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海外大の「ダブルメジャー」がもたらす能力って?2つの分野を学んで身につく意外なスキルとは

大学・学部を選ぶ際に、多くの人が重視するのは「自分の学びたいことが学べるか?」ということ。そのために皆さんも、公式HPや様々な情報から、どの大学でどんな分野が学べるのかを真剣に調べているでしょう。
ただ、どれだけ調べても「どうしてもしっくりくる分野がない…」とか、「自分が思っていることが全部学べる専攻がない」とか、そんな風に感じることはないでしょうか?もし、興味があることを「もっと深く」、あるいは「もっと多角的に」、「もっと視野を広げて」、学びたいと感じるのであれば、海外大の「ダブルメジャー」を選択してみるのも良いかもしれません。

今回は、「一般的なダブルメジャー=スペシャリストになる組み合わせ」と、「意外な、でも役立つ=柔軟な考え方・思考が身に付く組み合わせ」という観点で、ダブルメジャーの専攻の選択例をペアでご紹介していきます。

海外大の「ダブルメジャー」がもたらす能力とは?

ダブルメジャーとは?もたらすメリットは?

「ダブルメジャー」(double major)とは、大学で複数の異なる専攻分野を同時に主専攻(メジャー)として学ぶこと、また、そのような学び方を可能にする教育制度のことを指します。通常、1つの学部・学科に在籍しながら、同じ学位(学士号)を取得する2つの分野を専攻することができるシステムになっています。

2つの学位を取得することが可能な制度はダブルディグリー(二重学位)制度といい、基本的には異なるシステムですが、大学によっては同一学部または大学内でまったく異なる分野を専攻し、2つの学位(学士号)を取得できる制度を提供している場合もあります。

▼さらに詳しく知りたい場合は…

【参考記事】学生の柔軟な学びを可能にする「ダブルメジャー制度」とは?

授業を取る時の考え方と、おすすめの組み合わせ

<ダブルメジャーの目的は大きく2パターン>

◆「スペシャリストになる」目的

関連する2つの分野をメジャーとして学ぶパターン。あるテーマを深く掘り下げていくために必要な知識やスキルを集中的に学べるため、専門性が高くなり、特定の分野のキャリアや学術的なポストに応募する際に有利になることがあります。また、それぞれの専攻の必修科目が重複していることが多いので、被っていない授業だけを追加で受けていけばよく、効率的にダブルメジャーを組みやすいという利点もあります。

おすすめの組み合わせ

●会計学(Accounting)と金融(Finance):

会計学と金融は互いに関連しており、この2つの分野は非常に一般的なダブルメジャーです。この選択では、マーケティングやビジネスとともに、会計と統計学について学ぶことができます。また、コーポレートファイナンスやファイナンシャルプランニングも学べます。企業の財務部門で働きたい場合、両方のバックグラウンドを持っていることが役に立つでしょう。

●経済学(Economics)と統計学(statistics):

経済学と統計学は、どちらも数字と推論を前提とした専攻です。経済学の研究では通常、統計分析が使われるため、このダブルメジャーは非常に集中的かつ実用的なものとなっています。金融工学のスキルを必要とする職業に就く際に有利に働くことが期待できます。

●哲学(Philosophy)と政治学(political science):

政治学はさまざまな統治形態と政治システムがどのように運営されているかを研究する学問ですが、政策決定は時に倫理や特定の信念に関係することがあるため、哲学のバックグラウンドを持つことは非常に有益です。この2分野を学ぶことで、政治戦略の背景にある思想や倫理的意味合い、政治的行為や救済策を提案する際に考慮すべき多くの要素について、より深く理解することができます。

●心理学(Psychology)と刑事司法(criminal justice):

刑事司法に興味がある場合、犯罪者の行動について学ぶことができる心理学は有効な選択肢となります。この組み合わせでは、犯罪学と司法制度に心理学の理論、研究手法、心理学的応用を組み合わせ、犯罪の背後にある動機や、犯罪者の行動について学ぶことができます。

◆「2分野の柔軟な考え方が身に付く」目的

STEMと呼ばれるようないわゆる理数系の分野と、人文科学の分野を組み合わせるようなパターン。1つの専門にとらわれず、多様な分野の科目を履修できるので、専門性に幅が出ます。一見、とくに関連がない分野同士で意外に見える組み合わせでも、例えば「アート思考のできるエンジニア」のように実はお互いを補完し合ったり、柔軟なアイディアをサポートできたりするスキルが身に付きます。

