海外大学進学情報

「英語で」学べる学部 2022年度最新情報④ 立命館アジア太平洋大学(APU)

今もなお世界的なコロナ禍にある中、英語を軸に進路を考えるのであれば、国内・海外問わずグローバル視点での大学選びをしておくのがおすすめ。その一助としていただくため、このシリーズでは「英語で学べる」ことに実績・定評がある日本の大学・学部の、コロナ禍の状況を含めた最新入試情報をお届けしています。

4回目は、日本でも有数のグローバル大学として知られる立命館アジア太平洋大学(APU)を取り上げます。「THE世界大学ランキング日本版2021」の「国際性」分野で2位、「教育充実度」分野で3位を獲得しています。バラエティに富んだ入試方式が用意されており、英語スキルの高さがメリットになる方式も豊富です。

【参考ページ】立命館アジア太平洋大学

「英語で」学べる学部2022年度最新情報4_立命館アジア太平洋大学(APU)

どんな学びができる?

APUとはどんな大学?

立命館アジア太平洋大学(APU)は、「自由・平和・ヒューマニティ」「国際相互理解」「アジア太平洋の未来創造」を基本理念として、2000年に大分県・別府市で設立された私立大学。アジア太平洋の未来創造に貢献する有為の人材の養成と新たな学問の創造のため、世界的にもユニークな多文化・多言語環境のマルチカルチュラルキャンパスを築いていることが大きな特徴です。世界94ヵ国・地域(2021年5月1日時点)から集う学生が、国や文化、宗教、政治、価値観等の違いを乗り越え、共に暮らし、 世界が直面する複雑な課題の解決を目指して学んでいます。

学部は現在、「アジア太平洋学部(APS)」「国際経営学部(APM)」の2つですが、2023年に新学部「サステイナビリティ観光学部」(仮称、設置構想中)を開設予定です。

  アジア太平洋学部(APS) 国際経営学部(APM)
学修分野 環境・開発/観光学/国際関係/文化・社会・メディア 会計・ファイナンス/マーケティング/経営戦略と組織/イノベーション・経済学

APUの主な特色(概要)

◇多文化共生キャンパス(マルチカルチュラルキャンパス)

APUでは、全学生に占める海外からの留学生(国際学生)の割合が約50%。キャンパス内の学生の約2人に1人が世界94ヵ国・地域(2021年5月1日時点)から集う国際学生、教員の約2人に1人が外国籍です。約2,700人の国際学生とともに、24時間365日、常に世界を感じながら学べる環境の中で、民族・宗教・文化などの違いを受け入れ、乗り越え、協働し、より豊かな世界を創造するために必要な力を身につけていきます。

※APUでは、在留資格が「留学」である学生のことを「国際学生」といいます。

◇日英二言語教育

APUキャンパスの公用語は、日本語と英語。2つの学部では講義の約9割が日本語と英語の二言語で開講されています。日英二言語での混ぜる教育により、日本の大学でありながら世界の学生がともに学ぶことが可能となっています。
英語で専門分野を学ぶために必要な英語力をすべての学生が身につけるため、充実した語学教育を展開。日本語基準で入学した新入生は、まず英語のプレイスメントテストを受験し、成績によって英語科目の開始レベルが決定します。習得レベル別編成の少人数クラスで集中的な言語学習が提供されます。

◇協力しあって学ぶ学習スタイル「ピア・ラーニング」

言語や文化的背景の異なる学生たちが互いに教えあい、協働しながら成長することを大切にしているため、学生間で、お互いの知識や経験をもとに、協力しあって学ぶ「ピア・ラーニング」が取り入れられています。先輩学生による「ピア・リーダー」や「TA(ティーチング・アシスタント)」のサポートのもと、言語学習や少人数制の授業などで、学生同士が「混ざり」「学びあう」のがAPUの学びのスタイルです。協働学習するための土台づくりとして、入学後にはグループワークを中心とした「初年次教育」が行われます。

◇6言語が学習できる「アジア太平洋(AP)言語教育」

APUでは、日本語と英語に加えて、アジア太平洋地域の6言語(AP 言語)を、入門レベルから上級レベルまで段階的に学ぶことができる「アジア太平洋(AP)言語教育」が行われています。キャンパスにはAP 言語を母語とする国際学生や教員も多いため、授業以外でも日常的な彼らとの交流を通して言語を鍛えられることもAPUの特徴です。

◇多様な「Off-campus Study Programs」(海外留学制度)

