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発表!’26THE世界大学ランキング –アジアの大学がさらに躍進、日本の大学にも注目–

イギリスの高等教育専門誌「Times Higher Education(THE)」は、日本時間の10月 9日に2026年版の「THE世界大学ランキング」(THE World University Rankings 2026)を発表しました。世界で最も権威あるランキングの1つとして知られるTHEの大学ランキングは、今年で22回目。
単純に順位だけを追うのではなく、「世界基準で大学を見る」視点を持つことが、海外・国内問わず進学先を考えるうえで大切です。

THE世界大学ランキング2025でアジアの大学が躍進

THE世界大学ランキング2026の全体TOP20

「THE世界大学ランキング」は、THEが独自の指標で各国の大学をスコア化し、「教育」「研究環境」「研究の質」「産業界」「国際性」の5領域・18のパフォーマンス指標 (*1) に基づいて毎年ランク付けしています。

 

*1)18指標のうち「国際性」分野の「派遣留学生の割合(Studying Abroad)」は将来採用予定で、現時点では評価に含まれません。

 

■「THE World University Rankings 2026」1位~20位

 

順位 2025年
の順位
順位の
変動
大学名 国名
1 1 オックスフォード大学
(University of Oxford)
イギリス
2 2 マサチューセッツ工科大学
(Massachusetts Institute of Technology)
アメリカ
=3 4 プリンストン大学
(Princeton University)
アメリカ
=3 5 ケンブリッジ大学
(University of Cambridge)
イギリス
=5 3 ハーバード大学
(Harvard University)
アメリカ
=5 6 スタンフォード大学
(Stanford University)
アメリカ
7 7 カリフォルニア工科大学
(California Institute of Technology)
アメリカ
8 9 インペリアル・カレッジ・ロンドン
(Imperial College London)
イギリス
9 8 カリフォルニア大学バークレー校
(University of California, Berkeley)
アメリカ
10 10 イェール大学
(Yale University)
アメリカ
11 11 チューリッヒ工科大学
(ETH Zurich)
スイス
12 12 清華大学
(Tsinghua University)
中国
13 13 北京大学
(Peking University)
中国
14 =14 ペンシルバニア大学
(University of Pennsylvania)
アメリカ
15 =14 シカゴ大学
(The University of Chicago)
アメリカ
16 16 ジョンズ・ホプキンス大学
(Johns Hopkins University)
アメリカ
17 17 シンガポール国立大学
(National University of Singapore)
シンガポール
=18 20 コーネル大学
(Cornell University)
アメリカ
=18 =18 カリフォルニア大学ロサンゼルス校
(University of California, Los Angeles)
アメリカ
20 =18 コロンビア大学
(Columbia University)
アメリカ

※ 順位の数字に「=」がついている場合:同順位の大学あり
※ 順位の変動が「=」の場合:前回順位から変動なし

オックスフォード大学、10年連続で首位を維持

2026年版のトップは10年連続でオックスフォード大学(イギリス)。
首位維持期間としては史上最長を更新しました。
2位にマサチューセッツ工科大学(MIT)、3位タイにプリンストン大学とケンブリッジ大学が続きます。

トップ10の顔ぶれは前年と同じで、アメリカ7校、イギリス3校という構成。
一方で順位の入れ替わりは多く、ハーバード大学は前年3位から5位タイに下落し、
プリンストン大学は4位から3位タイへ上昇するなど変動が見られました。

今年のランキング対象は 115の国・地域から過去最多の2,191大学(前年2,092校 → +99校増)。

ランキング対象校が増える中で上位を維持する難しさは年々増しており、各大学がいかに研究力や国際性を高めているかがより重視される傾向が続いています。

 

 

アジアの大学がさらに台頭 – 清華大学、北京大学、シンガポール大学が上位に

アジアからは今年も力強い存在感が見られます。

アジアトップは 清華大学(中国)12位、2位は 北京大学(中国)13位 と、
いずれも前年と同じ順位をキープ。
3位の シンガポール国立大学(NUS)も17位を維持 し、上位校は横ばいとなりました。

 

ただし「伸び悩み」は存在します。

清華・北京・NUSはここ10年で大きく順位を上げてきましたが、
2026年版では3校とも順位に変化がありません。

背景にはこれらの大学の、 国際性スコアの伸びが鈍化 していることが指摘されています。

 