おすすめの組み合わせ

●ビジネス(Business)とアート(Art):

現代のビジネス界では、革新的なアイディアを生み出せるクリエイティブな人材が求められるようになっています。アートを学び、創造性を高める訓練を積んだビジネスマンは、貴重な存在となります。また、アーティストを目指す場合でも、自分自身と作品を売り込むスキルを身につけておくことは、成功するために重要な要素となりえます。

●コミュニケーション(Communications)と科学(science):

生物学や医学などの特定の科学分野と、コミュニケーション技術について学ぶことができる専攻の組み合わせ。科学者や医療関係者は、実は多くの人々とコミュニケーションをとりながら働く職業になるため、効果的にコミュニケーションをとるためのスキルは非常に重要です。他の人と共同作業をするような科学分野で働くことに興味がある方にとっては有益な選択です。

●コンピュータ情報システム(Computer Information Systems)と会計学(Accounting):

会計学は将来の職業に直結しやすく人気の分野ですが、コンピュータ情報システムでは会計や統計学を支援できる高度な技術を学ぶことができるため、自分の分析をより正確かつ効率的にプレゼンテーションできるようになります。この2つを組み合わせることで情報技術(IT)、金融、会計など多くの分野で有利になり、より良いキャリア選択に繋がります。技術研究や財務データ管理の分野に進むことも可能です。

ダブルメジャーを選択する際の注意点

◆勉強の負担が増える

専攻を2つ持つということは、当然のことながら、取得しなければいけない単位が増えるということです。必修科目が被ることもあるため単純に勉強量が2倍になるとは言い切れませんが、それでも2つの専攻の授業や課題をこなし、ある程度の評価を維持しなければならないのでかなりの時間と労力が必要になります。学業に専念するため、課外活動などに当てられる時間が必然的に少なくなる可能性もあるので、大学4年間で何を目的とし、何をすべきか、まずはしっかりと考えるべきです。

◆うまく単位を組み合わせないと4年間で卒業できないこともある

2つの専攻にはそれぞれ異なる卒業要件があり、それらを満たすために最低限必要な単位取得をするだけでもそれなりに時間がかかります。ほとんどの場合、コアとなる授業は共通であることが多いですが、専攻の組み合わせ方など、場合によっては4年間では単位を取得しきれないことも。ダブルメジャーの決断が遅くなるほど卒業までの時間が長くなる可能性が高まるので、できれば早いうちからしっかりスケジュールをたて、計画的に取り組むことが望ましいでしょう。

◆授業料がアップするケースもある

大学によっては、ダブルメジャーを選択することで追加の授業料が発生し、卒業までの経済的負担が大きくなる場合があります。進学したい大学で、ダブルメジャーを選択した場合の授業料の体系などは事前に調べておきましょう。卒業までの時間が伸びると、その分の費用は当然上乗せになります。昨今ではアメリカなどの大学の授業料は一般的に増加傾向にあるため、そういった点にも注意を払っておくことをおすすめします。

◆取得単位に制限がある可能性も

大学によっては、ダブルメジャーに厳格な条件を設けている場合があり、コース選択とスケジューリングの面で学生の自由度が制限されることがあります。また、専攻の組み合わせによっては、授業の時間がかぶってしまうなどの理由で、必然的に履修できる科目の選択の幅が狭められてしまうことも。可能であれば、あらかじめ大学のアカデミックアドバイザーやカウンセラーに相談し、ダブルメジャーに関する具体的な要件や手続きについてサポートしてもらうとよいでしょう。


専攻に対する考え方が柔軟な海外では「ダブルメジャー」はかなり一般的な制度で、多くの大学で提供されています。大学やプログラムによって制度は異なりますが、複数分野を短期間で、なるべく効率的に学べるよう制度が整えられていることも多いようです。とはいえ、やはりシングルメジャーよりは多くの授業や課題をこなさなければならず、学びの負荷は当然大きくなります。単位取得の工夫も必要になってきますし、学生生活が相当ハードになることは否めません。

ですが、せっかくの海外進学。自分がやりたいことを思いっきり頑張るために、海外に飛び出したのですから、覚悟を決めて取り組んでみるのも良いのではないでしょうか?興味がある分野の知の追求や、複数のキャリアの選択肢を実現してくれるダブルメジャーは、きっとあなたの人生を力強くサポートしてくれるはずです!


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※この記事でご紹介している内容は2023年6月18日現在の情報に基づいています。

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