海外大学進学情報

「英語で」学べる大学・学部 2023年度最新情報③ 国際基督教大学(ICU)

コロナ禍がようやく終息に向かい始め、留学を含めたグローバルな人の動きも活発化してきている昨今。ただ、海外で学びたいという思いを抱きながらも、海外大への進学はまだ少し不安が残るという方も少なくないでしょう。
そんな方には、欧米の大学に近い国際的な環境や「英語で」学ぶ授業、リベラルアーツ教育の実践、留学制度の必修化など、それぞれの個性を強く打ち出している国内のグローバル系大学・学部も十分に選択肢の1つとなりえます。

このシリーズでは、国内・海外問わずグローバル視点での大学選びの一助としていただくため、「英語で学べる」ことに実績・定評がある日本の大学・学部の、コロナ禍の状況を含めた最新入試情報をお届けしています。2022年(2023年度入試)の第3弾は、国際基督教大学(ICU)を取り上げます。

【参考ページ】国際基督教大学(ICU)

「英語で」学べる学部2022年度最新情報3_国際基督教大学(ICU)

(1)どんな学びができる?

ICUとはどんな大学?

国際基督教大学(ICU)は、「キリスト教の精神に基づき、国際的社会人としての教養をもって、神と人とに奉仕する有為の人材を養成し、恒久平和の確立に資すること」を目的として献学された私立大学です。世界人権宣言の原則に立ち、「責任ある地球市民」として世界の平和と 多様な価値観を持つ人々との共生を実現するためにリベラルアーツ教育を実践しています。人文科学、社会科学、自然科学分野を有し、少人数の教育環境、英語による授業開講、高い外国籍教員比率など、真のリベラルアーツ教育の実践に不可欠な教育環境を有していることから、世界18カ国30のリベラルアーツ大学(2021年現在)が加盟するグローバルリベラルアーツ・アライアンスに日本で唯一、加盟しています。

またICUは、国際社会人を育成するという理念の実現のため、献学時に国際主義を掲げました。この思いは今も受け継がれ、ICUの教育、教員構成、キャンパス環境に反映されています。キャンパスの国際性の豊かさは日本有数と言われていますが、多くの外国人留学生が在学しているにもかかわらず外国人留学生専用の制度がないのが特徴。東京・三鷹市にある東京ドーム13個分もの広い敷地を持つキャンパスでは、日本人も外国人留学生も同じ授業で学び、同じクラブ・サークル活動に励んでいます。

ICUの主な特色(概要)

特色1) 文理の区別なく幅広く学ぶリベラルアーツ

学部は教養学部のみで、その中に人文科学・自然科学・社会科学の31のメジャー(専修分野)があります。リベラルアーツ教育の”Later Specialization”(専門化を急がず、自分にあった専門を見きわめるべく幅広く学ぶための時間を重視する)という考え方により、入学時に専攻を決める必要はなく、一般教育科目や基礎科目を幅広く学んだ後、2年次の終わりに専門(メジャー)を決定するカリキュラムです。学生は1,2年次に語学教育科目(英語/日本語)、一般教育科目、保健体育科目や、文系・理系30を超える各メジャーが提供する基礎科目など幅広い分野の科目で学問的基礎力を養いながら自分の興味と適性を見極めます。3年次からは主専攻、副専攻で自身の専修分野について学びを深め、最終学年でその集大成として自身で設定したテーマを1年間かけて論文にまとめる卒業研究を行います。

特色2) 少人数・対話型授業

ICUでは「リベラルアーツ実現のための必須条件=少人数教育」と考え、献学時から少人数教育を貫いています。専任教員一人あたりの学生数は19名(2019年5月1日現在)で、学びの中心は「対話」。教員が一方的に話す講義形式ではなく、ディスカッション・対話を中心に進められるグループワークやプレゼンテーションなどの授業が多く、学生の積極的な参加が求められます。授業終了時に授業で聞くことができなかった質問や授業への意見を書き込める「コメントシート」や、授業時間以外に教員の研究室を訪ねて質問できる「オフィスアワー」もあります。
少人数・対話型の仕組みの中で、社会で活躍するとき必要不可欠なプレゼンテーション能力を自然と身に付けていきます。

