海外大生体験談

ヨーロッパ出願大学はどう決めた?Route H と一緒に考える「出願戦略」のつくり方 ~Raku W.先輩~

ヨーロッパの大学出願は、国や大学によって出願方式や必要書類、締切が大きく異なります。だからこそ、早い段階からどの国・大学をいつ目指すか、全体のスケジュールを整理することが鍵です。とはいえ、「どの国から出せばいい?」「アメリカなど他国の大学併願はどうする?」といった悩みを抱えるかたも多いはず。今回は、スペインなどヨーロッパの大学に挑んだRaku W.先輩のリアルな体験談から、戦略や準備のコツを聞いていきます。

※ここでご紹介している内容は個人の体験です。実際に準備する際は、必ず最新の情報をご確認ください。

 

5ヵ国にまたがる出願。「自分は何が大事か」という軸で、世界中から最適な一校を選び抜いた!

 

今回の「ラボ協力隊」


Raku W.先輩

スペイン IE大学 建築学部1年生。高校入学後、帰国子女も多いクラスで英語を日常的に使う中で視野が広がり、さらに高校で1年間のフランス留学を経験。多様な価値観に触れながら学ぶ楽しさを実感し、海外大学進学を決意した。

 


 

Raku W.先輩が出願した国・大学数
・スペイン 1校
・オランダ 1校
・イギリス 1校
・カナダ 1校
・アメリカ 10校

 

Q. 出願戦略を意識し始めたのはいつ?そのきっかけは?

 

フランス留学を機に興味。英語・仏語で学べる大学のリストアップから開始。

 

高2の夏に1年間のフランス留学から帰国し、その頃からヨーロッパの大学出願を考えるようになりました。秋頃からは本格的に準備を始め、まずはスプレッドシートに、英語とフランス語で学べる大学をできる限りリストアップしていきました。

 

ただ、「建築学部に進もう」と決めたのは高3に入るタイミングと、実はかなり遅めでした。建築学部に絞って大学を見ていくと、大学によっては共通テストの受験が必要だったり、ファウンデーションコースからのスタートだったり、現地語のみのプログラムしかなかったりと条件が大きく違い、結果的にまた一から大学を絞り直すことになりました。

 

ヨーロッパの大学は、入学後に専攻を選ぶ余地があるアメリカの多くの大学と異なり、入学直後から専門的な学びが始まるところがほとんどです。

 

そのため多くの場合、入学時点で「何を学びたいのか」がはっきりしている必要があります。「これちょっと面白そうかも」「この学部楽しそうだな」といった軽い気持ちで大学を選んでしまうと、後からプランが変わったときに、また一から選び直すことになりかねません。

 

だからこそ、個人的には大学選びの前に学部選び、つまり何を学びたいのかをしっかり考えておくことがとても大事だと思います!

 

 

Q. 出願戦略が固まるまで、どう調整していった?

 

価値観に沿ってプランを調整。全体のスケジュール感をつかんでおくのが大事!

 

準備を進める中で、「自分にとって何が大事か」を考えながら少しずつプランを調整していきました。

 

最初は「ファウンデーションコースを経由せずに直接入学できる大学がいい」と思っていたものの、結果的にファウンデーションも受験したり、フランス語圏の大学を考えていたのを、将来的により国際的に活動することを見据えて英語のプログラムに絞ったり、と自分の価値観に応じて選択肢を変更しました。

 

また、「ここに合格したらこの大学は出願しない」「この日程までに合格通知が来なかったら、別の大学も出願する」といったように、出願や結果の出る時期が異なるからこその戦略も立てていました。

 

だからこそ、どの大学がいつ出願で、どんなスケジュール感なのか把握しておくことは大切だと思います。

 

 

Q. 出願計画の全体像は? 計画を立てる上でRoute Hが役立ったことは?

 

志望度・日程の立てやすさを軸に構成。対話を通してブラッシュアップ。

 

どの大学の出願ももちろん本気でしたが、スケジュールは第一志望の大学と、締切が明確なアメリカの大学出願を軸に組み立て、エッセイなどもそこに一番時間をかけて準備しました。一番志望度の高い大学こそ、中途半端な状態で出願してしまって不合格になると、「もっと本気でやっておけばよかった」という後悔が残ってしまうと思ったからです。

 

一方で、オランダの大学は建築ではなく都市計画学部だったため、進学する可能性自体は高くありませんでしたが、他の大学と比べて学費が安く、合格の可能性も高いと考えて受験しました。

 

Route Hでは、最初に自己分析を通して自分の興味や、これまでの課外活動がどのような研究テーマにつながるのかを整理し、その上で建築を学ぶことを決めていきました。

 

大学選びの段階では、面談のたびにこちらから大学リストを更新して話し合いました。面談以外の時間でも「こういう大学もあるよ」と提案してもらったり、「この大学も気になっているんですけどどう思いますか」と相談したりしながら、少しずつリストを磨いていきました。

 

Route Hも、ただ「良い大学に合格させる」というより、私がどんな人間なのかを対話の中で理解し、それを反映させた大学選びやアドバイスをしてくれていたように感じます。そのため、単なるサポート塾という感覚は全くなく、本当に伴走しながら受験戦略を立てているような感覚でした。

 

 

Q. エッセイ・外部試験・学校生活⋯とにかくやることが多い受験期。上手に進めるコツは?

 

早めのスコア取得で安心。無理しすぎないタスク配分と管理で焦りをシャットアウト!

