海外大生体験談

先輩が語る「海外大からの就職事情」 ~トーレンス大学卒 Subaru S.先輩~

海外大学を目指すとき、多くの人が気になる「その先に何があるのか」という将来像。どんな専攻を選び、どんなキャリアへとつなげていくのか— 進路を考える時点で将来を見据えておくことは、選択の軸にもなります。今回は、実際に海外大を卒業し就職を経験したSubaru S.先輩にインタビュー。専攻と進路のつながりや、大学生活で得たスキル・価値観が、社会に出た今どう活かされているのかを伺いました。

※ここでご紹介している内容は個人の体験です。実際に準備する際は、必ず最新の情報をご確認ください。

 

なりたい将来像から逆算。専攻と経験を活かし、現地インターンからの就職ルートを切り拓いた!

 

今回の「ラボ協力隊」


Subaru S.先輩

オーストラリア トーレンス大学・ビジネス学部イベントマネージメント学科卒業。
ラグビーに関わる仕事に就くことを目指し、ラグビー人気が高く、イベント企画・運営を実践的に学べるオーストラリアへの進学を決意。大学での学び、現地就業を経て現在はホスピタリティにつながる仕事を目指している。

 


 

Q. 最初に大学卒業後の未来を意識したのはいつ頃、どんなきっかけだった?

 

卒業が近づき、「この先どうする?」が現実に。進路選択の本気モードにスイッチ!

 

正直なところ、私は大学を卒業するまでその後の進路を迷い続けていました。私の目標自体がオーストラリアの大学を卒業することだったため、進路について考え始めたのはわりと遅い方だったと思います。

 

ずっと頭にあったものの「決めなければならないな、どうしよう」と考え出したのは、大学の最終学年である3年生になってからでした。卒業後にオーストラリアに残るのか、日本に戻るのかによって、ビザの準備日本の就活の準備など、事前にしておかなければならないことが変わるため、進路を意識し始めました。

 

 

Q. 卒業後の就職先は? その仕事に出会ったきっかけと決め手も教えて!

 

専攻の学びを活かせる場所を探し求め、ホテルで働くという選択肢に出会った!

 

私が専攻していた学部はイベントマネージメントというもので、マーケティングとホスピタリティを合体したような勉強が主だったため、その学びを活かせる仕事を探していました。その際、同じ大学の友達がホテルのインターンシップをしている話を聞き、「ホテルでの仕事なら私の勉強したことを活かせるのではないか」と思い、調べ始めました。

 

海外では日本の新卒枠のようなものが無く、経験重視で採用されます。そのため、初めは無給でのインターンシップになりますが、その分しっかりと研修もあり、学ぶ機会が多いので、ホテルに就職することを決めました。

 

 

Q. 就職か大学院進学か、日本か海外か… 選択肢は無数だけど迷わなかった?

 

“日本で働く自分”を思い描き、将来像から逆算して海外で経験を積むことを選択。

 

私自身、将来は日本で暮らしたいと思っていたので、日本に戻るのか、オーストラリアに残るのかものすごく悩みました

 

しかし、将来、日本のインバウンドに関わる仕事をするのも魅力的だなと感じていたので、そういった仕事をするなら、絶対に海外での接客経験や接客するための英語を学んだ方がよいと思いました。

 

最初は卒業生ビザ(Temporary Graduate Visa:オーストラリアの大学または大学院において通常2年間以上のコースを修了した学生が、一定期間オーストラリアに滞在・就労可能なビザ)を取得するつもりだったので、規定のIELTSのスコアも勉強して取りました。しかし、私は卒業後に日本で働くことが最終目標だったので、卒業ビザを取ったとしても1年間しかオーストラリアにいない予定でした。

 

卒業生ビザは、ワーキングホリデービザよりも取得費用が2倍以上かかります。現地での就業経験として1年あれば充分、それ以上滞在しないのであれば費用が抑えられる方がいいと思い、ワーキングホリデービザを取得して大学卒業後の1年間オーストラリアに残って働くことにしました。

 

 

Q. 就活に際し、海外大での経験で「将来に活きた・つながった」と思うものは?

 

積極性とマルチスキルが武器に!海外で培った姿勢が高評価につながりました。

 

私はイベント運営を学んでいたことが評価され、面接を受けたホテルでは「幅広く様々なことができる人材」として重宝され、採用につながったと感じています。

 

