海外大学進学情報

「英語で」学べる学部 2022年度最新情報② 国際教養大学(AIU)

世界的なコロナ禍が続いている今、英語を軸に進路を考えたい方にとっては国内の「グローバル系大学」も十分に選択肢の1つとなりえます。国内・海外問わずグローバル視点での大学選びの一助としていただくため、このシリーズでは「英語で学べる」ことに実績・定評がある日本の大学・学部の、コロナ禍の状況を含めた最新入試情報をお届けしています。

2回目として取り上げるのは「国際教養大学(AIU)」。「英語を」学ぶのではなく、「英語で」学び、真の国際人として世界で活躍できる人材を育てることを目指しているグローバル系の公立大学です。スーパーグローバル大学にも選ばれ、昨年に続き2022年もTHE日本大学ランキングの「国際性」分野で1位に輝いたAIUの最新情報に注目します。

【参考ページ】公立大学法人国際教養大学

「英語で」学べる学部_2022年度最新情報2_国際教養大学(AIU)

どんな学びができる?

AIUとはどんな大学?

「国際教養教育」を教学理念に掲げ、地域社会と世界に貢献できるグローバル化社会のリーダーを育成することを使命として、2004年に秋田市で開学した公立大学です。学部は国際教養学部のみ。教育プログラムや諸活動にグローバルな視野を組込んでいるのが大きな特徴です。世界中の事象に関するグローバルな視野を伴った豊かな教養や専門知識、物事の本質を見抜く洞察力や思考力とともに、英語をはじめとした外国語の卓越したコミュニケーション能力を身に着けた実践力のある人材の養成を目的としています。

なお、2021年4月より国際教養学部は従来の2課程から、「1学科・3つの領域(グローバル・ビジネス領域/グローバル・スタディズ領域/グローバル・コネクティビティ領域)」に再編。異なる分野の課題に立ち向かう「統合知」を養成する「応用国際教養教育(AILA: Applied International Liberal Arts)」という教育手法が導入されました。学修に関する資質(知能指数:IQ的資質)のみならず、人格形成に関する資質(心の知能指数:EQ的資質)を十分に持ち合わせた世界に通用するリーダーを輩出することを目指し、これまでの「国際教養教育」を一歩先に進めた新カリキュラムとなっています。

AIUの主な特色(概要)

特色1) すべて英語の少人数授業

「すべての授業を英語で開講している」ことがAIUの大きな特長。ただし、AIUは「英語を学ぶ大学」ではなく、「英語で学び、英語で考える大学」を掲げています。
開学以来、一貫して少人数教育を徹底しており、1クラスあたりの受講者数は平均19名、学生数と専任教員数の比は13:1。教員と学生のコミュニケーションの機会を増やすことにより、自ら考え、意見を主張できる能力を磨いていうことを目的としています。また、アカデミック・アドバイジング・システムなど一人ひとりの学生をきめ細かくサポートする体制も整えています。

特色2) 1年間の海外留学が義務

全学生に1年間の海外留学が義務付けられています(※1)。全員が世界50か国・地域の200校の提携大学との交換留学のため、留学先大学の授業料は相互免除(一部の大学を除く)。1つの大学に1人~3人程度の少人数での派遣となります。単なる語学の修得ではなく、留学先の大学で専門課程を学んで単位を修得することを目的としており、留学先で履修した科目も卒業に必要な単位として認定されるので、留学期間を含めても4年間で卒業することが可能です。

特色3) 多文化共生のキャンパスライフ

AIUでは、世界中の200に及ぶ提携大学などからの留学生が年間200人以上学んでいます。学生の4人に1人が留学生、外国人教員の割合は57%というキャンパスはまさに多文化共生空間。新入生は全員、入学から1年間を大学の敷地内にある学生寮で過ごすことが義務となっていますが、その後も外国人学生も含めた全学生の89%がキャンパス内に居住しており、キャンパスは貴重な国際交流の場です。授業はもちろん、寮や学生宿舎での生活やクラブ活動などを通して、国際的な環境での共同生活の中で異文化に触れ、グローバルな社会性やコミュニケーション能力を養うことができます。

特色4) 多彩な可能性を広げる進路選択支援

仕事や職業に対する深い理解を通して、「自分はこれからどうやって生きていくのか」を考え、向き合える力を育むことをキャリア教育の核とし、必修科目「キャリア・デザイン」のほか、キャリア・カウンセリング、インターンシップなど多彩なキャリア教育が提供されています。国内外の大学院への進学や高度専門職を目指す学生には、アカデミック・キャリア支援センター(ACSC)が多岐に渡るサポートを行っています。

特色5) 多様な人材を発掘する入試制度

一定の基礎学力に加え、多彩な能力および資質を備えた学生を選抜するため、16種類もの入試制度が用意されています。入学前のボランティア活動などを評価する「ギャップイヤー入試」や、問題解決型合宿での活動を評価する「グローバル・ワークショップ入試」など独自の制度を入試に取り入れることにより、情熱と可能性を秘めた多様な人材をきめ細かく発掘しています。他の国公立大学とは異なる入試日程を組むことで、受験機会が多く設定されており、受験可能回数は最大6回で、他の国公立大学との併願も可能です。