 

Raku W.先輩の出願スケジュール
●高2
8月:大学リスト作成開始
8月〜12月:語学試験・SAT®の受験

 

●高3
5月:おおよその受験校決定
6〜10月:アメリカCommon Appエッセイ作成
7〜8月:アメリカ奨学金応募
9月〜10月:ヨーロッパ奨学金応募
10月〜12月:ヨーロッパ書類作成
12月:オランダ・カナダ・スペイン大学出願
1月:アメリカ大学出願(Regular Decision)
2月:イギリス大学出願(ファウンデーションコース)
3月:アメリカ大学合否結果が出始める

 

出願にはテストスコアが必要だったので、高2の秋の時点でTOEFL®やフランス語の資格試験を一通り受けました。まずは自分の実力を把握できたのが大きかったです。そこからはベースラインがある状態で点数を伸ばしていく、という感覚だったので、早めに取得しておいたおかげで「大学の要件を満たせないかもしれない」という不安を感じずに済みました。

 

課外活動は、高3になったタイミングで一度区切りをつける人も多いと思いますが、私は特に決めずに続けていました。受験のためというより、どちらかというと息抜きに近く、実際に出願の2週間前に東ティモールへボランティアに行ったりもしました。

 

東ティモールでの教育支援ボランティア

東ティモールでの教育支援ボランティア。
授業活動のほか、現地の国際機関などが取り組む開発・国際協力の現場に携わりました。

 

出願書類のタスクが重なってくる時期も無理に全部を1日に詰め込まず、「今日はエッセイの日」「今日はCV* を作る日」という感じでやることを分けて進めていました。高3の夏までは野球部の活動もあったので、体が疲れて集中できない日もありましたが、そういう時は無理せず休むほうが結果的に効率がいいと感じていました。

 

ただ、全体像が見えないと、膨大なタスクに追われているような感覚になってしまうので、必要書類ややることはスマホのメモアプリで管理するようにしていました。

 

*CV(Curriculum Vitae):海外大学への出願や留学で求められる書類の一つ。学歴、研究経験、受賞歴などを詳細にまとめた教育・研究用履歴書。

 

 

Q. ヨーロッパ出願で苦労したことは? どう乗り越えた?

 

スケジュール管理が難点。相談できる環境、刺激し合える仲間の存在に助けられた!

 

提出書類の多さについては、アメリカの大学出願で慣れてからは、ヨーロッパの大学は比較的楽に感じました。それでも、大学や国によって必要な書類が大きく異なるため、複数校を受験するとなるとスケジュール管理はやはり難しかったです。

 

その点では、正直Route Hのサポートに本当に助けてもらいました。定期的なカウンセラーとの面談はもちろん、困ったことや詰まったことがあればいつでも相談できる環境があり、非常に心強い支えだったと思います。

 

Route Hに入る前は、「スケジュール管理くらい自分でもできるだろう」と正直甘く考えていた部分もありました。でも、今振り返ると、きっと「ここはもう間に合わないな」とか「やっぱり来月に出願しよう」といったように先延ばしにして、悪い方向で妥協してしまっていた気がします。

 

また、対面での集合研修では他のRoute Hの仲間から刺激を受けることも多く、そこでつながりができて、別の時間に集まってみんなでエッセイを書く、ということもありました。大学進学後もそのつながりは続いています

 

エッセイ添削や提出書類作成のサポートに限らず、Route Hのプログラム全体を活用することで、海外大学受験のプロセスをスムーズに、そして楽しみながら進めることができたと思います。

 

 

Q. 複数国の大学併願の中で、出願先の変更が必要になったとき、どう考えた?

 

「まず1校の合格」が、長く続く出願を精神的にラクにしてくれた。

 

ヨーロッパの大学は、自由なタイミングで出願できるところや、締切が高校卒業後と比較的遅いところも多く、明確に「ここまで頑張れば終わり」という区切りがありません。その分、かえって迷いや不安が生まれやすかったように思います。

 

周りに海外大学を受験する人は多くなく、総合型選抜で早々に受験を終えていく友達を見て、焦りを感じることもありました。私は国内大学の併願をせず、海外一本で進めていたので、結果が出るまでは「本当に合格できるのか」「合格できても奨学金が必要だな」と、なかなか安心できない状態でした。

 

