この夏、どの英語テストスコア対策をする?海外大学・国内グローバル入試向け外部英語試験ガイド
海外大学への進学や、国内グローバル系大学の総合型選抜を考えるとき、避けて通れないのが英語資格試験です。TOEFL iBT®、IELTS、英検など、名前を聞いたことのある試験はいくつもあるでしょう。
ただ、初めて準備する人にとって難しいのは、「どの試験が自分に合っているのか」「志望校の出願に使えるのか」「夏に何から始めればよいのか」が見えにくいことです。
今回は、海外大学進学と国内グローバル入試の両方を視野に入れながら、主要な英語試験の特徴を整理します。この夏、英語試験対策を始める人が、自分に合う試験を選ぶためのガイドとして活用してください。

夏に英語試験を考える意味
英語資格試験は、多くの場合、最初の受験で現在地を知り、結果を見ながら弱点を分析し、必要に応じて再受験することでスコアを伸ばしていきます。
特に海外大学や国内グローバル系大学を視野に入れる場合、英語資格試験は「英語が得意かどうか」を示すだけでなく、英語で大学の授業を受け、資料を読み、自分の意見を伝える力があるかを示す材料になります。
高3生にとっては出願時期から逆算した実戦期、高1・高2生にとっては自分の英語力を測り、志望校選びの幅を広げる準備期になります。特に夏休みは、まとまった時間を使って試験形式に慣れやすい時期です。まずは自分の目的に合う試験を知り、対策の方向を決めることが大切です。
英語試験は、入試でどう使われるのか
多くの大学では、入試でTOEFL iBTやIELTSなどのスコアを英語力証明として求めます。国や大学、学部、出願ルートによって認められる試験は異なります。
国内グローバル系大学の総合型選抜や学校推薦型選抜では、英語資格試験の使われ方はさらに多様です。出願資格として一定のスコアが必要な場合もあれば、加点、得点換算、英語試験の免除、書類評価の一部として使われる場合もあります。英検、TEAP、GTECなど、日本国内の大学入試で活用されやすい試験もあります。
つまり、英語試験を選ぶときは、「自分が受けやすいか」だけでなく、「志望校がその試験を受け付けているか」を必ず確認する必要があります。
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まずは7つの英語試験を比較してみよう
ここでは、海外大学進学や国内グローバル入試で名前が挙がることの多い7つの試験を紹介します。各試験名から、ページ下の詳しい解説に移動できます。
※受験料は2026年6月時点の情報をもとにした目安です。米ドル建ての試験は、US$1=160円で概算しています。実際の費用や実施形式は変更される場合があるため、受験前に必ず公式サイトをご確認ください。
<基本情報と入試での使われ方>
| 試験名 | どんな試験? | 費用(目安) | 試験時間・結果 | 入試での使われ方 |
|---|---|---|---|---|
| TOEFL iBT | 海外大・国内グローバル入試の両方で使いやすい国際系試験 | US$195 約31,200円 |
約2時間 結果は通常3日以内 |
海外大学出願で広く利用。国内グローバル入試でも活用されることが多い |
| IELTS | 英国・豪州・カナダなどへの進学で特に使いやすい国際系試験 | 27,500円 | 約2時間45分 Speakingは11〜14分 |
海外大学出願で広く利用。国内グローバル入試でも活用されることが多い |
| Duolingo English Test | オンライン受験しやすい海外大向けの柔軟枠 | US$70目安 約11,200円 |
約1時間 結果は通常2日以内 |
海外大学で受け付ける大学・プログラムが増加。ただし大学ごとの確認が必須 |
| 英検 | 国内大学入試で認知度が高い国内入試系試験 | 本会場:準1級10,400円、2級9,000円 S-CBT:準1級10,500円、2級9,600円 |
従来型は一次・二次 S-CBTは1日で4技能 |
国内総合型・推薦・一般選抜などで幅広く活用される |
| GTEC | 学校受検と国内大学入試で活用されやすいスコア型4技能試験 | 学校申込中心 タイプにより異なる |
Core / Basic / Advancedなど 学校・団体受検中心 |
国内大学入試で活用されることがある。個人受験前提では実施形態に注意 |
| TEAP | 大学入試を想定した国内入試系試験 | 4技能15,000円 2技能6,000円 |
R/L/W/S 2026年度は年3回実施予定 |
上智大学をはじめ、国内大学入試で活用されることがある |
