英語初学者から海外大へ。英語学習始めたてでやったこと/やらなかったこと ~デポー大学卒 Saki N.先輩~
海外大学を目指すと決めたときに多くの人が直面する、高いレベルの英語力や外部試験のスコアというハードル。先輩たちはどんな姿勢で英語学習に向き合い、何を意識して取り組んでいったのでしょうか。今回登場するのは、中学入学を機に英語学習を始め、名門リベラルアーツ、デポー大学に進学し今年卒業したSaki N.先輩。海外を志し始めた瞬間から、どのように目標に向かって歩み出したのか、その工夫と選択を聞きました。
※ここでご紹介している内容は個人の体験です。実際に準備する際は、必ず最新の情報をご確認ください。
中3から「ながら」「スキマ時間」を徹底活用!TOEFL®に沿った単語帳や講座を効果的に使い、スコア+20を実現。
今回の「ラボ協力隊」
Saki N.先輩
アメリカ デポー大学卒業(2025年5月)。英語学・音楽をダブル専攻した。
中学から学び始めた英語は、当時の先生がきっかけで一番好きな科目に。中3から海外大進学を考え始めた。3歳から続けてきたピアノをアカデミックに深められることも、デポー大学を志した理由の一つ。
Q. 海外大を目指し始めたとき、まず目標にしていた外部英語試験は?
中3からTOEFL®一本を選択!複数回の受験料や、会場までの時間などの負担も考慮。
【まず目標にしていたのは…TOEFL®】
中学校のテストの一環で英検は2級まで受け終えていましたが、中学3年生の時に海外大学進学を考え始め、それ以降は、海外大進学に必要なTOEFL®一本に絞って受験していました。
海外大を目指すにあたり選択肢は複数あるものの、どの試験を受けるにも受験料が必要なことが念頭にありました。また、私の地元ではTOEFL®を受けることができず、受験会場まで新幹線で向かわなければならなかったので、時間の面でも、TOEFL®のみを受験するほうが効率的と判断しました。
Q. 海外大に向けて英語学習を「ちゃんとやろう」と思ったきっかけは?
求められる英語力の高さにがく然。共に学ぶ講座生についていくことがモチベに!
英語「ちゃんとやろう」と思ったのは【高校1年生の4月頃】
中3で海外大学を目指す旨を中学の先生に伝えてから1年間、英語力アップに向けて地元の英会話教室に通い、高校1年生になった頃でした。いざTOEFL®を受けようと参考程度に問題集を見た際に、より高度な英語力が求められることに気づきショックを受けました。
そこで、担任の先生に相談したところ、「(本格的な対策を求めるなら)ベネッセだね」とふと言われたことがきっかけでネットを検索。すると、地方からでも海外大学への進学に必要な英語力を鍛えることができるベネッセ Route G(当時はGlobal Learning Center*)のオンライン講座を発見しました。
当時の私は、学校の英語のクラスには十分についていけていましたが、やはりTOEFL®で必要とされるアカデミックな英単語や英会話についていくことが難しく、自身の英語力に落胆したこともありました。
それでも、英語自体は好きだったようで、なんとかRoute Gのクラスメイトについていくことをモチベーションに頑張ることができました。
*Global Learning Center:現在のRoute Gの前身
Q. 最初にやった英語の勉強は?
「ながら」勉強を取り入れ、暗記やネイティブの発音慣れにスキマ時間を活用!
最初は、とにかく「TOEFL®テスト英単語3800」というオレンジ色の英単語帳のCDを毎日、朝の支度の時間にかけていました。
学校の勉強と両立しながら…となると、TOEFL®の勉強のためだけに机に向かって勉強する時間はなかなか取れませんでした。他のことをしながら耳から単語を覚えたり、例文のフレーズをそのまま覚えてネイティブの英語の発音に慣れたりする訓練をしました。
また、私は自転車通学をしていたので、30分の往復の時間に、TOEFL®で出そうなSpeakingの問題を自分で作ってぶつぶつと話しながら通学していました(田舎の学校だったので、周りの人にはあまり不思議がられませんでした)。
