海外大学進学情報

手頃な授業料で英語OK!ドイツの大学に進学するメリットと出願方法

留学先を検討する際に、まず多くの人が悩む「国選び」。「海外進学・留学ラボ」ではこれまで、国選びの検討材料としていただくために「英語圏」の国の中から留学先として人気のある国をピックアップしてご紹介してきましたが、今回注目するのはドイツです。
近年、ドイツは欧米の留学生にとって最も人気のある留学先の1つとなっています。留学生に選ばれるいくつものポイントがあり、日本人にとってもメリットが多い国です。英語圏とは言えないものの、大学では英語で提供されているプログラムもたくさんあり、英語での留学も可能。自分にあった留学先を探すため、少し広い視野で、選択肢に加えてみてはいかがでしょうか。

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ドイツの大学に進学するメリットと出願方法

ドイツ留学のメリット5

① 世界でも最高水準の教育レベル

ドイツの大学における教育・研究レベルの質の高さには定評があり、ランキングでトップクラスに位置する世界最高水準の大学がいくつもあります。充実した設備を備えた世界をリードする研究機関では、革新的な最先端の研究が行われています。
各分野で高ランクの大学には世界中から優秀な研究者や学生が集まっているため、キャンパス内は非常に国際的。ブリティッシュ・カウンシルの「Global Gauge」では、ドイツは大学の国際化では世界一と評価されています。

② 学費、生活費が安価

ドイツの公立大学の学士課程・修士課程は、EU圏内・圏外などの国籍に関わらず、一部の例外(*1)を除き、原則としてすべての授業料が無料です。留学生でも共済費や管理費などの諸費用150~350ユーロ程度)を支払うだけで学ぶことができ、非常に安価と言えます。生活費は年によって異なるものの、他のヨーロッパ諸国と比較するとかなりリーズナブルだと言われています。
アメリカやカナダ、イギリスなどと比べると、留学にかかる総費用をかなり抑えることができる環境はドイツ留学の魅力と言えるでしょう。

*1)バーデン=ヴュルテンベルク州の公立大学では、2017/18年度の冬学期より非EU圏出身の留学生について1学期あたり1,500ユーロ(年間3,000ユーロ)の授業料を徴収しています。また、ブレーメン州などいくつかの州では、決められた期間内に学士号プログラムを修了しなかった場合、授業料を支払う必要があります。なお、私立大学は日本と同様に学費が高い傾向にあります。

③ 英語で学べ、ドイツ語にも挑戦できる

ドイツの公用語はドイツ語ですが、英語教育も盛んで、人口の60%近くが英語を話せると言われています。ヨーロッパの経済の中心を担うドイツ人の英語レベルは高く、大学でも英語で開講されている授業がたくさんあります。200以上のドイツの大学において、60を超える専門分野で約2,000の英語学位プログラムが提供されています。
英語だけで学べるコースを提供している大学もあり、専攻によってはドイツ語を話さずに生活・学習をすることも不可能ではありませんが、ドイツ語を学ぶ授業にもチャレンジすると良いでしょう。語学の授業をとらなくても、日常の中で自然とドイツ語を学んでいくこともできます。EU内で最もメジャーと言われるドイツ語を身につけることは、将来的に必ず役に立つはずです。

④ 比較的治安が良く、安全に暮らせる

ドイツは世界有数の経済大国です。政治・経済は安定しており、現在は多様性を受け入れる多文化社会と言われています。また、近年は犯罪率は比較的低く、他の欧米諸国と比べても治安はかなり良いとされています。地域や時間帯を問わず、基本的な危機管理を徹底し、常識的な予防策を講じれば、通学や外出など普段の生活を送るうえではかなり安全な留学先と言えます。

⑤ 歴史のある豊かで多様な文化や芸術に触れられる

ヨーロッパの中心部に位置するドイツの国や文化は、長く複雑な歴史に育まれています。ベルリンの壁やノイシュバンシュタイン城といった世界でも有名な観光地だけでなく、世界遺産の数が世界で第4位の国でもあります。美しい大聖堂や建造物、旧市街の街並みなどの歴史的建造物が緑の自然と調和しています。
現代では製造業などの産業が盛んで、もの作りの技術が優れていることでも有名ですが、芸術や音楽、スポーツなどの様々なカルチャーが人々の生活に根付いているのも大きな魅力です。美術館やコンサートホールなどの数も多く、オーケストラの演奏やバレエ鑑賞などを気軽に楽しめます。また、それぞれの州や地域に独自の風土や伝統が根付いているのも特徴で、季節のマーケットやカーニバルも留学生活を豊かに彩ってくれるでしょう。

ドイツの教育システム

ドイツでは全域で適用される高等教育大綱法のもと、16の連邦州によりそれぞれ独自の大学法とガイドラインが定められています。総じて授業の質は高く、大学間の差はそれほどないと言われています。

ドイツには、基礎研究志向の総合大学(Universität)の他に、実践に近い技術や経験が学べる専門大学(Fachhochschule)、応用科学大学、芸術系の大学など、400校以上の高等教育機関があり、20,000以上ものコースが提供されています。主に英語で授業が行われる学科は2,000以上あるとされます。

<高等教育機関の分類>

  • ① 総合大学(120校)
  • ② 応用科学大学・専門大学(約200校)
  • ③ 芸術系の大学(約60校)
  • ④ その他の大学(40校)

※うち約60%が公立大学、約30%が私立、約10%が教会立

学士課程:3~4年
2学期制(夏学期:4~9月/冬学期:10~3月)※大学によって、1か月程度開始・終了時期がずれることもあります

出願要件

ドイツの公立大学は、州ごとに入学基準や出願時期などに独自のルールを採用しています。一般的に、ドイツの大学で最初の学位課程(Bachelor課程)へ出願するには、基本条件として「大学入学申請資格(Hochschulzugangsberechtigung :HZB)」が求められます。この資格の要件は、出身国ごとに決められています。

■公立大学の学士課程へ出願する際に一般的に必要とされる書類

  • • 大学入学資格(HZB)を証明する書類
  • • 科目や成績の概要
  • • これまでに受けた高等教育の証明書
  • • 証明写真
  • • パスポートのコピー
  • • 言語能力の証明書:各大学の学科が求める十分なドイツ語または英語能力が必要(留学希望の大学の募集要項で要確認)
  • *その他、その学科独自の条件が設けられていることもある

※最終的に、出願の条件を満たしているかどうかや必要な書類などは各大学の判断となるため、入学を希望する大学に出願資格等について必ず問い合わせてください。

※外国人留学生がドイツの大学に出願する場合、学部・学科によって提出先が異なります。希望の大学に直接出願するのか、事前審査機関に願書を提出するのかなど、出願方法についても入学を希望する大学に確認が必要です。

■日本の高校を卒業して出願する場合

  • ・大学、学科が定める大学入学資格(HZB)を満たしていると判断された場合は直接出願も可能
  • ・入学資格がないと判断された場合は、大学入学準備コース(Studienkolleg)に通うルートもある

※大学入学準備コースは通常、総合大学で提供されています。


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※この記事でご紹介している内容は2022年7月22日現在の情報に基づいています。

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