| Cambridge English | 長期的な英語力証明として使える国際資格 | 実施センターにより異なる C1 Advancedは2.6万円前後の例あり |
C1 Advancedは約4時間 | 海外大学や国内大学の一部で英語力証明として認められることがある |
7つの試験、それぞれの特徴を見てみよう
ここからは、7つの英語試験について、もう少し具体的に見ていきます。自分の志望校で使えるかを確認したうえで、「どの形式なら力を出しやすいか」という視点でも比べてみましょう。
◆TOEFL iBT®︎
海外大学と国内グローバル入試の両方を視野に入れる人が、まず確認したい試験です。大学の講義を聞く、アカデミックな文章を読む、自分の意見を英語で話す・書くなど、英語で学ぶ場面に近い内容が出題されます。
試験の特徴
- ・試験形式:4技能(すべてPC上で実施)
- ・具体的な問題:講義、キャンパスでの会話、アカデミックな文章、意見を述べるタスクなど
- ・入試での使われ方:海外大学出願の英語力証明として広く利用。国内グローバル入試でも活用されることが多い
- ・向いている人:海外大学と国内グローバル入試を併願したい人、PC上で英語を処理する形式に慣れたい人
【参考ページ】
TOEFL iBT® 公式サイト(日本事務局)
https://www.toefl-ibt.jp/test_takers/toefl_ibt/
「TOEFL iBT®テストが2026年版にアップデート!試験構成・スコア方式はどう変わる?」
https://www.benesse-glc.com/lab/blog/jyouhou251212
◆IELTS
英国、オーストラリア、カナダなどへの進学でよく使われる英語4技能試験です。大学進学では通常、Academicモジュールを使用します。Speakingが試験官とのやりとりで行われる点が大きな特徴です。
試験の特徴
- ・試験形式:4技能(Speakingは試験官と対面)
- ・具体的な問題:資料や文章の読解、講義・会話の聞き取り、グラフ説明や意見文、面接形式のSpeakingなど
- ・入試での使われ方:海外大学出願の英語力証明として広く利用。国内グローバル入試でも活用されることが多い
- ・向いている人:人と話す形のほうが答えやすい人、英国・豪州・カナダなどを志望先に含めている人
【参考ページ】
IELTS公式サイト(日本英語検定協会)
https://www.eiken.or.jp/ielts/
IELTS 受験料・その他費用(IDP IELTS)
https://ieltsjp.com/japan/about/test-guide/test-fee
◆Duolingo English Test
オンラインで受験でき、結果が比較的短期間で出る英語試験です。試験時間が短く、受験料も比較的抑えられるため、海外大学出願で選択肢に入ることがあります。
試験の特徴
- ・試験形式:4技能(オンラインで一体型・適応式)
- ・具体的な問題:短い読解、聞き取り、音読、口頭回答、短いライティングなどを連続して解く形式
- ・入試での使われ方:海外大学で受け付ける大学・プログラムが増加。ただし大学ごとの確認が必須
- ・向いている人:結果を比較的すぐ知りたい人、自宅で受験したい人、志望校がDuolingo English Testを認めている人
【参考ページ】
Duolingo English Test 公式サイト
https://englishtest.duolingo.com/
◆英検
日本国内での認知度が高く、国内大学入試で活用されやすい英語検定です。級の合格だけでなく、CSEスコアを出願条件や評価に使う大学もあります。
試験の特徴
- ・試験形式:4技能(級ごとに段階設定)
- ・具体的な問題:語彙・読解、リスニング、英作文、面接または録音式Speakingなど
- ・入試での使われ方:国内総合型選抜、学校推薦型選抜、一般選抜などで幅広く活用される
- ・向いている人:国内グローバル系大学を中心に考えている人、級やCSEスコアで段階的に目標を設定したい人
【参考ページ】
英検 公式サイト
https://www.eiken.or.jp/eiken/
英検S-CBT 公式サイト
https://www.eiken.or.jp/s-cbt/
◆GTEC
中高生の英語4技能を測るスコア型の試験です。学校で受ける機会がある人にとっては、自分の英語力を定期的に把握しやすい試験です。
試験の特徴
- ・試験形式:4技能(学校で受けやすい形式)
- ・具体的な問題:学校で学んだ英語を実際に使う場面を意識した出題
- ・入試での使われ方:国内大学入試で活用されることがある。ただし利用できるGTECの種類や証明方法は大学により異なる