そこで、「セーフティースクール」と呼ばれる合格可能性の高い大学に、予定より少し早めに出願しました。まず1校合格をもらえたことで、「とりあえず大学には進学できる」と思えたのは大きく、その後の出願にも気持ちの余裕を持って臨むことができました。

 

ただ、ヨーロッパだけでなくアメリカ・カナダ・イギリスの大学も併願しましたが、最初はそれぞれの国に第一志望を作ってしまっていたことが、出願先を考え直す際に気持ちの揺らぎにつながりました。もちろん国によって大学の特色は確かにありますが、最終的には「国」ではなく、「大学」で判断するようにしました。そのほうが、より自分に合った大学を見つけられると思います。

 

 

Q. 合否連絡を受け取ったあと、最終的に進学先をどう決めた?

 

一番自分に合う大学はどこか。学び・大学の特色などに加え、学費も大きなカギ。

 

早いところでは12月中に合格が出て、第一志望だった今通っている大学からも1月中に合格通知が来たので、気持ちはほぼ固まっていました。

 

私は建築を学びたかったので、「国際的なコネクションの多さ」「学生の多様さ」「学費の安さ」「大学全体として変革を重視している姿勢」「建築士資格取得を見据えたプログラム」といった点から、進学先を選びました。

 

学びたい内容は早い段階で意思が固まっていましたが、奨学金の結果次第では進学先をさらに迷っていたと思うので、学費はかなり大きな判断材料だったと思います。

 

なかなか話しにくい部分ではありますが、両親とも相談しながら「このくらいまでの学費なら進学できる」「学びの面ではここに行きたい」とお互いの考えを共有しました。そのうえで、最終的には私の選択を尊重してくれて、納得した形で決断することができました。

 

また、大学のランキングを見ると、私の進学先は他大学と比べてあまり高くなく、周りの友達から「そっちにするんだ」と言われることもありました。ただ、結果が出る前からランキングに関係なく「どこが一番自分に合っているか」を考えていたので、合格後に迷うことはほとんどありませんでした。

 

判断材料は人それぞれですが、進学は人生の大きな転換点でもあるので、周りに流されずに自分で決めることが大切だと思います。

 

そのため、進学先を決めるにあたって、Route Hから具体的な助言を受けることはあまりありませんでしたが、むしろ、それが私にとってはとてもありがたかったです。進学したい大学とその理由を伝えると、私の選択を肯定し、応援してくれました。そのおかげで、後悔することなく決断を後押ししてもらえたと感じています。

 

 

Q. 出願を通して感じた大事なポイントは? 後輩へのアドバイスもぜひ!

 

自分の求める学び・環境をしっかり考えて、後悔のない選択を。自分自身を見つめて!

 

英語圏の大学に比べて学費が抑えられる点で、ヨーロッパの大学は魅力的に感じますが、学びの面でも、ヨーロッパの歴史や文化価値観を反映した独特な学びが得られると思います。

 

私自身、建築の授業では「人が空間をどう使うか」を考えてデザインをするのですが、そのスケール感や大切にしている哲学は、先生やクラスメイトによって本当にさまざまだと感じます。そこに日本的な価値観も持ち込んで比較できるので、その違いを実感できるのがとても面白いです!

 

また、合格するための戦略はもちろん必要ですが、ヨーロッパの大学は特に定量的に比較しづらい部分が多いため、「受かるための戦略」を立てるというよりも、「自分に合った学びが得られる環境で学ぶための戦略」を考える方が大切だと思います。

 

出願準備が始まると、どうしても合格を目指すこと一心で、「自分は何を学びたいのか」「その学びをどんな環境で得たいのか」を考える時間が減ってしまいがちです。

 

実際、私は受験準備を始めたのは早いほうでしたが、自分が本当に必要としている学びが明確になったのは出願直前でした。ただ、自分にとって何が大事かを考え、後悔しない選択ができたという面で受験は成功だったとも思えています。

 

少し曖昧なアドバイスかもしれませんが、一言でいえば「受験期間中こそ、大学ではなく自分を見つめるべき!」ということです。

 

いかがでしたか? 

ヨーロッパを含む海外大学の出願では、選択肢が多いからこそ「自分はどんな人間で、何を学び、実現したいのか」を見つめ直すことが大きな意味を持ちます。Raku W.先輩も、自己分析を通じてこれまでの経験や活動を整理したことが、出願プロセスにおける迷いや不安を払拭し、納得のいく進路選択を実現する大切な軸となったようです。

出願戦略・準備をひとりでできるか不安な方へ

BenesseのRoute Hではあなたの夢の実現に向けて、海外大出願のサポートを行っています。高校3年生の出願戦略・スケジュール作成、英語エッセイの添削、奨学金に向けた日本語でのエッセイ添削や面接対策はもちろん、自己分析のサポートや課外活動の計画まで、進路の段階に応じて丁寧に支援。専門スタッフが、進路相談から合格までずっと伴走します。

 

※この記事でご紹介している内容は2026年2月27日現在の情報に基づいています。

 

 

 

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