海外大進学のための奨学金獲得へ!効果的な対策7
海外大進学を実現するためには、英語力や学力も大切ですが、金銭的なハードルも避けて通ることはできません。国や大学によっては学費や生活費などが高額になるケースもあり、多くの留学生が奨学金を利用して海外で学ぶ夢をかなえています。奨学金獲得が海外大進学の条件、とあらかじめ親子で決めるご家庭も少なくありません。そこで今回は、奨学金を獲得するために具体的にどんな対策をしておくことが必要か、7つのポイントをご紹介します。
1.留学の全期間の資金計画を立てる
まず初めにするべきなのは、自身のご家庭で留学にどれぐらいのお金をかけられそうかの見通しをたてること。
① 留学にかかる費用全体の目安を把握する
② 現在と未来の家計の収支(予測を含む)を明確にする
③ ①と②を照らし合わせ、自己資金でいくらまで留学費用を出せそうか算出する
留学費用について考える際は、留学予定の全期間について考えましょう。志望大学がすでに決まっている場合は、その大学の学費や寮費、その他の生活費用などの目安がホームページに掲載されているケースが多いのでしっかりチェック。留学先がまだはっきりしない場合は、国や大学の種類(私立/公立、2年制/4年制など)をできるだけ絞ってデータを集めます。
家計については、過去1~2年間の収支をもとに、留学している期間の状況を予測すると良いでしょう。兄弟がいる場合は、彼らの教育費なども考慮する必要があります。自分だけではわからないことが多いので、保護者の方に協力してもらい、詳細に把握することが大切です。
留学にかかる費用と家計の状況を比較し、自己資金だけでは不足する金額を明確にすることで、どのような奨学金を目指せばいいかがわかります。
2.できるだけ早期から奨学金に関する情報収集を行う
留学を考え始めているなら、なるべく早い時期から奨学金の情報を調べ始めることをおすすめします。奨学金を提供している団体によっては、かなり早いタイミングで応募が締め切られるものもあります。気付いた時には応募期間が終わっていた、ということがないようにしたいものです。
インターネットや大学の公式サイトなどで、日本国内や留学先で提供されている奨学金制度の情報をできるだけたくさん集めましょう。その際、受給できる金額だけでなく、応募条件や自分に申込資格があるのかまでしっかり確認し、一覧表などにまとめていくと便利です。
3.高校の成績(GPA)や英語力を上げておく
奨学金の中には、応募資格に高校の成績(GPA)や英語試験(TOEFL®テストなどのスコア)の基準を設けている場合もあります。また、たとえばアメリカの大学でメリットベースの奨学金などのように、優秀な学業成績であれば自動的に奨学金の対象となるケースも。選択肢を増やし、可能性を高めるという意味でも、高校1年のころからなるべく良い成績を取っておくとよいでしょう。
4.ボランティア活動や部活などの課外活動に積極的に参加する
海外の大学では、合否判定に課外活動の実績がかなりの影響を及ぼすと言われています。学業以外でどんなことに情熱を傾けて取り組んできたか、が学生の人間性や能力を知るための貴重な手がかりになるからです。奨学金の選考においても同様で、課外活動は重要な要素の1つとなります。
有利な奨学金になればなるほど、当然のことながら競争は激しくなります。獲得するためには、他の学生とは違う個性や力、意欲を認めてもらう必要があります。課外活動に熱心に取り組んだ実績は、自らの価値観や行動力、リーダーシップなどをアピールできる具体的な材料となり得るのです。
5. 留学してやりたいことや取り組みたい研究分野とその理由を明確にしておく
奨学金の選考で最も重視されることの1つに、留学の目的や期待できる成果が明確であること、が挙げられます。それも、より具体性があればあるほど評価が高くなる傾向があります。そのため、なによりも自分自身がなんのために留学したいのか、海外の大学で学んで何を実現したいのか、をきちんと明確に語れるようになる必要があります。できれば、それが社会のためにどう役に立つのか、まで結び付けられるとなお良いでしょう。
また、STEM分野や芸術、人文科学など、特定の分野の研究を追求する学生のみが利用できる奨学金も存在します。やりたいことを早めに固めたうえで、当てはまる制度があれば積極的に挑戦してみることをおすすめします。
6.応募書類の準備やエッセイの執筆に時間をかける
基本的に、多くの奨学金はまず書類選考となります。財団などが主催している奨学金では面接なども行われますが、海外の大学の奨学金は書類のみで判断されることがほとんどです。自分の体験や能力、個性、熱意など、自分がどれだけ魅力的で将来性豊かな人間かを文章でしっかり伝える必要があります。自らの価値を、自らの言葉で表現できるよう、時間をかけて納得いくまで練り上げましょう。先生や友達、保護者など複数の人の目でチェックしてもらい、推敲していくことも大切です。
なお、各種の奨学金プログラムでは、どのような学生を求めているかが明示されているケースが多々あります。それぞれをしっかり調べて、目的や趣旨に沿った人材であることをアピールできるように、少しずつ調整していくことも有効です。
7.推薦状を書いてくれる先生とコミュニケーションを密にとる
海外留学の奨学金を獲得するには、当然のことながら、そもそも大学に合格することが必要です。海外大では、エッセイと同じくらい推薦状も合否や奨学金獲得の決定に大きく影響すると言われています。とくに私立のトップ大になるほど、その割合が高くなる傾向があるようです。
推薦状は高校の先生に英文で書いてもらう必要があるため、準備にかなりの時間がかかり先生にとってもかなりの負担となります。直前になって先生にお願いしても、良い内容の推薦状が準備してもらえない可能性もあります。自分のことをよく知ってくれている先生に早いうちからお願いし、合格するためには重要な書類であることをしっかり伝えたうえで、よくコミュニケーションをとるようにしましょう。具体的で、熱意のある推薦状を書いてもらうことで合格の可能性は高まります。
【参考ページ】:海外大に進学するならおさえておきたい「返済不要」の奨学金まとめ -’23/6月更新版-
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※この記事でご紹介している内容は2024年1月11日現在の情報に基づいています。