海外大学進学情報

日本で世界標準の学位が狙える2027年の新設プログラム―東京大、東北大、東京都立大、上智大―

得意な英語を活かして進学を考えるとき、まず海外大学を思い浮かべる方は多いでしょう。しかし、2027年を境にその常識は変わるかもしれません。日本にいながら英語で専門科目を履修し、学位取得を目指せる英語学位プログラムが、国内の大学で次々と設計されているからです。

 

日本でも「英語で学位」が狙えるプログラムが増えてきた

日本の大学ではこれまでも一部の授業を英語で履修できるケースはありましたが、近年は、英語で専門科目を学び、学位取得までつなげる学士課程が増えてきています。また、入試でも英語資格試験に加え、IB、SAT、ACT、Aレベルなどの国際的な試験を活用できるケースなど、多様になっています。

 

※ここでご紹介している内容は、2026年3月時点の情報です。実際に準備する際は、最新の情報をご確認ください。

■ 2027年度のおもな新設プログラム(2026年3月時点)

大学 プログラム/学部 正式名称(略称) 学びの特徴 開始時期
① 東京大学 UTokyo College of Design (CoD) 学際的に社会課題へ向き合う英語学士課程 2027年9月予定
② 東北大学 Gateway College 入学後に専門を選ぶ英語学士課程 2027年4月予定
③ 東京都立大学 TMU Global Leaders for Innovation Programs (T-GLIPs) 既存の専門分野を英語で学ぶプログラム 2027年4月より順次
④ 上智大学 Department of Digital Green Technology (DGTech) 理工・データ・環境を英語で学ぶ新学科 2027年4月予定

① 東京大学 UTokyo College of Design(CoD)― 学際的に社会課題へ向き合う英語学士課程

東京大学College of Designは、多様な学術知を『design approaches』によってつなぎ、融合することで、複雑な社会課題に取り組む学士課程として構想されています。授業はすべて英語で行われ、学生は従来の学問領域にとらわれず、それぞれの興味・関心に基づいて学びを組み立てると説明されています。さらに、国内外での長期インターンシップなどを通して、知の定着と実践に取り組むことも示されています。

 

プログラム内容

デザインの方法論と東京大学の幅広い専門知識を組み合わせ、複雑な社会課題に向き合う力を育みます。学問横断の基礎科目やデザイン科目を通して学びを深め、4年次には国内外の企業や国際機関などで約半年間の長期インターンシップを行います。学士4年と修士2年からなる一貫教育プログラムとして構想されており、成績優秀者は5年で修了可能とされています。

<入試概要>  ※詳細要項は2026年8月頃公表予定

項目 Route A:おもに国内大学入学共通テストの利用者 Route B:おもに国際標準テスト(IB、SATなど)の利用者
募集人員 50名 50名
学生構成 多様なバックグラウンドを持つ学生を募集 同左
開始時期 2027年9月(秋入学) 同左
選抜方法 提出書類・資料・面接による総合評価(英語で実施、一部日本語を使用することあり) 提出書類・資料・面接による総合評価(英語で実施)
提出書類 調査書(または成績証明書) / 評価書 / エッセイ等 / 英語資格 / 大学入学共通テスト成績 成績証明書 / 評価書 / エッセイ等 / 英語資格(条件により免除あり) / 国際標準テスト・資格(IB, SAT, ACT, A-Level 等)の成績
学力目安 共通テスト指定科目で概ね8割以上の得点を期待 SAT 1480以上 / ACT 33以上 / IB 38点以上 / A-Level A以上3科目 等
英語資格スコア目安 TOEFL iBT® 80超 / IELTS 6.0超 / Cambridge 169超 / Duolingo 110超 / 英検 2400超 同左 ※英語による教育歴等に応じて提出免除あり