APU という多文化・多言語環境で学び、考え、行動することで身につけた知識や行動力をもとに世界で挑戦する学びの機会として「Off-campus Study Programs」が提供されています。APUでは74カ国・地域、485の大学・研究機関等と協定を締結し、うち51カ国・地域、163の大学・機関と交換留学プログラムを実施。それ以外にも、世界を舞台にした様々なプログラムが用意されているため、目的・エリア・期間を問わず世界で学ぶことが可能です。

◇APハウスでの共同生活

キャンパス内には、世界中から集まった約1,300人の学生が生活を共にする学生寮「APハウス」を併設。国際学生と国内学生の比率は7:3。国際色豊かな仲間たちと、日常生活を通じた異文化の学びが24時間続く貴重な場となっています。APハウスには学生の成長を支援するために教職員を配置しているほか、各階にRA(レジデント・アシスタント)と呼ばれる学生が居住しており、国際学生との共同生活サポートや交流促進の役割を担っています。

なお、現在APUではAPU2030ビジョン「APUで学んだ人たちが世界を変える」の実現のため、2021年~2030年の中長期計画「チャレンジ・デザイン」を策定し、2021年度から取り組みを進めています。2023年4月に予定されている新学部の開設/既存2学部の改革に関連して、より教育効果を高めるため、新たな国際教育寮APハウスと教学棟の建設も計画されています。(2021年12月より工事開始、2023年2月に竣工予定)

2022年度の入試情報

2022年度入試制度の特徴・内容

<APUの入試の特色>

  • ●多様な入試方式があるため、「得意」を活かした方法で受験できる
  • ●英語外部資格試験のスコアを活用できる
  • ●入学時期を4月入学とするか、9月入学とするか選択できる
  • ●学費負担が軽減されるAPU独自の奨学金制度を設定
  • ●オンラインでの試験・面接の実施に切替/一般選抜は最寄りの試験地で受験できる

<入試の種類>

※各入試方式の詳細については、入学試験要項で必ず確認してください。

■4月入学■

◇総合型選抜 (日本語基準/英語基準)

入試方式 入試の趣旨 選考方法
世界を変える人材育成入試~ロジカル・フラワー・チャート入試~ 自分なりの「問い」を立て、自分なりの「方法」で、自分なりの「答え(最適解)」を見つける力(探究型の資質や能力)を評価する

■第1次選考
・出願書類による審査
・筆記試験【試験時間120分】

■第2次(最終)選考
・個人面接(約20分)
(口頭試問を含む)

総合評価入試 志望学部への関心や入学後の学修等への意欲、自らの思考や意見を表現する力を問う選考を通じて、入学後の成長の可能性を総合的に評価する

■第1次選考
・出願書類による審査
・筆記試験(小論文)
【試験時間90分、記述量1,200字】

■第2次(最終)選考
・個人面接(約20分)

活動実績アピール入試 中学卒業後から出願時までに修得した英語能力や海外留学等の国際経験をはじめ、学業、文化、芸術、スポーツ、ボランティアなど、さまざまな分野での活動実績・成果と、入学後の活動意欲や学修意欲を評価する

■第1次選考
・出願書類による審査

■第2次(最終)選考
・個人面接(約20分)

◇海外就学経験者(帰国生)入試/国際バカロレア(IB)入試 (日本語基準/英語基準)

入試方式 入試の趣旨 選考方法
海外就学経験者(帰国生)入試 海外での学習・生活経験や、その後の日本での学修活動などを総合的に評価する入試方式

■第1次選考
・出願書類による審査

■第2次(最終)選考
・個人面接/オンライン(約30分)

国際バカロレア(IB)入試 International Baccalaureate(IB)のディプロマの取得(または取得見込)者を対象とし、ディプロマ取得に至る学びを評価する

■第1次選考
・出願書類による審査

■第2次(最終)選考
・個人面接/オンライン(約30分)

◇一般選抜 (日本語基準)

入試方式 入試の概要
前期方式[スタンダード3教科型] 3教科の合計点で合否判定を行う方式。試験日が異なれば複数回の受験も可能。試験日・学部を問わず、出題形式・問題傾向は同じ
英語重視方式 英語・国語・選択科目の3教科を受験し、「英語の得点」+「国語または選択科目の高得点」の2教科で判定する
大学入学共通テスト併用方式 「英語と国語(現代文)の本学独自試験に、大学入学共通テストの高得点を加えた合格点」で判定する
・7科目型
・5科目型
・3教科型
の3種類がある
大学入学共通テスト方式 大学入学共通テストの得点のみで合否を判定する。(選択科目は高得点科目を自動的に採用)
後期方式 「英語+国語の2教科」で実施する方式
大学入学共通テスト+面接方式 大学入学共通テストの得点(300点)と面接の得点(100点)により、基礎的な学力に加えて志望学部への興味・関心や入学後の学修意欲等を総合的に評価する
※大学入学共通テストの得点率が60%(合計得点180点)以上であることが合格の必要条件となる
※面接はオンライン会議システム「Zoom」を使って実施
大学入学共通テスト方式(後期型) 大学入学共通テストの得点のみで合否判定する方式

