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中学生・高1生のうちに英検準1級を目指すべき理由ー受験から大学入学後まで活かせる英語資格とは?ー

英検準1級の目安は「大学中級程度」です。中学生や高1生が全員、早い時期に取得しなければならない資格ではありませんが、英語を活かす大学入試や留学、英語で学ぶプログラムを考えている人にとっては、学習計画を立てる際の有力な目標になります。また、英検準1級に向けた学習で身につけた力は、入試で資格を提出するときだけでなく、大学入学後の授業や交換留学の準備にもつながります。

今回は、準1級がどのような力を測る試験なのか、大学入試や入学後にどう活用されているのかを確認しながら、中学生・高1生の今からできる準備を紹介します。

 

英検準1級は、どのくらいの英語力?

日本英語検定協会は、英検準1級の目安を「大学中級程度」とし、社会生活で求められる英語を十分理解し、使用できるレベルとしています。一次試験ではリーディング、ライティング、リスニング、二次試験では面接形式のスピーキングを測ります。

出題される話題は、教育、科学、自然・環境、医療、テクノロジー、ビジネス、政治など幅広く、ライティングでは英文要約と意見論述が課されます。単語や文法を覚えるだけではなく、「文章や音声の要点をつかむ」「根拠を示して自分の意見を伝える」といった力が必要です。

英検の英語力の基準となる「CSEスコア」では、準1級の合格基準は一次試験1792、二次試験512、合計2304です。また、国際的な語学力の指標であるCEFRでは、4技能総合スコア2300以上がB2の目安です。ただし、大学入試で見るのが「準1級合格」なのか、「CSEスコア2300以上」なのか、「CEFR B2」なのかは大学・学部・入試方式によって異なります。志望大学の募集要項では、どの基準が示されているかを確認しましょう。

中学生・高1生のうちに目標にする3つの理由

理由①|おもに国内大学入試で幅広く使える

国内大学の入試では、英検などの外部英語資格・検定試験を、出願資格、英語得点への換算、加点、英語試験の免除、書類評価などに利用する方式があります。英語力を活かす総合型選抜・学校推薦型選抜だけでなく、一般選抜でスコア換算を行う大学もあります。

準1級を取得していると、英語外部試験利用方式への出願、英語の得点換算、大学独自の英語試験の免除など、入試方式ごとのメリットを受けられる大学があります。

理由②|高2・高3でほかの準備と両立しやすくなる

高校生活が進むと、定期テスト、部活動、探究活動、学校行事、志望理由書や面接対策など、取り組むことが増えていきます。海外大学や国内グローバル系学部を考える場合は、TOEFL iBTやIELTS、エッセイ、出願書類の準備が重なることもあります。

国内の制度である英検は受験機会が多く、中学生・高1生のうちから英検2級、準1級へと段階的に取り組めば、複数回の受験を学習計画に入れられます。受験後はCSEスコアを技能別に見て、次の受験までに伸ばす技能を絞ります。高2・高3で出願書類やほかの科目の対策が始まる前に、この受験と振り返りのサイクルを経験できることが利点です。

理由③|大学で使う4技能を早くから練習できる

大学では、英語の資料を読む、講義を聞く、意見を述べる、レポートを書くといった作業があります。英語で専門科目を学ぶプログラムや海外留学では、これらの技能を授業の中で使います。準1級で扱う社会性の高い話題、英文要約、意見論述、面接形式のスピーキングは、大学で英語を使う場面と重なる部分があります。

海外大学への直接出願や大学入学後の交換留学では、TOEFL iBTやIELTSの提出を求められることが多くあります。英検準1級がそのまま利用できるとは限りませんが、準1級までに4技能を伸ばしておけば、TOEFL iBTやIELTSの出題形式と語彙に対応する学習へ移りやすくなります。

大学入試では、英検準1級をどう使える?

外部英語資格の利用方法

大きく分けると次のようになります。複数の方法を組み合わせる入試もあります。

利用方法 どのように使われる? 確認したいこと
出願資格 指定された級・CSEスコア・CEFRを満たすと出願できる 合否とスコアのどちらを見るか
得点換算・加点 スコアに応じて英語の得点に換算、または総合点に加点される 換算表、上限点、受験級の指定
試験免除 大学独自の英語試験が免除されることがある 免除後の選考科目と配点
書類評価 英語力を示す資料として総合的に評価される 提出が必須か任意か、ほかの書類との関係

※英検の合格資格自体に有効期限はありませんが、入試では「出願開始日から2年以内」など、利用できる受験時期が定められている場合があります。

2027年度入試の例を見てみよう

◇早稲田大学 国際教養学部(2027年度 一般選抜)

英語4技能テストの結果を20点満点で加点します。英検は2級合格で7点、準1級合格で14点、1級合格で20点です。準1級が出願資格ではなく、学力試験の得点に加わる例です。

◇明治大学 国際日本学部(2027年度 全学部統一入学試験)

英語4技能3科目方式では、英検2級合格者はCSEスコア1980以上で160点、2088以上で180点、準1級合格者は200点に換算され、当日の外国語試験が免除されます。級の合格とCSEスコアのどちらを使うかが、換算段階によって異なる例です。

◇国際基督教大学 ICU(2027年度 総合型選抜〈4月入学専願〉)

