今話題の「オンライン・ファウンデーションコース」は何がメリット?対面との違いは?
イギリスやオーストラリアなど、日本とは教育制度が異なる国の大学への進学を目指す場合に、橋渡しの役割をしてくれるファウンデーションコース。近年は多様化しており、オンラインでプログラムを提供するファウンデーションも登場しています。「対面が常識」だった従来の学びの形が様々に変化しつつある時代にあって、徐々に注目されてきている「オンライン・ファウンデーションコース」とは?そのメリットや、対面型との違いなどをご紹介します。
【参考記事】:イギリス・オーストラリア+ニュージーランドの大学入学を橋渡しする「ファウンデーション(大学準備コース )」「IYO」の最新情報

オンライン型のファウンデーションコースの特徴
◆自宅にいながら現地と同じレベルの学習が可能
カリキュラムは現地提携校が監修していることが多く、進学準備に特化した内容(英語力強化とアカデミックスキルなど)が提供されています。少人数クラスやチューター制度、進学相談など充実したサポートも用意されているケースもあり、安心して段階的に力をつけられます。提携する大学への進学保証・単位移行が提供されているプログラムもあります。
◆時差対応やアーカイブ配信などが整備され、学習の柔軟性が高い
安定したインターネット環境とPCがあればどこからでも受講可能。オンライン完結型のコースも多数あり、地理的・時間的な制約がほぼゼロです。場所や時間を問わずに自分のペースで学べることで、様々な負担が軽減されます。
◆海外渡航前に必要な学びを終えられるため大幅なコスト削減につながる
渡航費や滞在費、ビザ費用などをかけずに、日本でアカデミックメント生活面の下地を整えることができるので非常に効率的。中には高校在学中でも受講できるコースを提供しているケースもあり、費用を抑えて海外大進学を目指したい方にはぴったりです。
オンライン型と対面型の主な違い・選び方
|
オンライン型 |
対面型 |
---|---|---|
学習環境 |
場所を選ばず受講可能 |
現地での学習(多くが海外大のキャンパス内の施設で学ぶ) |
学習形式 |
ライブ授業+録画授業(自律的な学習が中心) |
対面授業・グループワーク・対話中心 |
費用 |
渡航費・滞在費などは不要 |
授業料に加え、渡航費・生活費が必要 |
サポート |
オンラインチューター・Zoomサポートなど |
現地スタッフによる対面でのサポート |
生活 |
自宅(自国内)での生活が可能 |
現地での留学体験(文化・生活・人間関係を直接体験できる) |
大学進学への移行 |
「進学保証つき」のプログラムあり |
付属もしくは提携の大学への進学が可能 |
オンライン型と対面型のどちらが良いかは、自らの目的や状況、学習スタイルによって変わってきます。現地体験や語学環境を重視するなら対面型がおすすめ、今すぐ学習を始めたい&渡航準備を優先したいならオンラインも選択肢に入ってくるでしょう。
最近では制度が整備され、多くのオンライン型ファウンデーションは大学進学資格として正式認定されています。また、数としては少ないですが、日本の高校3年生が高校在学中に並行して受講できるプログラムもあります。
実際のオンライン・ファウンデーションコースの例
<大学直結のオンラインプログラム>
University of London International Foundation Programme (UoL IFP)
【提供元】 University of London/イギリス
ロンドン大学本部直轄のファウンデーション。ロンドン大学の学士課程(LSE、King’s College、Royal Hollowayなど)への直接的な進学保証があるほか、他のイギリスの大学やカナダ・オーストラリア・アメリカなどの大学にも出願可能です。
※一部認定センターは対面式で、オンライン完結ではない場合があります。
UTS College – Foundation StudiesUTS College
【提供元】 University of Technology Sydney(UTS)/オーストラリア
UTSのほとんどの学部1年次に直接進学が保証されている直結型で、学士課程にスムーズに移行が可能です。
University of Tasmania – Foundation Studies Program
【提供元】 University of Tasmania(UTAS) <UTAS International Pathway College>/オーストラリア
TAS学士課程の1年次へ直接進学が可能(成績・英語条件を満たす必要あり)です。
<各種団体・機関によるオンラインプログラム>
Kaplan Digital Pathways – Foundation Certificate
【提供元】 Kaplan International Pathways
英国・オーストラリアなどの多くの大学と提携しており、修了後は大学1年次に進学可能です。(提携先大学:バーミンガム大学、ノッティンガム大学、リバプール大学、ウェストミンスター大学、ヨーク大学など)
WeBridge Academy – International Foundation Programme
【提供元】 WeBridge Academy
NCC Education(国際標準化されたファウンデーションディプロマを提供)認定の「Level 3 Foundation Diploma」として、プログラム修了後は提携の大学への進学が保証されます。
IWS Online School – University Foundation Programme (UFP)
【提供元】 IWS Online School
Cambridge Assessment International Education(CAIE)によって認定されたカリキュラムを採用。規定の成績をおさめてプログラムを修了すると、IWS提携の大学への進学が保証されます。
オンライン大学準備コース|ベネッセのオンライン塾
【提供元】 株式会社ベネッセコーポレーション
オーストラリアやニュージーランドの大学進学要件を満たすためのプログラムです。
※コースへのお申込み期限は2005年7月14日(月)
▼詳細は下記ページをご覧ください▼
https://kou.benesse.co.jp/online-jyuku/foundation/
オンライン・ファウンデーションコースを選ぶ際の注意点・見極め方
●大学進学資格として認定されているか
プログラムが大学入学に必要な資格や単位として正式に認められているかを必ず確認しましょう。
●進学先の選択肢と保証・サポート
公開されている提携大学や進学実績をチェック。提携大学への進学が保証の条件なども確認しておきましょう。出願手続きなどのサポートがあるかも重要です。
●提供機関の実績・信頼性
運営している学校や機関の歴史や実績を調べておきましょう。
●学習内容とカリキュラムの質、期間
英語だけでなく、学術スキルや専門科目がバランス良く組まれているカリキュラムが望ましいです。プログラムの期間も重要です。また、進学希望の大学や学部の求める要件に合致しているかも必ず確認しておきましょう。
●入学の要件・資格
英語力・学力の入学要件や高校卒業資格などが明示されているかを確認しましょう。
●学習サポート体制
オンラインであっても、講師やチューターのサポートは大切。個別相談や進学カウンセリングなどのサポートが充実しているかをチェックしましょう。
●学習スタイルや授業形式
完全オンライン/一部通学スタイル、ライブ授業中心/録画授業ありなど、自分にあっている形式かをあらかじめ確認しましょう。
●費用と奨学金制度
学費や追加費用(教材費、試験費など)が明確に提示されているかをチェック。奨学金や分割払いなどのオプションの有無も確認しておきたいところです。
オンライン型・対面型それぞれに、メリット・デメリットは存在します。ただ、近年では制度の整備が進んだため、オンライン・ファウンデーションコースでも海外大学進学を叶えることは可能であり、魅力的な選択肢の1つとして十分に考えられます。自分の状況にあった形式を選び、夢を実現してください!
ベネッセのオンライン大学準備コースは
オーストラリアやニュージーランドの大学進学要件を満たすためのプログラムです。
高校在学中から自宅で受講でき、日本人専門カウンセラーに大学選び・出願・ビザ申請まで相談できます。
成績・条件を満たせば、プログラム修了後に
オーストラリア、ニュージーランドの世界トップ水準の大学への入学申請が可能です!
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※この記事でご紹介している内容は2025年6月16日現在の情報に基づいています。
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