◆英語外部資格試験スコア等保持者への「外国語」の特例措置◆

下記①~⑥の入試方式では、定められた英語外部資格試験のスコア等が基準以上である場合、それらを証明する書類(コピー)を出願時に提出することで大学入学共通テスト「外国語」の得点が満点と換算され、合否判定に用いられます。

  • ①大学入学共通テスト方式 7科目型
  • ②大学入学共通テスト方式 5科目型
  • ③大学入学共通テスト方式 3教科型
  • ④大学入学共通テスト併用方式
  • ⑤大学入学共通テスト+面接方式
  • ⑥大学入学共通テスト方式 後期型(4科目型)

≪大学入学共通テスト「外国語」を満点として扱うスコア・級位≫
TOEFL iBT®テスト 72点相当以上

■9月入学■

◇秋期入試 (日本語基準/英語基準)

入試方式 入試の趣旨 選考方法
秋期・世界を変える人材育成入試〜ロジカル・フラワー・チャート入試〜 自分なりの「問い」を立て、自分なりの「方法」で、自分なりの「答え(最適解)」を見つける力(探究型の資質や能力)を評価する

■第1次選考
・出願書類による審査
・筆記試験【試験時間120分】

■第2次(最終)選考
・個人面接(約20分)
(口頭試問を含む)

秋期・活動実績アピール入試 中学卒業後から出願時までに修得した英語能力や海外留学等の国際経験をはじめ、学業、文化、芸術、スポーツ、ボランティアなど、さまざまな分野での活動実績・成果と、入学後の活動意欲や学修意欲を評価する

■第1次選考
・出願書類による審査

■第2次(最終)選考
・個人面接(約20分)

秋期・海外就学経験者(帰国生)入試 海外での学習・生活経験や、その後の日本での学修活動などを総合的に評価する入試方式

■第1次選考
・出願書類による審査

■第2次(最終)選考
・個人面接/オンライン(約30分)

秋期・国際バカロレア(IB)入試 International Baccalaureate(IB)のディプロマの取得(または取得見込)者を対象とし、ディプロマ取得に至る学びを評価する

■第1次選考
・出願書類による審査

■第2次(最終)選考
・個人面接/オンライン(約30分)

※その他に「編入学・転入学(日本語基準/英語基準)」「学校推薦型選抜(日本語基準/英語基準)」があります。

入学基準言語について

APU入学希望者は、入学試験への出願時に入学基準言語として「日本語基準」か「英語基準」のいずれかを選択する必要があります。

●日本語基準

日本国内の高校を卒業した学生の大多数は、日 本語基準で受験し、入学しています。卒業をするためには英語で行われる教養科目もしくは専門教育科目を20単位以上修得する必要があります。

●英語基準

出願書類の記入から面接など全ての入試選考を英語で実施し、入学当初から英語で行われる教養科目や専門教育科目を履修します。(中学・高校に相当する過程において英語で教育を受け、英語での方が授業が履修しやすい学生が該当)
※必須言語科目は「日本語」ですが、日本語基準学生のような卒業要件はありません。

入試に関する昨年度からの変更点

※下記の変更は2021年秋期入試より実施されています。

・総合型選抜の「総合評価入試」「世界を変える人材育成入試~ロジカル・フラワー・チャート入試~」の第1次選考が、対面式の筆記試験から、自宅に届いた課題を回答する課題論文試験(オンライン筆記試験)に変更されました。
*マイクおよびカメラが付いているパソコンを使用し、オンライン監視システムによる自宅受験となります。

・総合型選抜(「総合評価入試」「世界を変える人材育成入試~ロジカル・フラワー・チャート入試~」「活動実績アピール入試」)の第 2 次選考(個人面接)が、対面式面接からオンライン会議システム「Zoom」を使用したオンライン面接に変更されました。
*「総合評価入試」および「世界を変える人材育成入試~ロジカル・フラワー・チャート入試~」の第2次選考の面接試験では、提出された課題論文および探究型課題の内容についての口頭試問を実施。それに伴い、面接時間が15分から20分に変更されています。