特色3) 日英バイリンガル教育

キャンパスの公用語は日本語と英語。専任教員の3人に1人は外国籍という国際的な環境の中で、日英両語の高い言語運用能力を育む「日英バイリンガル教育」が徹底されています。主に日本語を母語とする学生は、1年次の大半を費やしてリベラルアーツ英語プログラム (ELA: English for Liberal Arts Program)で学びます。すべての授業が英語で行われるこのプログラムでは、それぞれの習熟度にあわせて決定された課程で、各課程内約20人ずつの「セクション」と呼ばれる少人数のクラスに分かれ、週4コマから11コマの授業を履修。「異文化コミュニケーション」や「生命倫理」などのテーマで、関連文献を読み、議論し、小論文などを書くといった学術活動に取り組みます。学生一人一人の英語力とニーズに合わせたきめの細かい丁寧な指導により、ICUの学びに必要な英語運用能力(academic English skills)とリベラルアーツ教育の根幹となる批判的分析能力(critical thinking skills)を集中的に習得します。
また、期間・地域ともに多様な留学プログラムが用意されており、年間450名(全学生の15%程度)を超える学生が海外で学び、単位を修得しています。

特色4) 学期完結型の3学期制

ICUの1年間は3学期、授業は学期毎に完結します。そのため履修科目の選択機会が4年間に12回あり、学ぶ過程で生まれる興味・関心に合わせたカリキュラムの組み立てが可能です。 また、多くの他大学が1科目につき週1回のみの授業であるのに対し、ICUの場合は1科目につき週複数回の授業が行われることが大半なので、集中的に学ぶことができます。
成績評価はGPA制度で行われます。履修した科目1単位あたりの成績平均点数であるGPA (Grade Point Average)は、学業成績を測る基準であり、奨学金や交換留学の学内選考の合否にも影響する重要な数値。成績が点数化されることで、学生は学習到達度を客観的に把握しやすくなり、教員は履修に関するきめ細かなアドバイスを行うことが可能です。

(2)2023年度の入試情報

2023年度入試制度の特徴・内容

ICUでは、様々な方法で入学者選抜を実施しています。主要な入試は大きく分けて「一般選抜」「総合型選抜」「ユニヴァーサル・アドミッションズ」となります。いずれも、出願はWEBシステムを利用します。

  一般選抜
[A方式 / B方式]
総合型選抜
[英語外部試験利用]
[理数探究型]
[IB認定校対象]
ユニヴァーサル・アドミッションズ
帰国生入試 English Language Based Admissions EJU利用選抜
入学時期 4月 4月 4月 4月/9月 4月/9月
主な選考言語 日本語 日本語 日本語 英語 日本語
卒業要件となる語学プログラム ELA(英語) ELA(英語) ELA(英語) JLP(日本語) ELA(英語)

※入学試験の詳細は入学試験要項で必ず確認してください。新型コロナウィルス感染症の影響により、試験日程や方法が変更になる可能性があるため、ホームページで公開される最新情報にご注意ください。

◆一般選抜

高等学校までの学習で蓄積した基礎知識に加えて、入学後のリベラルアーツ教育において必要とされる適性が試されます。A方式とB方式(英語外部試験利用)があり、それぞれ独自の試験方法を通して、受け身の学習を超えて主体的に学ぶことができる学生が選抜されます。

※「A方式」と「B方式」は併願することができます。

  A方式 B方式(英語外部試験利用) (*1)
募集人員 教養学部アーツ・サイエンス学科:240名 教養学部アーツ・サイエンス学科:10名
試験科目 ①人文・社会科学または自然科学(いずれか1科目)<80分、80点>
②総合教養【ATLAS】<約80分、80点>
③英語(リスニング含む)<約90分、90点>
<第一次選考>
①英語(出願書類として提出する英語外部試験の成績証明書)
②総合教養【ATLAS】<約80分、80点>
<第二次選考>
③個人面接

*1)B方式には英語外部試験スコアの条件があります。次のいずれかの英語外部試験の成績証明書が必要です。
(注)【_】内の数字は合格最低点。いずれも出願開始日から遡って2年以内に受験したものに限る。

  • ・IELTS (アカデミック・モジュール) 【6.5以上】
  • ・TOEFL iBT®テスト 【79以上】
  • ・Cambridge English Qualifications 【175以上】
  • ・GTEC CBT【1300以上】