※1) 一定の英語力・成績要件をクリアしてから留学するため、時期は学生によって異なり、多くは2年次の冬から3年次の秋にかけて出発しています。なお、学生の成績や提携大学の事情などにより、希望する大学に留学できない場合もあります。

2022年度の入試情報

2022年度入試制度の特徴・内容

AIUの入学時期は、4月と9月の年2回です。入学時に志望する課程を決める必要はなく、入学定員175名は学部一括で募集されます(編入学・転入学者を除く)。

【参考ページ】入試情報|公立大学法人 国際教養大学

※入試制度に関して、昨年度からの変更点は特にありません。

◆特別選抜試験(2022年4月入学) <大学入学共通テストを利用しない試験>

種類 定員 併願/専願 英語資格 個別学力検査
グローバル・セミナー入試 15名 併願 不要 ●面接(日本語・英語)
グローバル・ワークショップ入試 5名 専願 不要 ●面接(日本語・英語)
学校推薦型入試 35名 専願 要(*1) ●面接(日本語・英語)
●筆記試験(英語小論文)
総合選抜型入試Ⅰ 10名 専願 要(*1) ●面接(日本語・英語)
●筆記試験(英語小論文)
社会人入試 若干名 専願 要(*1) ●面接(日本語・英語)
●筆記試験(英語小論文)
外国人留学生入試Ⅰ 若干名 併願 要(*1) ●書類選考
編入学・転入学試験Ⅰ 2年次 7名 併願 要(*1) ●面接(日本語・英語)
●筆記試験(英語小論文)
編入学・転入学試験Ⅰ 3年次 1名 併願 要(*1) ●面接(日本語・英語)
●筆記試験(英語小論文)

※試験会場は、すべて国際教養大学キャンパス〔秋田市〕(外国人留学生入試Ⅰを除く)

◆一般選抜試験(2022年4月入学)<大学入学共通テストを利用する試験【WEB出願】>

種類 定員 併願/専願 英語資格 大学入学共通テスト 個別学力検査
A日程 55名 併願 不要(*2) 5教科 ●筆記試験(国語・英語)
B日程 40名 併願 不要(*2) 3教科 ●筆記試験(国語・英語)
C日程 5名 併願 不要(*2) 1教科 ●筆記試験(英語小論文)

※試験会場は秋田・札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・福岡

◆特別選抜試験(2022年9月入学)<大学入学共通テストを利用しない試験>

種類 定員 併願/専願 英語資格 個別学力検査
総合選抜型入試Ⅱ 5名 専願 要(*1) ●面接(日本語・英語)
●筆記試験(英語小論文)
ギャップイヤー入試 5名 専願 不要 ●面接(日本語・英語)
●筆記試験(英語小論文)
外国人留学生入試Ⅱ 若干名 併願 要(*1) ●書類選考
編入学・転入学試験Ⅱ 2年次 1名 併願 要(*1) ●面接(日本語・英語)
●筆記試験(英語小論文)
編入学・転入学試験Ⅱ 3年次 1名 併願 要(*1) ●面接(日本語・英語)
●筆記試験(英語小論文)

※総合選抜型入試Ⅱはオンラインで実施。それ以外の試験会場は、すべて国際教養大学キャンパス〔秋田市〕(外国人留学生入試Ⅱを除く)

*1 ) 詳細については、AIUの「入学者選抜要項」および各試験の「学生募集要項」を必ず確認してください。

*2 ) 一般選抜試験において、次のいずれかの英語を保持する者については、受験した大学入学共通テストの英語科目を満点と換算し、合否判定します。 (TOEFL iBT®テスト 72点以上、TOEFL® PBT テスト 530点以上、TOEIC® L&R TESTとTOEIC® S&W TESTの合計1200点以上、英検準1級以上、英検CBT準1級以上、英検S-CBT(1 day) 準1級以上、英検 S-Interview(2 day) 準1級以上、IELTS バンド6.5以上、GTEC CBT 1200以上、GTEC Advanced 1200以上、TEAP 360以上、TEAP (CBT) 760以上、ケンブリッジ英語検定 B2 FirstおよびB2 First for Schools 176点以上)

AIUで求められている学生像

グローバル社会のリーダーとなるための教育課程に意欲をもって挑戦できる基礎学力を有し、同僚学生と切磋琢磨するとともに協働により互いを高めあうことに喜びを感じることのできる次のような学生を受け入れています。

  • ●社会科学、人文科学、自然科学の広い分野について均衡のとれた基礎学力、論理的、批判的、創造的な思考力を身に付けた学生あるいは特定分野について卓越した経験や能力を有しながらより広い分野について学修を深めようとする意欲を持つ学生
  • ●海外での学修経験や諸活動への参加経験、国内での国際交流事業などに積極的参加を経験するなど世界の多様な文化、言語、歴史、社会などの国際関係について強い関心と探求心を持つ学生
  • ●国際社会を舞台に活躍できるような実践的な外国語運用能力(特に英語)と、幅広い教養の修得を志す学生