Q. 英語4技能の得意・苦手のバランスは? それぞれの対策方法を教えて!
課題はReadingの速さとSpeakingの瞬発力。毎日少しずつ数を重ねることで対策。
私の場合はReadingのスピードがとにかく遅かったのと、Speakingで時間が足りなくて思うように話すことができなかったことが何度もあり、課題に感じていました。
そこで、Readingに関しては、オンラインで無料のReading問題を見つけて時間を測りながら何度も解き、まずは読む分量に慣れる練習をしました。特に、学校の期末試験などとTOEFL®の試験と日程が重なってしまい、対策の時間が十分に取れない時期は、毎日大問を一つだけでも時間を測って解くことを日課にしました。
Speakingに関しては、前述したように、通学中など何かをしながらでもとにかく英語を話し続けることを意識。まずは話すこと、英語で文章を考えることに慣れるようにしました。
Q. 日常的なスケジュールに英語の勉強を組み込む工夫は?
「ながら」「スキマ時間」がカギ!あえて時間の制約をつくり集中して解く練習に。
私の英語学習のスケジュールは、「ながら」と「スキマ時間」でほぼ完結していたと言えます。
Listeningに関しては、とにかく朝の支度や移動中にTOEFL®のListeningの問題を聞き流したり、英単語帳のCDをかけたりする中で英語に耳を慣らしていました。Speakingに関しては、上述したように、登下校中に自分で問題を作って話す練習をコツコツ続けました。
ReadingやWritingは、時間を計らないとどうしても集中力が切れて眠くなってしまい、効率が悪くなったことが何度もありました。その解決策として、あえて時間があまり無い学校の休憩時間や、ベネッセRoute Gのレッスン前の10分間に大問1つを解くことで、短い時間内で解き切る(書き切る)練習をしていました。
Q. 英語が“伸びた”と感じた瞬間は?
英作文がより豊かに、発表はより積極的に。TOEFL®スコアも+20を実現!
私は、高校の英語の時間で明らかに「英語が伸びたな」と感じました! 例えば、授業中に短時間で英作文をしないといけない時、明らかに書くことのできる文章量が長くなったり、使う単語など語彙がよりバラエティー豊かになったりしたことで、英語の時間がさらに楽しくなりました。
また、クラスで英語の発表をしないといけない時も、率先して話したがるようになった自分に気づき「英語力に自信がついたんだな」と思いました。
そういった意識の面だけでなく、実際にTOEFL®のスコアも20点伸ばすこともできました。1年生秋の時点でスコアは68点でしたが、高3の5月に88点に。結果、奨学金や出願の際のスコアとして提出しました。
最終的な点数の伸びは、私の場合、やはりボキャブラリーをどれだけ増やせたかにかかっていたと感じています。初めの頃は、学校の勉強や英検での学びである程度点数は取れていたものの、やはり80点以上になると、TOEFL®独特の単語や出題方法に慣れることが大切だったんだな、と今振り返って思います。
Q. 英語学習を頑張る後輩の皆さんへ、ぜひアドバイスをお願いします!
計画的な受験、必要最低限のテキスト購入がオススメ! 学校の勉強にも目を向けて。
アドバイスが3つあります!!!
まず、TOEFL®はしっかり準備してから受けてください! すごく当たり前のことかもしれませんが、私の場合、奨学金の申込時期に点数が足りていなくて、焦りからTOEFL®を連発で受けてしまいました。結果、あまりいい点数が出ず、さらに落ち込んでしまったことがありました。
ぜひ、本当に焦らず、無理のない受験スケジュールを立ててTOEFL®に臨んでください。
そして、英単語帳は1つで十分です! TOEFL®に関して(他の英語試験でもそうかもしれませんが)、本当にたくさんの参考書、問題集、英単語帳があります。それらにすぐ手を出しすぎず、無料で使えるものはとことん使って、実際に買うものは必要最低限で抑えて大丈夫です。
私は、スコアが伸びない時に「本を買ったら点数が伸びそう」と迷信めいたことを思い、何冊も買ったことがありました…。結局私の場合は「TOEFL®テスト英単語3800」が合っていて、それを暗記したとたんに点数が伸びました。
最後に、TOEFL®で点数が出なくて落ち込んだ時は、TOEFL®のことは一旦忘れて学校の勉強に力を入れてみてください。英語だけでなく、他の科目に関しても、効果的な学び方というものはそれぞれとても似た要素があると思います。
気分転換、学校の勉強との両立という意味も込めて、様々な学びをしながら試行錯誤をする中でベストな勉強方法が見つかると思います!
いかがでしたか?
TOEFL®に沿った教材を活用し、オンライン講座で出会った志を同じくする仲間の存在を力に変え、+20ものスコアアップを実現したSaki N.先輩。海外大学進学を専門的に対策できる塾が身近にない中でも自ら学びの場を探し、「ながら」や「スキマ時間」を上手に活用しコツコツ一歩ずつ積み上げてきた姿に、どんな状況であっても道を切り拓く力強さを感じました。ぜひ参考になさってくださいね!
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