◆総合型選抜

書類選考と面接により、受験生の多様な能力を全人的に見て合否判定が行われる入試制度。
「英語外部試験利用」「理数探究型」「IB認定校対象」の3つの方式があります。提出された書類から学業、課外活動、芸術、スポーツ、奉仕活動などを通して志願者の資質が慎重に審査されたうえで、複数の教員による面接が行われます。

※「総合型選抜」では3つの方式のいずれかを選択する必要があります(併願不可)。

  英語外部試験利用(*2) 理数探究型(*2) IB認定校対象(*3)
募集人員 65名(3つの方式の合計)
※複数の方式への出願はできません。
一次選考 書類選考
※第一次選考(書類選考)の合格者に対して、第二次選考(面接)を行います。
二次選考 オンラインによる個人面接 オンラインによる個人面接<プレゼンテーションを含む> オンラインによる個人面接(日本語および英語による個人面接)<プレゼンテーションを含む>

*2)「英語外部試験利用」および「理数探究型」には出願時の成績条件があります。
・英語外部試験利用:高等学校成績全体の評定平均値が4.1以上
・理数探究型:高等学校成績全体の評定平均値が4.0以上で、かつ数学または理科の評定平均値が4.2以上

*3) 「IB認定校対象」では、国際バカロレア ディプロマ取得(見込み)で、かつ「日本語 A」を履修済み(または履修中)であることが必要です。

※「英語外部試験利用」「IB認定校対象」の場合、出願時に下記の【1】~【5】のいずれかの公式スコアの提出が必要です。
注)・いずれも出願開始日から遡って2年以内に受験したものに限る
       ・「IB認定校対象」で、「英語 A :English A (‘Literature’ または ‘Language and Literature’ )」を履修済みまたは履修中であれば提出は任意(オプション)

    • 【1】IELTS (Academic Module)
    • 【2】TOEFL iBT®テスト
    • 【3】英検(4技能・CSEスコアを含む/合格したものに限る)
    • 【4】Cambridge English Qualifications(合格したものに限る)
    • 【5】GTEC(4技能版)

◆ユニヴァーサル・アドミッションズ

以下の3つの方式があります。

  4月入学帰国生入学試験 English Language Based Admissions EJU(日本留学試験)利用選抜【4月/9月入学】
募集人員 教養学部アーツ・サイエンス学科: ユニヴァーサル・アドミッションズ全体で120名
試験科目 ①英語(IELTS、TOEFL®テストまたはCambridge English)
②小論文(日本語による記述式)
③面接(グループ・ディスカッション)
基本的に書類審査 <第一次選考> 書類選考
<第二次選考>
個人面接(日英両語)
※「9月入学」の面接はオンラインで実施

●4月入学帰国生入学試験:
「外国の教育制度で中・高等学校を通じ2年以上継続して教育を受けた」方を対象とする入試区分。

●English Language Based Admissions(April / September Entry):
英語による書類選考(英語外部試験スコアの条件あり)。4月入学と9月入学のそれぞれについて、出願期間が2回設けられています。なお、結果にかかわらず、再出願には1年間のインターバルが必要となります。

●EJU(日本留学試験)利用選抜【4月/9月入学】:
「外国の教育制度のもとで高等学校最終学年から遡って継続して6年以上教育を受けた」方を対象とする入試区分。結果にかかわらず、再出願には1年間のインターバルが必要です。

◆その他の入試制度

下記のような入試制度があります。

○学校推薦型選抜
<募集人員>教養学部アーツ・サイエンス学科:180名
指定された高等学校の生徒で、理数系・文系を問わず広い領域にわたり深い探求心を持ち、ICUに入学後も学問への意識が明確で学習意欲が際だって高い者を選抜。小論文と面接が課されます。

※学校推薦型選抜と総合型選抜の両方を受験することはできません。

○転編入学制度
<募集人員>教養学部アーツ・サイエンス学科:若干名
一般選抜を受験(合否判定は一般選抜受験者と区別なく行われる)し、合格した場合、「転編入本科学生」として入学できます。ICU入学以前に他の大学もしくは短期大学で修得した単位は、所定の条件をクリアしていれば、入学後に所定の手続きを経て単位の編入が認められます。

  • ○社会人入学試験
  • ○研究生
  • ○聴講生・科目等履修生
  • ○協定校からの1年本科生

2023年度入試に関する特別な対応

新型コロナウイルス感染症への対応として、ICUでは2023年度入試に置いて下記のような措置をとることが発表されています。
※詳細は大学発表の文書等で必ずご確認ください。

