海外大と日本のグローバル系大学・学部、どっちが自分に合う?
国際的な分野に興味を持つ高校生が増えています。
「将来は海外で学びたい」「英語を使って活躍したい」と考える一方で、実際にどのようなルートがあるのか迷う人も多いのではないでしょうか。
近年は、日本国内でも「英語で学ぶ」グローバル系学科が充実し、「海外大で学ぶ」か「日本の大学で国際的に学ぶ」かを選ぶ機会も増えてきています。
ここでは、それぞれの特徴とおすすめポイントを整理してみましょう。

海外大学進学:世界で学び、専門を深める
海外大学進学は、学びを通して自分の世界を広げたい人におすすめの選択です。
学生の多様性は大きな特徴。世界中から集まる仲間と生活をともにすることで、価値観や視野が自然に広がります。
アメリカやカナダ、イギリス、オーストラリア、シンガポールなど英語圏の大学では、ディスカッションや発表を通じて考える力を磨く授業が中心。英語力だけでなく、「自分の意見をもつ」「異文化と協働する」力が身につきます。
また、イギリス、オーストラリアなど入学時に専攻を決める国もあれば、アメリカ、カナダなど1・2年目に幅広く学んでから決められる国もあります。自分の興味を探りながら学べる柔軟さは、海外大ならではの魅力です。
【参考記事】
- >> 短期留学より長期留学派!の先輩に聞きました】海外大の学生として「入学→卒業する」メリット①
- >> 行った人だからわかる!留学のメリット・デメリット「学びのメリットと、持っておくべきマインドとは?」
<メリット>
- ○ 本格的な英語環境で学べるため、英語力と発信力が飛躍的に伸びる
- ○ 専門を深く探究できるカリキュラムが多く、研究や実践のチャンスも豊富
- ○ 海外のネットワークを築けるため、就職や大学院進学でも選択肢が広がる
<注意点>
- ○ 出願には高校3年間の成績(GPA)のほか、英語テスト(TOEFL、IELTSなど)やエッセイ、課外活動実績が必要
- ○ 生活費や学費を含め、計画的な資金準備が必要
日本のグローバル系学科:国内で国際的に学ぶ
一方、日本の大学でも「国際系」や「グローバル」と名のつく学部・学科が増えています。
授業の一部または全体を英語で行うプログラムや、外国人留学生と学び合う国際的なクラスも増えています。
また、一定期間の留学が必修になっている「在学中留学(※下コラム参照)」を採用する大学も多く、国内にいながら海外体験を得られるのが特長です。
たとえば、上智大学の国際教養学部、立命館アジア太平洋大学(APU)、ICU(国際基督教大学)、同志社大学グローバル・コミュニケーション学部などは代表的な例です。
さらに近年では、東京大学や東北大学などが国際系学部の新設を検討するなど、今後もこの流れは広がっていくと考えられます。どの大学も英語で専門分野を学びつつ、他国の学生との交流や異文化理解を重視しています。
<メリット>
- ○ 学費・生活面の安心感があり、海外大よりも準備のハードルが低い
- ○ 国内で国際的な人脈をつくれる
- ○ 英語と専門分野をバランスよく学べる
<注意点>
- ○ 大学やプログラムによって留学期間・英語環境の濃度に差がある
- ○ 海外大ほどのカリキュラム自由度は少ない
※在学中留学とは?
「在学中留学」とは、日本の大学に在籍したまま海外の大学に一定期間留学する制度です。
派遣留学、交換留学、ダブルディグリー(2大学の学位取得)などのタイプがあり、留学中の単位が日本の大学で認定されるのが大きな特徴です。
期間は1学期〜1年ほどが一般的。授業料が日本の大学経由で支払える場合も多く、経済的な負担を抑えながら海外経験を得られます。
「海外で学ぶ経験はしたいけれど、日本の大学での生活も大切にしたい」という人にとって、魅力的な選択肢といえます。
【参考記事】
あなたは海外大と国内グローバル大、どちらが向いている?
どちらのルートにも、それぞれの良さがあります。
海外大は、自分で学びを設計しながら多様な価値観に触れることで「自立」と「挑戦」を育てる環境。
一方、日本のグローバル系学科は、安心した生活基盤の中で国際的な経験を積み、段階的にスキルを伸ばしていける環境です。
ここでは、主な観点ごとに2つの進路の違いを整理してみましょう。
どちらが上・下ということではなく、「どんな環境で自分がいちばん伸びそうか」を考えることが大切です。
| 観点 | 海外大学進学 | 日本のグローバル系大学・学部 |
|---|---|---|
| 主体性・自立性 | ◎ 自分で計画・実践する力が育つ | ○ 比較的サポート体制が整う |
| 英語環境 | ◎ 授業・生活すべて英語 | △〜○ 授業または留学期間中心 |
| 費用・安心面 | △ 費用負担が大きい | ◎ 生活面も含めて安心しやすい |
| 学びの自由度 | ◎ 自分で履修をデザインできる | ○ カリキュラムの範囲で選択 |
| 将来の進路 | 海外・グローバル企業など幅広い | 日本中心+国際的な活躍も可能 |
どちらにも共通する「準備のコツ」
どちらのルートを選ぶにしても、まずは自分の関心分野を知ることが出発点。
「国際的な大学で学びたい」だけでなく、「どんな分野で、どんな学び方をしたいか」を考えることが重要です。
さらに、国内大でもグローバル系大学は海外大との対策が似ているため、併願受験が可能になります。
国内大、海外大ともに、入試には英語テストスコアが入っている大学がほとんどなので、英語力を鍛えること。
そして探究活動や課外活動など、「自分らしい取り組み」を積み重ねることが、入試だけでなく進学後の大きな力になります。
高1・2のうちは、オープンキャンパスや海外大のオンラインイベントを通じて、自分に合った学びの形を探してみましょう。
まとめ
どちらのルートにも魅力があります。
海外大は「自分で道を切り開く力」を、日本のグローバル系大学・学部は「安心した環境で国際的に成長する力」を伸ばせる場です。
高1・2のうちは、まずは両方を「比べてみる」ことから始めてみましょう。
自分が心からワクワクする学び方を見つけることが、未来の進路選択の第一歩です。
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※この記事でご紹介している内容は2025年10月17日現在の情報に基づいています。
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