一方で、「トップ層以外のアジア」は勢いが続きます。

  • ・中国:ランクイン97大学(+3)。そのうち 20%以上が順位上昇18校が過去最高位

  • ・香港:国内8大学がランクインし、すべてが順位上昇。トップ200入りは過去最多の6校。

  • ・韓国:トップ100入りが 2校→4校 に増え過去最多。研究の質の4指標すべてが上昇。

  • ・インド:ランクイン128大学でアメリカに次ぐ規模。27校が新規ランクイン。

  •  

アジア諸国は研究への投資、人材獲得、博士号取得者比率の向上などでスコアが安定して上昇傾向。
欧米の停滞を横目に、アジア全体としては「量・質ともに」存在感が大きくなっています。

 

日本の大学では、東京大学が26位に上昇。東北大学が大きくランクアップ

 

日本のトップは東京大学(26位)で、前年の28位から2ランクアップし、2015年以降で最高順位となりました。
続く京都大学は61位(前年55位)となり順位を下げたものの、国内2位を維持しています。

 

今年大きく順位を伸ばしたのが東北大学で、103位タイ(前年120位)と大幅なランクアップ。
大阪大学も151位(前年162位)へと順位を上げています。

 

166位にランクインした東京科学大学は、

旧・東京工業大学と旧・東京医科歯科大学の統合により誕生した新大学で、
今年「東京科学大学」として初めて掲載されました。

旧2大学の順位を参考にすると、

  • 旧・東京工業大学(2025年:195位)、
    旧・東京医科歯科大学(2025年:401–500位)と比較すると、
    統合後の東京科学大学は166位と順位を伸ばしており、
    両校の強みを反映した初回掲載となっています。

 

今年、日本からランクインした大学は115校と前年と同数でしたが、
平均スコアは0.5ポイント以上改善し、特に「研究の質」カテゴリーでは多くの大学でスコアが伸びました。

一方で、全体の順位変動を見ると ランクアップは4%のみ にとどまり、
改善の幅に大学間で大きな差が出ている点が特徴的です。

 

 

■「THE World University Rankings 2026」で1000位以内にランクインした日本の大学

順位 昨年順位 順位の変動 大学名 設置区分 総合スコア
26 28 東京大学 国立 83.5
61 55 京都大学 国立 74.0
=103 120 東北大学 国立 65.8
=151 162 大阪大学 国立 61.8
166 NR

東京科学大学

(旧:東京工業大学・東京医科歯科大学)

国立 60.7
201–250 201–250 名古屋大学 国立 56.4–58.6
301–350 301–350 九州大学 国立 51.6–54.2
351–400 351–400 北海道大学 国立 49.9–51.5
筑波大学 国立
501–600 601–800 順天堂大学 私立 43.6–46.1
601–800 601–800 広島大学 国立 39.0–43.5
慶應義塾大学 私立
神戸大学 国立
会津大学 公立
801–1000 801–1000 和歌山県立医科大学 公立 35.5–38.9
早稲田大学 私立

※ 順位の数字に「=」がついている場合:同順位の大学あり
※ 順位の変動が「=」の場合:前回順位から変動なし

欧米から東アジアへ。世界の研究力、重心が移動中

THEのチーフ・グローバル・アフェアーズ・オフィサー
Phil Baty氏の2026年ランキング公式コメントでは、

「今年のランキングは、研究と高等教育の卓越性における勢力の均衡が
欧米の名門大学から、台頭する東アジアの大学に移りつつある傾向を
はっきりと浮き彫りにしている。
アメリカと西ヨーロッパの多くが後退する一方、中国を先頭にアジア諸国は
着実に順位を上げ続けている。
この流れは、研究資金の確保や国際的人材の獲得が西側で停滞する中、
今後も続くと考えられる。」と分析されています。

 

まとめ

THE世界大学ランキングは、大学のブランドだけではなく、研究の質や国際性といった実際の教育研究力を比較できる重要な指標です。海外大学と国内大学の両方を視野に入れながら、「どんな環境で学びたいか」という視点で大学選びを進めていきましょう。

 

※この記事でご紹介している内容は2025年11月18日現在の情報に基づいています。

 

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