というのも、私の働いていたホテルでは、受付業務、レストラン業務、イベント業務と大きく分けても3つの主なポジションがあり、ほとんどのスタッフは受付業務にしか従事しません。しかし、私はホスピタリティもイベントも勉強していたため、全てのポジションで仕事をさせていただくことができました。この全てのポジションができる従業員は他にいなかったため、すごくアドバンテージになったと思います。

 

また、採用担当のマネージャーさんは、「このポジションをやりたい」「やったことがないこの仕事もしたい」と自分から申し出ていたことも、インターンから本採用になったきっかけだとおっしゃっていました。それは、オーストラリアで暮らし、大学で勉強したからこそできたことだと思います。

 

オーストラリアでは、授業でも普段の生活でもそうですが、意見が求められる機会がとても多いです。もし意見を出さないと、他の人の意見しか通らず、生きづらくなってしまいます。そのため、やりたいことに積極的に取り組む姿勢が身につき、それが評価につながったのだと思います。

 

 

Q. 就職活動は具体的にどう進めた?

 

友人からのエージェント紹介が転機に。インターン先でそのまま本採用が決定!

 

私は、友達からホテルインターンができるエージェントを紹介してもらい、就職するホテルを決めました。そのエージェントから紹介いただけるのは無給のインターンシップのみ。そのため、インターンシップ終了後にその経験を元に本採用していただけるホテルをあらためて探す予定でしたが、無給インターンシップをしたホテルでそのまま本採用をしていただくことができました。

 

 現地でのインターンシップ・本採用での写真 現地でのインターンシップ・本採用での写真

ホテルでのインターンシップを通して様々な経験を積むことができました

 

インターンシップだったので、面接はわりとフランクで、日常会話をする程度でした。面接を終えて必要書類に記入したら、その日からレセプションに立たされて研修が始まりました。事前にホテルからいただいたメールでは、当日は面接のみで終わりの予定だったのですごくびっくりしました。

 

 

Q. 大学や同じ専攻の同級生の就職はどんな感じ? 就活の方法、職種などの違いは?

 

現地は“新卒”という枠はナシ!学びながら働き、常にキャリアを築くスタイル。

 

コロナの影響で多くの授業がオンラインだったためかもしれませんが、ほとんどの人が大学在学中にすでに働いていました。在学期間はパートタイムで、卒業後には同じ職場でフルタイムになる、という人が多かったように感じます。

 

オーストラリアでは働ける年齢が比較的低い(いくつか制約はあるが労働法の原則として満13歳より働くことが許される)こともあり、若い頃から働いて経験をつけていく傾向にあります。同級生たちも、学生時代からどんどん経験を積んで、いいタイミングで転職してステップアップしていく人が多かったです。そのため、就活する=卒業する(した)から仕事を探す、というよりは、常に探している感じに近いのかなと思います。

 

日本で就職したいという人は、卒業の1年以上前から情報収集して積極的にエントリーしていました。日本での新卒採用のスケジュールはすごく早いため、説明会の参加や準備など思ったより早めに動く必要があり、海外から応募するのは大変そうでした。

 

私はビジネス学部だったので、人によって仕事は様々でした。オフィスの仕事や、観光・飲食などのホスピタリティ、雑誌のライターさんなどもいました。イベント学科だけで見ても、イベント系に全く関係ない仕事をしているかたもいて、本当に多岐にわたっていました。

 

 

Q. 卒業後に向けてやっておくべきことは? 海外大進学に憧れる皆さんへアドバイスを!

 

やってみることでキャリアが見えてくる。学生のうちにどんどん経験を!

 

経験は積めば積むほどいいと思います。入学当初はいっぱいいっぱいになってしまうかもしれませんが、私のように卒業間近になってからでは遅い方なので、気になる仕事があれば、できるだけ学生のうちにお手伝い程度でもしておくといいです。

 

やりたいことがなくても、何でもいいから経験しておくこともおすすめです。やってみると自分のやりたいこと、やりたくないことが見えてくるので将来の参考になると思います。

 

渡航前に、現地でやりたいことをリストアップしておくと、渡航後すぐに探し始めることができるのでいいかもしれません。

 

いかがでしたか? 

海外大学での学びや経験をどう“その先”の進路につなげるか。卒業後の進路に悩みながらも、専攻や現地でのインターン経験を活かし、自分なりのキャリアを築いたSubaru S.先輩のリアルな声から、進路選びのヒントを受け取ったかたも多いのではないでしょうか。
将来なりたい自分を思い描くことが、最適なルートや今やるべきことを見つける第一歩。海外大で学ぶ経験がきっと未来の選択肢を広げてくれるはずです。

 

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※この記事でご紹介している内容は2025年5月13日現在の情報に基づいています。
 

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