<求める学生像>

②東北大学 Gateway College― 入学後に専門を選ぶ新しい英語学士課程

東北大学は、2027年4月に、全学部が参画する新しい学部教育の拠点として「Gateway College」を設けます。ここでは、多様な文化的背景を持つ学生が英語授業を通じて共に学ぶ「国際共修環境」のもと、幅広い教養教育と分野横断的な基礎教育を受けながら、自らの関心に沿って学びを深めていきます。東北大学はこの仕組みを通して、研究大学にふさわしい新しい学士教育を展開するとしています。

 

プログラム内容

学生が自らの手で専門分野を決定する「レイト・スペシャライゼーション(Late Specialization)」が特徴です。入学時に専門分野を固定せず、まずは学問の境界を越えて多様な領域に触れ、1・2年次に幅広い教養教育と分野横断的な基礎教育を受けたうえで、3年次以降に専攻分野を決定します。こうした学びを通して、複雑な社会課題に多角的な視点から向き合える人材の育成を目指しています。

<入試概要> ※詳細要項は2026年6月頃公表予定

項目 4月入学(第1期) 10月入学(第2期)
募集人員 88名 90名
学生構成 日本人学生と留学生が共に学ぶ環境 同左
開始時期 2027年4月 2027年10月
選抜方法 書類審査 / 筆記試験 / 面接 書類審査 / 筆記試験 / 面接 ※英語で実施
提出書類 調査書等の学業成績書類 / 学校内外の学習成果・活動実績・資格等に関する書類 成績証明書 / 東北大学が指定する国際的大学入学資格試験のスコア / 英語能力検定試験のスコア等
学力目安 優れた学業成績を示す書類(国内高) / 同等の成績(海外高) 国際的大学入学資格試験等に基づく評価
英語資格スコア目安 未定 未定

<求める学生像>

  • ・幅広い教養と分野横断的な学びを通して、自ら専門分野を切り開いていける人
  • ・多様性の価値を理解し、グローバルな視点で他者と協働できる人
  • ・世界的な課題に挑み、創造的思考やイノベーション力を発揮したい人
  •  

【参考ページ】
東北大学(公式) Admissions
https://admissions.tohoku.ac.jp/en/admissions/undergraduate/gateway_college/

③ 東京都立大学 T-GLIPs― 専門分野を英語で修め、都市の課題を考える

2027年度より、既存の学部・学科で培われた専門知識を英語で体系的に学べるプログラム「TMU Global Leaders for Innovation Programs(T-GLIPs)」の導入が予定されています。まずは都市環境学部の4学科から開始し、その後、他の学部・学科にも順次拡大する方針が示されています。

 

プログラム内容

対象は、地理環境学科、都市基盤環境学科、環境応用化学科、観光科学科の4学科です。各分野の最先端の専門知識を英語で体系的に学べる点が特徴です。さらに東京都立大学では、2028年4月に新学部「共創学部(Faculty of Global Innovation and Development/GLIDe)」の開設も構想しており、持続可能な都市の実現や地球規模の課題解決に挑むソーシャルイノベーション人材の育成を目指すとしています。

<入試概要>※詳細は2026年7月頃公表予定

項目 T-GLIPs入試Ⅰ T-GLIPs入試Ⅱ
対象学科 地理環境学科 / 都市基盤環境学科 / 環境応用化学科 / 観光科学科 都市環境学部(都市基盤環境学科)
募集人員 若干名 若干名
開始時期 2027年4月 同左
選抜方法 第一次選抜:書類選考 / 第二次選抜:オンライン面接(口頭試問を含む)※地理環境学科のみ小論文あり / 面接言語は学科により英語または英語・日本語 第一次選抜:書類選考 / 第二次選抜:オンライン面接(口頭試問を含む) / 英語で実施
提出書類 成績証明書 / 国際標準テスト・資格(IB, SAT, ACT, A-Level等)または大学入学資格試験・統一試験の成績 / TOEFL iBT®またはIELTSのスコア / Essay Form 調査書 / 志望理由書 / 英語資格
学力目安 SAT・ACT・IB・大学入学資格試験・統一試験等を含む総合評価 高校での成績基準あり / 「全体の学習成績の状況」4.0以上 / または外国語・数学・理科がいずれも4.3以上