- ・向いている人:学校でGTECを受ける機会がある人、志望校がGTECを利用対象としている人
【参考ページ】
GTEC 公式サイト
https://www.benesse.co.jp/gtec/
◆TEAP
大学入試を想定して開発された英語4技能試験です。大学で英語の資料を読む、講義を聞く、自分の意見を述べる、文章を書くといった場面を意識した内容になっています。
試験の特徴
- ・試験形式:4技能(Reading+Listeningの2技能受験も選択可)
- ・具体的な問題:大学での学びに近い読解、聞き取り、要約、意見表明など
- ・入試での使われ方:上智大学をはじめ、国内大学入試で活用されることがある
- ・向いている人:国内大学入試を中心に考えている人、大学入試に近い形式で英語力を示したい人
【参考ページ】
TEAP 公式サイト
https://www.eiken.or.jp/teap/
TEAP 受験案内・日程・受験料
https://www.eiken.or.jp/teap/schedule/
◆Cambridge English
世界的に認知されている英語資格です。B2 First、C1 Advanced、C2 Proficiencyなど、レベル別に試験が分かれています。長期的な英語力証明として検討できます。
試験の特徴
- ・試験形式:4技能(レベル別に試験が分かれる)
- ・具体的な問題:語彙・文法運用、読解、エッセイ、リスニング、ペアまたは面接形式のSpeakingなど
- ・入試での使われ方:海外大学や国内大学の一部で英語力証明として活用されることがある
- ・向いている人:長期的に高い英語力を証明したい人、C1以上の英語力を目指したい人
【参考ページ】
Cambridge English 公式サイト(日本語)
https://www.cambridgeenglish.org/jp/exams-and-tests/
C1 Advanced 試験概要
https://www.cambridgeenglish.org/jp/exams-and-tests/advanced/
「どのテストを受ける?」 迷ったら、志望校の要件から逆算しよう
英語試験を選ぶときは、最初に志望校の募集要項を確認しましょう。確認したいのは、使える試験、必要スコア、スコアの有効期限、提出方法の4つです。
海外大学と国内グローバル入試の両方を考えるなら、TOEFL iBT®やIELTSを軸にすると選択肢を広げやすくなります。国内大学入試を中心に考えるなら、英検、TEAP、GTECなど、志望校で利用しやすい試験を確認しましょう。Duolingo English TestやCambridge Englishは、大学によって扱いが異なるため、出願先ごとの確認が特に重要です。
英語試験は、受けて終わりではありません。最初の受験で自分の現在地を知り、Reading、Listening、Speaking、Writingのどこを伸ばすべきかを見つけることが、次の対策につながります。
また、この夏に英語試験対策を始めるなら、まずは本命にする試験を1つ決め、公式サイトのサンプル問題や過去問題に触れてみましょう。同じ4技能試験でも、問題の出方や時間配分、話し方・書き方の求められ方はかなり違います。
Readingが難しいのか、Listeningで集中力が切れるのか、Speakingで言葉が出てこないのか、Writingで構成に時間がかかるのか。自分の弱点が見えれば、秋以降の対策はぐっと具体的になります。
=まとめ=
英語試験は、海外大学や国内グローバル入試に挑戦するための大切な材料です。ただし、必要な試験やスコアは、国、大学、学部、入試方式によって異なります。
だからこそ、英語試験対策は、単なる英語学習ではなく、進路選びの一部として考えることが大切です。どの大学を目指すのか、国内大学と海外大学をどう併願するのか、いつまでにどのスコアが必要なのか。夏のうちに方向性を整理しておくことで、秋以降の出願準備が進めやすくなります。
※本記事の内容は、2026年6月時点で公表されている情報をもとにしています。試験内容、受験料、実施日程、スコアの扱い、大学入試での利用条件は変更される場合があります。実際に受験・出願する際は、各試験の公式サイトおよび各大学の最新の募集要項をご確認ください。
※米ドル建ての費用は、US$1=160円で概算しています。
海外大学も、国内グローバル系大学も
視野に入れて進路を考えたい方へ
英語試験の対策は、ただスコアを上げるだけでなく、「どの大学に、どの入試方式で、どのスコアを使って出願するのか」という進路設計とセットで考えることが大切です。
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