと思います。自分の興味と行動力に導かれてする課外活動こそ、将来の自分に生きてくる活動だと思いますし、それが自ずとあなたのことを表してくれるものになります。もしかしたら賞みたいな目立つものをとれることもあるかもしれません。だから、自分が何をしたいのかをまず考えて、それに向けて行動してみてください。

 

とはいえ、大学受験のためにする課外活動に反対なわけではありません。私も英語落語と演劇のワークショップアシスタントはアプリケーションを意識して始めたものでしたし、いくつか特定の課外活動は経験していると受験に有利と実際に聞いたこともあります。ただ、何をするにも得られるものがあるはずなので、どんな活動でも「大学受験のため」の先に行ってほしいと思います。

 

いかがでしたか? 

課外活動は短期で成果を残せるものではないだけに、少しでも海外大受験が気になるなら一日でも早く取り組むのが望ましいようです。そして先輩全員に共通するアドバイスが、大学入試のためだけではなく「心からやりたいと思えること」を選び、続けておくということ。書類を通して効果的に自己表現することが求められる海外大受験。自分自身の強みにつながる課外活動をぜひ着々と進めていきましょう。

 

【先輩教えて! 海外留学や国内グローバル大受験に活かせる「課外活動」って何してた?:シリーズ記事をチェック!】

Vol.1:海外大受験で課外活動の重要性を知ったきっかけは?

Vol.2:海外大受験に向けてどんな課外活動をした?コロナ禍の影響は?

Vol.3:大学入試で課外活動をどう活用した?

Vol.4:合否だけじゃない!課外活動の経験で役立ったことは?

※この記事でご紹介している内容は2022年5月31日現在の情報に基づいています。
 

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