<求める学生像>

  • ・地理環境学科:自然環境や地域の成り立ちを広い視野でとらえ、地理学の学びを国際的な文脈でも深めたい人
  • ・都市基盤環境学科:都市インフラや防災・環境の課題に関心があり、国際社会でも通用する専門性を身につけたい人
  • ・環境応用化学科:化学を土台に環境・材料・エネルギーなどの課題に向き合い、英語で専門性を高めたい人
  • ・観光科学科:観光を通じて地域社会や都市の魅力・課題を考え、社会に役立つ形で学びを生かしたい人

 

【参考ページ】
東京都立大学(公式)
・T-GLIPs:TMU Global Leaders for Innovation Programs
https://www.tmu.ac.jp/english/education/english-taught_degree_programs/new-initiatives.html
・アドミッション・ポリシー
https://www.tmu.ac.jp/entrance/revision/y2027/admission_policy/37023.html

④上智大学 DGTech― 理工・データ・環境を英語で学ぶ新学科

上智大学は、2027年4月に理工学部の新学科「デジタルグリーンテクノロジー学科(DGTech)」の設置を構想しています。カリキュラムのすべてを英語で提供し、データサイエンスやデジタル技術を基盤に、GXを担う次世代のイノベーターを育成する英語による学位取得プログラムとして構想されています。

 

プログラム内容

上智大学理工学部で2012年から実施してきた「グリーンサイエンス」「グリーンエンジニアリング」の2コースを発展・拡充し、新たな学科として開設する構想です。データサイエンスやデジタル技術を中心に、電気・機械・生物・化学といった既存の理工学分野を組み合わせながら、環境や持続可能性の課題に向き合う力を育てます。企業や自治体と連携したプロジェクト型学習やインターンシップ科目も予定されています。

<入試概要> ※詳細は今後公表される募集要項でご確認ください

項目 4月入学生 9月入学生
募集人員 合計50名
学生構成 学科全体で約半数は留学生を予定 同左
開始時期 2027年4月(設置構想中) 2027年9月予定
入学時期 4月(春学期) 9月(秋学期)
選抜方法 書類選考 / 推薦入学試験等を実施予定 / 一般入試は検討中 書類選考を実施予定
提出書類 SAT / ACT / IB Diploma / GCE A-Levels / EJU / TOEFL iBT® / IELTS等を活用予定 同左
学力目安 各種試験・資格に基づく評価 同左
英語資格スコア目安 未定 未定

<求める学生像>

  • ・データサイエンスやデジタル技術、理学・工学の幅広い分野を探究し、複合的な視点から課題解決に取り組みたい人
  • ・環境問題をはじめとする社会課題を論理的に分析し、多様なデータから本質を読み解こうとする人
  • ・持続可能な社会の実現に向けて、科学技術を応用しながら新しい価値や変革を生み出したい人
  •  

【参考ページ】
上智大学(公式) デジタルグリーンテクノロジー学科
https://fst.sophia.ac.jp/department/dgtech

英語が得意な人ほど、国内の新しい進路も視野に入れておきたい

ここまで見てきたように、日本国内でも英語で授業を受け、学位取得まで目指せる学士課程が増えています。各大学の入試情報からも、英語資格試験のスコアだけでなく、英語で学習し、考え、表現できる力が前提とされていることが読み取れます。だからこそ、高校の早い段階から英語資格試験の対策に加えて、英語で読む・書く・話す・聞く経験を積み重ねておくことが重要になります。

また、進路は「海外か国内か」という二択だけでなく、「何を、どの言語で、どのように学ぶか」という視点も重視されるようになってきています。今回紹介した国内の英語学位プログラムは、その選択肢の一つです。新設・構想段階のプログラムも多いため、志望する場合は、各大学の公式情報を継続的に確認していきましょう。

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