海外大生体験談

数千校ある世界の大学から、憧れの「志望大」ってどうやって選んだ? Misato O.先輩:アメリカ・カリフォルニア大学バークレー校

国内大学に限るとしっくりこなかった進路も、海外に目を向けてみると「まさに求めていた学びがそこにあった!」と出会えるのも海外大進学の魅力。そんな出会いを経てUCバークレーに進学したMisato O.先輩は、大学選びにおいてどのようなことを重視していたのでしょうか。

 

学べる内容、レベルを最優先!さらに校外からも多くの学びを得られることを重視しました。

今回の「ラボ協力隊」


Misato O.先輩

アメリカ カリフォルニア大学バークレー校(UCバークレー)1年生、経済学とデータサイエンスのダブル専攻。
コロナ禍の休校期間に進路を考え直し、海外進学を決意。行動経済学・開発経済学、データサイエンス領域での強さ、リサーチの機会の多さなどが進学先の決め手になった。

 


 

Q. 海外の志望大学選び。スタートから進学先の決定まで、いつ・どのように進めた?

 

じっくり考えた将来やりたいこと、学びたい学問を求めて米国大進学を決意!

 

▼ 高3の4月頃:大学選びをスタート
▼ 高3の9月頃:受験校を決定
▼ 高3の3月:合格!
合格と同時期に最終的な進学先を決定!

高2の中頃までは日本国内の国公立医学部志望でしたが、コロナ禍で休校状態が続く中、自分の進路をじっくりと考え直しました。結果として、高2の終わりまでに将来やりたいこと、そしてそのために学びたい学問が明確に決まりました。

 

しかし、日本の大学では当時思い描いていた学問ができないことが発覚!途方に暮れそうな中、アメリカなら行動経済学・開発経済学・データサイエンスが学べて、興味のあった格差や不平等、とりわけ貧困の分野において研究もできることを知りました。

 

最初は海外大進学に反対していた家族や学校と交渉し、粘り強く説得を続けた末に賛成してもらうことができ、高3の4月に海外大専願が決定!すぐさま、急いで海外大受験準備を進めていきました。最終的には複数の大学から合格をもらうことができ、学びたい学問の強さ・キャンパスの雰囲気を基準に進学する大学を決めました。

 

出願準備から進学先の決定までは、大学の特徴や強み大学生活をイメージするためにいろいろなWebサイトを参考にしていました。まずチェックしたのは、自分が学びたい学問の世界ランキング。たとえばデータサイエンス領域であれば、U.S.NewsのランキングQS World University Rankingsのデータサイエンスランキングなどを見比べてみました。

 

また、UCバークレーをはじめ、各大学が出願を考えている学生向けに公開しているサイトで大学の雰囲気などを説明しているものや、NICHEunigoなど外部のレビューサイトなども見て、入学した場合はどのような大学生活になるのか調べていました。

 

 

Q. 志望大選びで特に考慮したポイントは?優先順位、どう比較したのかも教えて!

 

海外大を志した一番の動機=目指す学びが、高いレベルでできるかを最重視。

 

          • <優先順位が高かったのは4つ!>
          • 1. 学べる内容
            2. 難易度の高さ、ランキング
            3. 学費や生活費などのお金
            4. 立地、エリア
            (治安、アクセス、都市、気候、買い物や銀行など生活のしやすさなど)
  1. 1. 学べる内容

海外大受験を決意した理由であり、出発点になったのが「自分の学びたいことが日本では十分に学べないから」でした。したがって、大学を選ぶ際はその大学で学べる内容を最も考慮して、自分のやりたい研究や学びが実現できそうか十分に確認しました。

 

  1. 2. 難易度の高さ、ランキング

そして、学びたいことが学べるだけでなく、高いレベルでその学問を学びたいと思い、ランキングを2番目に重視しました。前述のとおり、総合ランキングだけでなく学びたい分野別の順位を参考にしました。

 

  1. 3. 学費や生活費などのお金

国内の大きな奨学金への応募資格を満たしていなかったため、柳井財団などの給付型奨学金に頼ることができませんでした。したがって、私立大学より学費が安い州立大学を選択しました。

 

4. 立地、エリア

大学のキャンパスを出て、校外からも多くの学びを得られる大学を選びたいと思っていました。そのため、サンフランシスコに30分で着き、シリコンバレーがあるバークレーを選びました。

 

休日に友達と遊びに行くサンフランシスコの公園

休日にサンフランシスコのGolden Gate Parkで友達と遊ぶと良いリフレッシュになります。

 

バークレーのリス

バークレーには可愛いリスがたくさんいます。アメリカの他の大学の友達にその大学のリスの写真を送ってもらいましたが、バークレーのリスが一番可愛いと思います。バークレーに来てから、犬派猫派ならぬ「リス派」になりました。

 

 

Q. 大学選びの時に考えておいてよかった!と実感したことは?

 

ローカルの一員として暮らし、日々見聞きすることが一層深い学びにつながる!