「英語外部試験利用」では、英検を英語力の証明として提出できます。英検は4技能のCSEスコアを含む合格結果が対象です。学習成績の状況4.1以上が出願条件で、小論文、自己活動歴、推薦状、面接などとあわせて選考されます。

英検準1級は、大学入学「後」にも活かせる

理由①|英語科目の単位として認定される場合がある

大学によっては、入学前または在学中に取得した英語資格を、英語科目の単位として認定する制度があります。たとえば、明治大学政治経済学部の2026年度便覧では、英検準1級は4単位、1級は6単位の認定対象です。同志社大学心理学部の2026年度履修要項では、準1級は2単位、1級は4単位の認定基準として示されています。

対象学部、入学年度、申請時期、認定科目、上限単位は大学ごとに異なります。資格を持っていれば自動的に単位になるわけではなく、所定の期間に申請が必要です。

理由②|交換留学や学内選考に向けた準備ができる

交換留学では、学内選考の応募条件と、派遣先大学が定める条件の両方を満たす必要があります。たとえば、明治大学の2027年春出発の大学間協定留学では、英語で学ぶ場合、TOEFL iBT、IELTSまたはDuolingoのうち、派遣先が求めるスコアの取得が必要です。派遣先に指定がない場合も、TOEFL iBT 61(新スコア3.5)またはIELTS 5.5が最低要件です。

ICUの交換・海外留学プログラムでも、学内選考の語学力基準としてTOEFLまたはIELTSが示されています。交換留学を考えている人は、準1級の合格を待ってから切り替えるのではなく、大学や留学先が指定する試験を早めに把握し、英検と並行してTOEFL iBTやIELTSの対策を始める方法があります。

理由③|英語で行われる授業に必要な技能と重なる

準1級では、長い文章の構造をつかむ、講義に近い説明を聞く、英文を要約する、社会的なテーマについて立場と理由を述べる練習をします。大学で英語文献を読む授業や、英語でのディスカッションに参加する際にも使う技能です。

中学生・高1生の今からできることは?

準1級を目標にするかは進路で判断する

英検準1級の優先順位は、進路によって変わります。志望大学が英検2級やCSEスコア1980を基準にしているなら、まずその水準を確実にします。海外大学への出願が中心なら、早い段階でTOEFL iBTやIELTSの形式に慣れたほうがよい場合もあります。

志望校が決まっている場合は、募集要項に記載された級・CSEスコア・CEFRを確認します。まだ決まっていない場合は、英検2級から準1級を目標に4技能を伸ばしながら、候補となる大学・学部の条件を調べます。

中学生・高1生の今から始める5ステップ

STEP 1|公式の過去問を解き、「差」を知る

まず時間を気にせず準1級の過去問に触れ、どのような英文・音声・ライティング・面接が出るのかを確認します。「知らない単語が多い」「文章は読めるが時間が足りない」「要約で何を残すか迷う」など、つまずきを言葉にしましょう。

STEP 2|2級レベルの文法・語彙・読解を固める

準1級の語彙だけを増やしても、基本文法や文構造があいまいだと長文読解や英作文で得点しにくくなります。学校の授業、定期テスト、英検2級までの教材を使い、英文の主語・述語・修飾関係を正確に取れるか確認しましょう。

STEP 3|社会的なテーマに、日本語でも関心を持つ

環境、教育、医療、科学技術などについて、そもそも背景知識がなければ英語で意見を組み立てるのは簡単ではありません。ニュースや学校の探究学習で気になったテーマについて、「何が課題か」「賛成・反対の理由は何か」を日本語で考え、その後に英語表現を調べると、語彙が意味のあるまとまりとして残りやすくなります。

STEP 4|要約・意見記述・スピーキングを毎週練習する

英語の短い記事や音声を1~2文でまとめる、自分の立場と理由を声に出す、といった練習を毎週取り入れます。意見を書くときは、まず「主張→理由→例」をそろえます。学校の先生や添削サービスから指摘を受けたら、同じ間違いを次の答案で減らせたか確認しましょう。

STEP 5|受験日から逆算し、振り返る

「いつか準1級」では学習が後回しになりがちです。学校行事や定期テストの日程も見ながら受験時期を決め、1か月ごとに過去問や模擬問題で変化を確認しましょう。結果が届いたら、合否だけでなくCSEスコアを技能別に見て、次の受験までに何を伸ばすかを1~2個に絞ります。

=まとめ=

英検準1級を取得すること自体が、すべての人に必要なわけではありません。ただし、英語を活かす国内大学入試を考えているなら、早めに目標にする価値のある資格です。

一方、海外大学への出願や交換留学では、TOEFL iBTやIELTSが必要になることがあります。大切なのは、希望する進路から逆算して、今取り組む試験を選ぶことです。中学生・高1生のうちから候補となる大学や制度を調べ、英語学習の計画を立てていきましょう。

【参考ページ】
この夏、どの英語試験対策をする?海外大学・国内グローバル入試向け英語試験ガイド
「得意な英語」を活かして国内グローバル大の総合型選抜(AO入試)を受験するには?

※この記事は2026年9月時点で公表されている情報をもとに構成しています。入試、単位認定、留学の条件は年度や学部、プログラムによって異なるため、出願・申請時には利用する制度の公式要項をご確認ください。

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