※2022年度一般選抜では、新型コロナウイルス等感染症への罹患や濃厚接触者に該当すると判断された場合など規定の対象者に該当する場合は、必要書類を提出することで試験日の振替(入学検定料の充当)または入学検定料の返還を行うことができます。

【参考ページ】2022年度一般選抜における新型コロナウイルス等感染症への罹患または濃厚接触者に該当する受験生の対応について|立命館大学 入試情報サイト

APUで求められている学生像

APUに入学する学部学生は以下の資質・能力などを有することが求められます。

  • (1) 知識・技能
  • ・大学での学習に必要な基本的知識
  • ・大学での学習を遂行するために必要な英語または日本語の能力
  • (2) 思考力・判断力・表現力
  • ・主体的に課題を発見し問題解決に取り組むためのクリティカル・シンキングと分析力、創造力
  • ・情報を正確に読み解く力、自分の考えを的確に表現し論理的に説明する力や数的思考力
  • (3) 主体性・多様性・協働性
  • ・目標に向かう行動力、やり抜く力
  • ・他者との相互理解に基づき他者を巻き込みつつ、他者に貢献する態度
  • ・多文化教育環境を十分に活用し「多文化協働学修」に参画する意欲

入学者選抜においては、APUにおける学びに適した学部学生を受け入れるために、上記の知識・技能、思考力・判断力・表現力、主体性・多様性・協働性を総合的に判断する多様な入学者選抜が行われます。

入試関連イベント等の予定

【参考ページ】イベント|入試情報|APUmate.net

<オープンキャンパス>

「OPEN CAMPUS 2021」として6月~10月に実施されました(すでに終了・6月はzoomによるオンライン開催)。

8月と10月のオープンキャンパスの動画は、Archive 2020として公開されています。

▼WEB OPEN CAMPUS 8月のアーカイブ https://www.apumate.net/admissions_guide/event_info/web_opencampus.html

▼WEB OPEN CAMPUS 10月のアーカイブ https://www.apumate.net/admissions_guide/event_info/web_opencampus02.html

<オンライン説明会>

年に複数回、zoomによるオンラインでの説明会が実施されています。過去の配信動画はほぼすべて、公式サイトで見ることができます。

<キャンパス見学会>

4月~11月にキャンパス見学会(要事前申し込み)が実施されました。(9月の1回を除きキャンパスで対面開催) ※すでに終了

<英語開講授業体験>

東京・大阪・福岡の会場、またはオンラインで年に複数回実施されました。 ※すべて終了
1. 英語で行われるAPUの授業を実際に体験(英語レベル別に開催)
2. APUの教員によるインタラクティブな授業
3. 参加は無料!(先着順・高校1〜3年生対象)

*その他、全国各地(もしくはオンライン)でAPU大学説明会が開催されています。

現在の学びのスタイル(新型コロナウイルスの影響)

新型コロナウイルスの感染状況により大学独自のBCP活動レベルが引き下げられたことから、2021年10月11日からキャンパスへの入構が認められています(2021年12月20日現在)。

<授業>

2021 年度秋セメスターの授業形能は、ハイブリッド型・対面型・オンライン型とされています。

・学生・院生・教職員の生命・健康・安全を最優先としつつも、APU 最大の特徴でもある多文化環境における正課・正課外活動を再び取り戻すために、対面による授業が原則です。
*ただし、日本への入国ができない学生や基礎疾患等のやむを得ない事情で対面での授業受講が困難な学生には、Zoom によるオンライン受講のみでも学修ができるよう配慮が行われています。

・対面授業で使用する教室の定員は、1 メートル程度の距離が確保できることを前提として、1クラスあたりの受講者人数の上限が設定されています。そのため、ハイブリッド型授業の教室で対面での受講は先着順を原則とし、収容定員の上限に達した場合は以降の入室は認められません。入室できなかった学生はあらかじめ決められた開放教室にてオンライン型で受講します。

・開講後、新型コロナウイルスの感染状況によっては対面での授業をオンラインのみで行う場合もあります。

※キャンパスでは必ずマスクを着用。(マスクを着用していない場合は教室で授業は受けられません)

<課外活動・自主的諸活動>

10月11日(月)以降、キャンパス内外における対面での活動が再開されました。11月15日以降さらに活動制限等が緩和され、ガイドラインで定められた条件をクリアできれば学内施設を利用しての活動が認められています(事前にスチューデント・オフィスへ「活動計画書」等を提出し、許可を得ることが必要)。

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※この記事でご紹介している内容は2021年12月24日現在の情報に基づいています。

※内容には変更等の可能性もありますので、必ず大学発表の「入学者選抜要項」「学生募集要項」等をホームページなどで確認してください。

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