 

UCバークレーに入学してみて、あらためて立地、エリア、そして学校の特徴は特に考えていて良かったなと感じています。

 

多くの大学は、キャンパス内にスーパーも郵便局も全てあり寮もキャンパスの敷地内にあるため、キャンパスから一歩も出る必要が無く、ローカルコミュニティや現実社会から切り離された「理想の空間」で学校生活を送ることができます。一見、勉学に集中できて便利な学生生活のようですが、学生が大学を中心とする「バブル(泡)」の中に入ってしまい、ユートピア(現実社会から離れた学生の理想郷)で4年間を過ごすことで、現実世界に無知になりやすいという現状があります(アイビーリーグの場合は「Ivy Bubble」と言われる)。

 

しかし、バークレーの場合は、寮やアパートはキャンパス外にあって一般の方々も一緒に住んでおり、スーパーや郵便局も大学から徒歩15分くらいのところにあります。日常的に学校外の方々と関わる機会があり、好まざるとも関わらなければ生活できません。

 

実際に入学してみて、バブルに覆われていない生活を送れることのメリットを多く感じています。バークレーの北(North Berkeley)や南に降りた場所(Elmwood)は、高級住宅街で裕福な人や教授が住んでいたりします。一方で、多くの学生が住んでいる南の方(South Berkeley, Downtown Berkeley)は裕福ではなく、ホームレスの人もいたりします(アメリカであれば、キャンパスの端やダウンタウン付近に、多くの場合ホームレスの人がいます)。

 

サンフランシスコの美しい夕日

サンフランシスコの高級住宅街のエリアは夕日がとても綺麗に見えます。そして、お散歩中の可愛いわんちゃんともたくさん出会えます。

 

バークレーの一方ではノーベル賞を受賞するような研究がなされ、他方では裕福な人が犬の散歩をしたり、ホームレスの人を助けるボランティア活動が行われていたり、地域に住んでいる小学生が公園でやんちゃに遊んでいたり、強い訛りのある英語を話しながら家族で経営しているレストランがあったりします。1年生を終えてみて、バークレーは世界の縮図だなと感じています。

 

バークレーにいると常に「実社会の中での自分」を意識できます。2年生以降に住むアパートを探す際は、自分たちで不動産会社に連絡してアパートツアーを行い、契約を結ぶ。決められた日に自分でごみを出し、ご近所さんに迷惑にならないような行動を心がける。バブルに覆われているタイプの学校に通っていれば、このような経験はできません。

 

社会に出たら当たり前にできないといけないことを、大学生のうちから経験できること。そして、大学生という吸収力が高い時期に、アカデミア以外の側面から現実社会に触れる経験には、とても大きなメリットがあるように思います。

 

また、不平等や格差、とりわけ絶対的貧困に興味がある私は、格差を目の当たりにできることに大きなメリットを感じています。テキストや本に書いてあることをバークレーという環境を一例として理解することができるため、より理解度が深まったり、プロジェクトや研究に取り組む際にバークレーで自分が見聞きしたことを参考にしたりできます。

 

また、不平等を見るたびに、「プリビレッジを持った者(大学教育を受けさせてもらえている)だからこそできるアプローチがあるはずだ」というマインドセットを持ち、社会格差是正への気持ちを新たにすることができます。

 

 

1年生の春学期から所属している“Cal Dragon Boat”の選手としてカリフォルニア大会に出ました!ほぼ毎日練習があるから家族のように信頼していて仲良し。

 

 

 

Q. 先輩の経験をもとに、後輩のみなさんへ海外志望大選びのアドバイスを!

 

少しでも海外進学を考えているなら、各大学の情報収集など早めに動くべし!

 

私は高校3年生になってすぐの頃に海外大専願を決意したため、受験期もとてもドタバタしてしまいました。本当に将来やりたいこと、学びたい分野をとことん突き詰めた結果ではありますが、もし海外大を少しでも視野に入れているのなら、なるべく早く準備を始めるのが吉だと思います。

 

いかがでしたか? 

Misato O.先輩の大学選びは、将来を見据えて大学で何を学ぶか、まず徹底的に自分のやりたいことに向き合ったことから始まりました。国内大学で実現できないならと、海外へ目を向けた先にあった運命の一校。海外での学生生活を最大限に活かそうという意欲とともに、地域への愛着もまた伝わってきました。

 

【数千校ある世界の大学から、憧れの「志望大」ってどうやって選んだ?:シリーズ記事をチェック!】

Vol.1 Jun I.先輩:アメリカ・カリフォルニア工科大学

Vol.2 Misato O.先輩:アメリカ・カリフォルニア大学バークレー校(この記事)

Vol.3 Yasuko K.先輩:アメリカ・ミネルバ大学

 

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※この記事でご紹介している内容は2023年6月27日現在の情報に基づいています。
 

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