2023年度一般選抜及び社会人入学試験の追試験の実施

新型コロナウイルス感染症等の影響により、一般選抜及び社会人入学試験を欠席せざるを得なかった場合は、追試験が実施されます。

2023 年度 4 月入学帰国生入学試験における新型コロナウイルス感染症に対する対応

出願資格や高等学校在学全期間の学業成績証明書などについて、対応が発表されています。

2023年度 学校推薦型選抜 新型コロナウイルス感染症等対策に伴う追試験の申請手続

新型コロナウイルス感染症等により、試験日に受験できない場合は、追試験の受験申請が可能です。

(3)現在の学びのスタイル

2022 年度冬学期の標準授業形態は対面授業となっています(実際、冬学期は90%以上の授業が対面授業になる予定)。並行して、対面授業に参加できない学生の教育ニーズを特定し、特別な配慮が適用されます。(2022年10月17日現在)

<授業形態の基本方針>

1. 対面授業

A. 一般方針
大多数の授業は対面で行う。

B. 危機対応
COVID-19 感染症への緊急対応の必要に応じて、限定した期間、一部または全ての対面授業をオンラインで教える可能性がある。

C. 個別ニーズへの対応
学生または教員の状況によっては、対面授業を短期間オンラインやハイブリッド式で教えることがある。

2. オンライン授業

A. 大規模授業
教室における密を避けるため、大規模授業(過去 3 年間のデータに基づき履修者が 100 名以上と予想される授業)はオンラインとなる。(一部科目において、履修登録者数の上限に例外あり)

B. 特別な目的を持つオンライン授業
小・中規模の授業の中にも特別な目的でオンライン授業と指定されている場合がある。

C. オンライン授業をハイブリッド式で教える
ごく少数だが、オンライン授業をハイブリッド式で教える可能性がある。その場合、その授業はハイブリッドと表示され、科目担当教員が、授業への参加方法を指示する。

3. 限定ハイブリッド式授業

ハイブリッド式授業は標準の授業形態ではないが、例外的に行われる場合がある。

A.限定ハイブリッド
授業はあくまでも対面授業として開講されるが、特殊事情(4.で説明)があると認定された学生だけにオンライン受講を許可する可能性がある。

B. 感染症状がある、または、濃厚接触者として隔離されている学生に対して、担当教員が、数日間に限り、対面授業にオンラインでの参加を許可する場合がある。

4. 対面で授業に参加できない学生への特別配慮

A. 一般方針
学生は、対面授業を対面で受講することが求められる。

B. 例外
対面授業に対面で参加できない学生は、ペティションを提出し、対面授業をオンラインで受講するための許可を求めることができる。この例外は、学生本人または同居世帯の人が持病を持っているために、COVID-19 感染が重篤な健康上の問題を生じさせるリスクがあり、対面で授業を受講することが危険な学生にのみ適用される。

C. 保健体育、ELA、JLP、世界の言語(WL)の授業
ELA、JLP、WLの授業も原則対面授業である。ほとんどの保健体育の授業も対面で開講されるが、一部にオンライン開講の授業がある。

(4)キャンパスの様子

◆教室の安全確保:

安全を確保するために、教室内では、マスク着用、ソーシャルディスタンス確保、空気清浄機の使用などの標準的な対処方法を継続されています。

なお、学生および教職員には、新型コロナウイルスワクチンの接種を推奨されていますが、ワクチン接種をするかどうかは、あくまで個人の判断によります。

◆病気や隔離について:

学期中に COVID-19 の感染を示唆する症状を発症した学生は、本学ヘルスケアオフィスと受講授業の担当教員に報告する必要があります。感染者の濃厚接触者になった学生は、一定期間待機が必要となります。

学期中に体調が悪くなった場合は、キャンパスに来ることを控えなければなりません。もし体調が悪くなった場合や、COVID-19 感染者の濃厚接触になった場合は、ヘルスケアオフィスへ必ず報告する必要があります。

【参考ページ】新型コロナウイルス感染拡大防止のための行動指針|国際基督教大学


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※この記事でご紹介している内容は2022年12月16日現在の情報に基づいています。

※内容には変更等の可能性もありますので、必ず大学発表の「入学者選抜要項」「学生募集要項」等をホームページなどで確認してください。

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