なお、学生には高校での学修を通じて、国際社会への知識と関心を深めるとともに、日本の社会・歴史・文化、世界の歴史についての基礎的知識を修得していることが期待されます。

入試関連イベント等の予定

<オープンキャンパス>

対面での実施は見送られ、「Open Campus Online 2021」としてオンラインでの開催となりました。

※リアルタイムで行うライブ型イベントは7月と9月に開催され、すでに終了していますが、見逃してしまった方向けに当日の様子がアーカイブとして限定配信されています。

■Open Campus Online 2021アーカイブ配信
https://web.aiu.ac.jp/undergraduate/admission/open-campus/archives/

<オンライン個別相談会>

AIUへの進学を志望する高校生、保護者の方向けに6月にオンライン個別相談会が開催されました。(「Zoom」によるオンライン開催・要事前申し込み) ※すでに終了

*例年6月に開催されている大学説明会「Experience AIU」は中止となりました。

現在の学びのスタイル(新型コロナウイルスの影響)

学修・居住一体型キャンパスを特色とするAIUでは、新型コロナウイルスの感染リスクを最小限に留めるため「国際教養大学 新型コロナウイルス感染症感染拡大防止ガイドライン」を制定し、諸対策をまとめています。

<授業の形態>

◆感染状況等の段階に応じて、対面授業、オンライン授業及びパラレル授業(対面とオンラインの同時併行)を実施しています。

※2020 年春学期以降実施してきたオンライン授業のメリットや積み重ねた実績等を勘案しながら、通常時であってもオンライン授業やパラレル授業の実施が検討されています。

<施設利用(学生寮・学生宿舎)>

◆感染状況等の段階に応じて受入の可否が判断されますが、通常時以外の場合であってもできる限り個室環境を整備し、収容定員を縮小しながら受入を実施することになっています。
◆個室環境が十分でない場合は、不測の事態に備え、学内に感染者や濃厚接触者を一時的に隔離するための療養用の部屋が確保される予定です。
※状況によっては緊急避難の措置として、⺠間の宿泊施設等を一時的に借りることが検討されます。

●2021年12月3日現在の状況●

レベル:2【制限-小】

  授業の形態 施設利用(学生寮・学生宿舎) 施設利用(学生寮・学生宿舎以外) 課外活動
対応 オンライン授業とパラレル授業及び一部の対面授業を実施。対面実施の場合は感染拡大に最大限配慮する 感染拡大に最大限の配慮をしつつ、収容定員を縮小のうえ、個室環境に準じた環境のもとで学生を受け入れる 感染拡大に最大限の配慮をしつつ、施設利用の一部または必要に応じて全部を制限する 一定の制限を設けて活動を認めるが、感染拡大に最大限配慮する

<留学>

◆2020年初旬より、世界的な新型コロナウイルス感染症拡大の影響で渡航留学を中止していましたが、2022年1月から始まる渡航留学は再開されることが発表されています(2021年10月29日現在)。一定の条件を設定した上で、渡航を希望する学生に対し、2022年春学期の渡航留学を安全な範囲で最大限再開するとしています。

≪主な条件≫
・留学先の国が感染症危険レベル3以下であり、留学可能なビザでの入国を認めてくれること。出入国管理の方法を明確に説明しており、それに従うことができること。
・留学先の大学が、渡航留学での留学生を受け入れる意思があり、感染予防や感染症対策について明確な方針を持っていること。

◆ただし、パンデミックへの懸念から渡航留学を希望しない学生、あるいは留学先の国や大学が上記の条件を満たしていないために留学不可となった学生に対しては、2021年度春学期と同様に大学が承認した「バーチャル留学」または「Independent Study: Study Abroad Alternative」を2022年春学期の間に修了すれば、卒業要件である1年間の留学が引き続き免除されます。また、留学を辞退して、将来の学期において再度留学申請するという選択肢も用意されています。

<交換留学生の受入れ>

◆学修・居住一体型キャンパスを特色としているAIUでは、教育ではディスカッションやグループワークを中心とした授業を行い、キャンパス内の義務寮において寝食を共にすることで人間形成をはかっているため、2022年4月からは世界中の提携校から交換留学生の受け入れを再開し、留学生との勉強や課外活動、共同生活を行う予定となっています

※なお、AIUでは入学者に対し、健康上の理由などの特別な理由がある場合を除き、全員に新型コロナワクチンの接種への協力を求めています。

【関連記事】:「英語で」学べる学部 2022年度最新情報① 早稲田大学 国際教養学部(SILS)

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※この記事でご紹介している内容は2021年12月10日現在の情報に基づいています。

※内容には変更等の可能性もありますので、必ず大学発表の「入学者選抜要項」「学生募集要項」等をホームページなどで確認してください。

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